クリハラリスの防除
クリハラリス
- 横須賀三浦地域のほか、藤沢市、茅ケ崎市、大和市、横浜市南部で生息が確認されています。
- 相模川を越えた西側地域や横浜市北部、川崎市でも記録がありますが、正確な生息範囲や個体数は分かっていません。
- 生息状況については、今後、防除を進めながら捕獲情報データを蓄積していきます。
- 県(かながわ鳥獣被害対策支援センター)もメンバーになっている団体「クリハラリス情報ネット」のページで生息確認分布の情報が公開されていますので、当面はそちらの情報をご覧ください。
クリハラリス情報ネット
被害
生態系被害
- 緑地の木々の樹皮が食害されたり、巣材として利用するために剥がされることが原因で、高木などに立ち枯れが発生しています。
- 野鳥の巣が襲われるなど繁殖が阻害されることにより、メジロなどの野鳥の数が減少することが危惧されています。
- 県西部の連続した山塊に侵入した場合、防除が困難となり、生態系への多大な影響が懸念されます。特に県西部の地域は在来種であるニホンリス、ムササビ、モモンガの主な生息地ですが、餌や巣場所をめぐって競合が生じることが懸念されます。
生活被害
- 庭の果実がかじられた、雨戸や戸袋がかじられた、戸袋の中に繁殖用の巣を作られた、庭木の樹皮が剥がされ枯れた、電線や電話線がかじられ電話が不通になった、物干し竿の上を徘徊され洗濯物が汚された、店の商品が食べられたといった被害が発生しています。
農林業被害
- 柑橘類などがかじられる被害が発生しています。
- 県西部に侵入した場合、柑橘類のみならず他県で生じているような多様な果樹類被害および林業被害が生じ、深刻な経済的損失を起こす可能性があります。
外来生物法に基づく防除
市町村による防除
- 横須賀三浦地域の各市町では、従来から外来生物法に基づく防除を行っています。
- 後述の「県による防除」の内容に同意した市町村は、県による防除の一部を行います。この場合、捕獲等は市町村を中心に地域住民等の協力により実施することとしており、地域住民等が防除を行う場合は「捕獲等従事者」となるための届出が必要です。捕獲等のご相談については、捕獲等を実施する地域の市町村にお問合せください。
「県による防除」に同意した市町村(別ウィンドウで開きます)
県内市町村の連絡先(別ウィンドウで開きます)
県による防除
- 県では、分布拡大の防止を目標として防除に取り組みます。
- 県内の地域を定着段階ごとの区分に分け、各区分に応じた目標(区域目標)を設定し、必要な取組を進めることとします。
- 防除は県及び市町村を防除主体として、地域住民、農業者、関係団体等と協力して実施します。
- 詳細は下記リンク先ページをご覧ください。
防除の公示(クリハラリス)
参考:定着段階の区分とそれぞれの目標

生息情報のデータ収集にご協力ください
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分布拡大を防ぐためには、今まで生息していなかった地域での早期発見・早期防除が必要です。
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環境省運営のWebサイトいきものログにて生息情報を投稿することができますので、クリハラリスを目撃したら投稿にご協力をお願いします。

(画像をクリックすると別ウィンドウで「神奈川県自然環境保全課」の調査団体ページが開きます)
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投稿方法についてはこちらをご覧ください。
いきものログのアプリもあります。ダウンロードはこちらから。
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クリハラリス生息分布地図(別ウィンドウで開きます)(クリハラリス情報ネット作成)以外の地域でクリハラリスを目撃した場合は、電話にて県自然環境保全課(045-210-4319)まで下記の情報をお寄せください(お住まいの市町村へご連絡いただいた場合には不要です)。
<お寄せいただきたい情報>
- 目撃した日
- 目撃した場所(例:○○市○○区○○1丁目 ○○公園、○○店の近く、等)
- 目撃した状況(例:公園内の樹上にいた、電線の上を走っていた、等)