令和5年度かながわ青少年みらいフォーラム
フォーラムの概要
国では、令和5年4月に「こども基本法」を施行し、こどもまんなか社会の実現を目指しています。
そうした中で、県では、みらいを生きる青少年の皆さんをとりまく様々な課題について大人と子どもが一緒に考え、ともに話し合うため、「かながわ青少年みらいフォーラム」を開催しました。

開催概要
- 日 時 2024年1月20日(土曜日)13時30分~16時15分
- 場 所 海老名市文化会館 大ホール(海老名市めぐみ町6-1)
- 主 催 神奈川県・海老名市(協力 かながわ青少年社会環境健全化推進会議)
- 催事名 かながわ青少年みらいフォーラム~ともに話そうこれからのこと~
- 参加者 県内すべての児童、生徒、保護者、大人の方 約400名
プログラム
(司会)県立海老名高等学校 大矢さん
県立厚木東高等学校、県立厚木商業高等学校 人形浄瑠璃部

県立中央農業高等学校 和太鼓部

「令和5年度中学生の主張inかながわ」の入賞者(3名)から、お一人ずつ入賞作文を発表していただきました。
海老名市青少年指導員連絡協議会の皆様から、日頃の活動を紹介していただきました。
テーマ「しあわせってなんだろう?」
ファシリテーター 神奈川大学人間科学部 特任教授 安部賢一氏
ゲスト 県立大和東高等学校 土屋さん、関さん
神奈川県 黒岩知事、海老名市教育委員会 伊藤教育長、川崎市在住 川口さん
3つの分野(身近なこと/未来のこと/社会のこと)について、日本財団「18歳意識調査」の結果等(※)を題材に、複数のトピックスで意見交換を行いました。
(自分の居場所/将来就きたい職業/自分を大人だと思うか/どんな国になってほしいか など)
- 身近なこと
困ったときに相談する人の有無や、今までの人生で大変だったと感じたこと、ホッとできる場所などについて意見交換を行いました。
高校生ゲストからは、部活動や受験を通じて大変だと感じたことや達成感を感じたこと、帰宅した時や一日の終わりに布団に入ったときにホッとするなどのお話をいただきました。
- 未来のこと
10年後の自分について、夢や、今の考えなどを聴きました。また、そのために今頑張っていること、心がけていることなどについて意見交換を行いました。
具体的な夢がある人もまだ明確な目標はない人もそれぞれ、10年後の自分を思い描く中でやりたいことやそのために今勉強していること等についてお話をいただきました。
- 社会のこと
「世の中がこうなればいいな」と思うことについて意見交換をしました。争いがなくなること、貧富の差がなくなること、平和になること、また、能登半島地震の被災地における生理用品に係る問題を例に、女性への理解が深まることなどが挙げられました。
トークの最後には、大人ゲストからコメントをいただきました。
- 黒岩知事
「居場所」という言葉を言う必要が出てきたのは、居場所がない人たちがたくさんいるということだが、子ども達が自分で居場所を作るのはなかなかできない中で、我々は「子ども目線」に立つことが大事。
人は自然に、自分の目線でものを見ている。それを切り替えて、相手の目線でものを見るとき、違った景色が見えてくる。
今日聴かせていただいた「子ども目線」での話を理解した上で、みんなでこれからどうしていこうと議論していく、やれることをやっていくのが大切。
相手の目線に立って考えていく社会が、優しい社会なのだと思う。
- 伊藤海老名市教育長
子ども達と話していると、「ああ、この子達しか作れない社会があるんだな」と思う。
私は10年間「えびなっ子しあわせプラン」という題名でずっと教育を続けてきた。私の考える「しあわせ」は、まず、自己実現を果たす、自分の願いを叶えること。2つ目は、人のために自分がいる、社会の一員として自分の立場があるということ。
子ども自身が、自分達が人のために役立つと考えて活動する。若者がそういう意見を持ち、活動できるような行政を進めたい。
- 川口さん
「しあわせ」って何だろうと考えた。やはり、「感謝」をすること、感謝をするときの気持ちはすごく幸せなので、感謝ができる、そういう人間になれば、幸せがいっぱい増えるんじゃないかと思う。
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閉会のことば
神奈川県知事 黒岩祐治
冒頭のオープニングアトラクションの人形浄瑠璃、和太鼓は素晴らしい演奏で、心を動かされた。また、中学生の発表も実に素晴らしかった。
最後に「しあわせって何だろう」というテーマで議論し、世代を超えて、未来をどうしていこうかと、高校生の生の声、話を聴きながらみんなで考えた。ありがとうございました。