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更新日:2023年12月11日

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土砂災害防止施設の整備・維持について|工務部 河川砂防第二課

砂防事業に関する説明

県西土木事務所管内の砂防事業の歴史

 大正12年9月の関東大震災により、酒匂川上流域一帯の斜面が大崩壊しました。さらに、その直後の出水によって崩壊した土砂が土石流となり、下流域に甚大な被害を与えました。県西土木事務所管内の砂防事業は、大正14年から酒匂川水系で開始した震災復旧砂防工事がその始まりとなっています。

砂防事業とは

土石流 砂防事業は、台風や豪雨時などに発生する土石流などの土砂の流出に伴う災害を未然に防止し、渓流の下流域にお住いの人々やその家屋、道路などの公共施設などを守るために、砂防堰堤や護岸などの砂防施設の整備を行うものです。
 管内には、土石流が発生するおそれがある渓流(土石流危険渓流)が154渓流ありますが、現在までに酒匂川水系等4水系で89渓流185箇所を砂防指定地として指定し、砂防事業を行っています。(直近の指定に係る告示日は令和5年7月14日)
 また、災害に対する安全性を高めるばかりでなく、生態系や景観などに配慮した砂防施設の整備も進めています。

 

砂防施設について

砂防堰堤とは

   稲郷えん堤:松田町寄(昭和3年完成)      長坂沢上流えん堤

     稲郷堰堤(不透過型堰堤)          長坂沢上流堰堤(透過型堰堤)
    中津川 松田町寄 昭和3年完成         長坂沢 山北町向原 平成18年完成 

 砂防堰堤は、主に山間部などの上流域から、雨や渓流の多量の水とともに土砂等が一気に流下する土石流を受け止めるなど、下流域で土石流による被害が生じることがないよう設置するものです。
 砂防堰堤は、これまでは主に不透過型(上左写真)の堰堤が造られてきました。不透過型は、山間部から流出してきた土砂により堰堤の上流側が堆積(満砂)した状態となりますが、堆積(満砂)した状態においても、渓流の勾配が堆積する前の勾配よりも緩く階段状になったことで、土石流の勢いを減じ捕捉することや、山脚が固定され、渓岸や山裾の安定が図られていることなどの効果を発揮しています。
 近年においては、山間部から海岸までの安定した土砂の供給や生態系の保全など「渓流の連続性」を考慮し、主に透過型(スリット型)形式の砂防堰堤を設置しています。

砂防堰堤の整備事例

 ・不透過型堰堤
 ・透過型堰堤

主要事業

上総川堰堤

 R4年度 上総川写真   R5年度 上総川写真

    令和4年度 工事完了(右岸袖部)           令和5年度 工事中

・事業概要

 施工箇所:上総川 南足柄市飯沢・広町地先

 工事概要:堰堤新設工(鋼製スリット堰堤) 堤高14.0m、堤長109.0m (詳細はこちら)(PDF:1,572KB)

 事業期間:令和2年度~令和10年度(予定)

菩提沢堰堤

  菩提沢施工前  菩提沢本堰堤

           施工前                 令和4年度 工事完了

・事業概要

 施工箇所:菩提沢 足柄上郡山北町中川地先

 工事概要:堰堤改築工 堤高15.8m、堤長33.0m

 事業期間:令和1年度~令和7年度(予定)

 

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