更新日:2023年5月15日

ここから本文です。

大和市郷土民家園

大和市郷土民家園は、引地川の水源地である泉の森公園の一角にあります。約3,900平方メートルの園内には市域を代表する民家が2棟移築復元され、市重要文化財に指定されています。

旅たび相模ホームページA-077_eng.jpg

大和市にある「郷土民家園」を訪問いたしました!

2022年3月15日、神奈川県大和市にある「郷土民家園」を訪問いたしました。
この「郷土民家園」は、泉の森公園の一角にあります。


民家園の位置

泉の森・第3駐車場に車を停め、徒歩で郷土民家園へと向かいます。


民家園の入り口

ぐるりと道をそって進むと、民家園の入り口が見えてきます。左手、柵の向こう側に見えているのが事務所となります。訪問時、園内で栽培されたシイタケが販売されておりました。

民家園の配置図
民家園には2つの建物が移築されていますが、
その配置は図のようになっています。

民家園の枝垂れ桜
ちょうど敷地内の枝垂れ桜が咲き始めるところでした。


旧小川家主屋

門をくぐり、まず見えてくるのは「旧小川家の主屋」です。

民家園_旧小川主屋全景

小川家の入り口

小川家の内部
旧小川家の平面図です。

この住宅は江戸時代中期(18世紀半ば)上和田の久田(くでん)集落に建てられたもので、市内に残っていた最古の住宅です。
その古民家を移築し、保存管理されています。もちろん、市重要文化財に指定されています。

小川家の屋根
屋根は茅葺きの寄棟(よせむね)造り。

小川家の屋根裏
棟は杉皮(すぎかわ)をまいて竹で押さえる竹簀の子
(たけすのこ)巻きです。

小川家のかまど
この「かまど」は移築時に復元したものだそうです。

小川家の土間から
ザシキとドマの境には1間ごとに3本の柱が立ち、
いずれもチョウナ(手斧)で仕上げてあります。


でえの様子

右奥の畳敷きの間はデエ(デイ)と呼ばれる接客の場となっています。
でえの説明

座敷にある囲炉裏
座敷にある囲炉裏です。土間からすぐのところに設置されています。
この板の間を歩くとすぐにわかるのですが、とても頑丈に作られています。


農具

土間の壁側に昔の農具や日用品が展示されていました。
昔の人々の暮らしぶりが浮かびます。

 


旧北島家主屋へ

北島家主屋

旧小川家を出て、裏手に周ると「旧北島家主屋」があります。
江戸時代末期(19世紀半ば)に建てられた住宅で、下鶴間の公所(ぐぞ)集落にありました。屋根は茅葺きの入母屋(いりもや)造りで、妻側の軒を高く切り上げてあります。

北島家主屋_斜め前から

北島家主屋_平面図
旧北島家主屋の平面図です。

奥側から部屋を望む

屋内は4室からなり、手前の板の間はイロリのある方がザシキ、座りナガシのある方がオカッテ、畳敷きの2ヘヤは左側がオク、右側がナンドと呼ばれます。

火のついた囲炉裏

機織り機の展示

奥座敷の様子

天井のはり

北島家では建築技術の発達により、小川家にはなかった大黒柱(だいこくばしら)と差鴨居(さしがもい)が発生して、柱の立つ間隔が広くなります。

再現されたかまど
土間には、再現された「かまど」と、日用品などの展示がありました。

旧北島家主屋の裏
屋根裏は養業に対応して二層に設計され、妻側には風通しや採光のための窓がつけられています。


いかがだったでしょうか。
大和市郷土民家園は、引地川の水源地である泉の森公園の一角にあります。約3,900平方メートルの園内には市域を代表する民家が2棟移築復元され、市重要文化財に指定されています。
昔の家屋からは、当時の人々の生活をうかがい知ることができます。

訪問したのが3月中旬。ちょうど桜が咲き始めた矢先でした。郷土民家園の敷地には「河津桜」もあり、それらはすでに葉桜になっておりました。

いろんな季節にゆっくりと訪れる場所としても素敵なところでした。

 

 

最新情報はこちら

nearinfo_eng.jpg

このページに関するお問い合わせ先

企画調整部商工観光課(厚木合同庁舎内)
電話046-224-1111内線2521から2523

このページの所管所属は 県央地域県政総合センターです。