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更新日:2021年5月25日
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神奈川県立神奈川工業高等学校の活動内容を紹介するページです。
本校は、明治44年(今年度創立110周年)に神奈川県で最初の工業学校として設立されました。現在は、機械科、建設科、電気科、デザイン科の4科を有し、これまで日本の産業界に多くの優秀な技術者を輩出してきた歴史と伝統ある工業高校です。近年では、従来の工業教育に加えて、変化の激しい時代に対応する取組を行っています。
令和2年度~令和5年度における学校教育計画では、「来たる国際社会や超スマート社会で活躍できる人材育成」ということで、「創造的な問題発見・解決能力を有したSociety5.0※エンジニア・Society5.0デザイナー」の育成を掲げています。そのために、本校独自の教育システム「神工STEAM教育」を実践し、理数基礎力(Science&Mathematics)、先端技術活用力(Technology)、工業に関する知識と技術の活用力(Engineering&Art)及びグローバルコミュニケーション能力(English)を伸ばすことによって、創造的な問題発見・解決能力の育成・定着を図っています。
今回、こうした本校の教育活動の一環として、県内でもめずらしい「eスポーツ部の取組」を紹介します。
※Society5.0とは?
サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)のこと。狩猟社会(Society1.0)、農耕社会(Society2.0)、工業社会(Society3.0)、情報社会(Society4.0)に続く、新たな社会を指すもので、第5期科学技術基本計画において、我が国が目指すべき未来社会の姿として初めて提唱された。
本校eスポーツ部は、令和2年度に発足した新しい部活動です。県内でもめずらしい次世代部活動として、校内外から今後の活躍を期待されています。
・2-1 同好会設立のきっかけ
同好会の設立は、当時(令和2年度)の電気科3年生5名の発案でした。まだまだ世の中では、「eスポーツ=ゲームで遊んでいるだけ」というイメージがある中、「先生、僕たちeスポーツ同好会を立ち上げたいです。同好会設立に力を貸してもらえませんか。eスポーツ=ただゲームで遊んでいるだけなんていう発想は時代遅れです。これから超スマート社会(Society5.0)が実現されるという時に、工学を学ぶ工業高校がeスポーツに取り組まなくていいのですか!!」という熱い言葉とともに、教員へ直談判したことがきっかけとなりました。
・2-2 活動内容
昨年度は、STAGE:0(種目:フォートナイト)、全国高等学校eスポーツ選手権大会(種目:ロケットリーグ)及びYOKOSUKA e-SPORTS CUP(種目:ロケットリーグ)という大会に参加しました。結果はすべて予選落ちでしたが、eスポーツ同好会として大きな1歩を踏み出した年でした。
現在は部員数15名で活動しており、今年度「部」に昇格しました。毎週水・木・金曜日は本校の選択教室に集合して、その他の曜日はオンライン上に集合して活動しています。部活動なので、オンライン上での活動にも教員が引率しているのが特徴です。
活動目標は、「STAGE:0」「全国高等学校eスポーツ選手権大会」および「YOKOSUKA e-SPORTS CUP」での優勝です。それぞれの大会で採用されている「フォートナイト」「クラッシュ・ロワイヤル」「リーグ・オブ・レジェンド」「ロケットリーグ」のプレイスキルを上げるために部員同士日々研鑽しています。また、「eスポーツ=ただゲームで遊んでいるだけ」にならないように、部活動中に上記以外のゲームアプリを使用していた場合は部活動を活動停止とする。先生が活動場所に来た場合は、全員立ち上がって挨拶する。部活動中も含め、学校生活全般で制服を正しく着用する。などの独自のルールを生徒が定めて、実践しています。
種目のひとつである「ロケットリーグ」は、ジャンプや飛行ができる特殊な車を操作してサッカー等を行う架空のスポーツゲームで、生徒たちには、体を使うスポーツと同じように、瞬発力やチーム力、そしてそれらを活かすための技術が要求されます。また、「クラッシュ・ロワイヤル」は、戦略性の高いカード対戦ゲームで、短い時間の間に、カードの能力を引き出す構成力・分析力や、相手の戦法を読み取る力を要求されます。
生徒たちは、PCだけでなく、様々な端末で通信を行い、ゲームをプレイする「クロスプレイ」等を活用しながら、eスポーツ種目に真剣に取り組み、練習を重ねて力をつけています。
設立のハードルが低いとは言えないeスポーツの部活動化ですが、超スマート社会が実現される日本社会において、仮想世界でも活動できるメリットを活かし、今後、ますます世の中に広がっていくと思われます。その時に本校が県立高校を牽引していく存在になっているように、今後も頑張っていきます。
神奈川県立神奈川工業高等学校
電話:045-491-9461
(掲載内容は掲載日現在のものです。最新の情報は各県立学校のホームページでご確認ください。)
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