更新日:2024年10月11日

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特定外来生物(植物)の取扱いについて

特定外来生物(植物)の取扱いについて

特定外来生物とは

外来生物(海外起源の外来種)であって、生態系、人の生命・身体、農林水産業に被害を及ぼすもの、又は及ぼすおそれがあるものの中から指定されます。特定外来生物は、生きているものに限られ、個体だけではなく、卵、種子、器官なども含まれます。
外来生物法では、特定外来生物に指定された生物について、飼養等(飼養・栽培・保管又は運搬)、輸入、野外に放つ行為などを原禁止しており、違反した場合は法律で罰せられます。

特定外来生物等一覧(環境省ホームページ)

 

県内で繁殖する特定外来生物(植物)
種名 生息環境 生態系等への影響 写真
※リンク先を
ご確認ください
オオキンケイギク

温帯に分布。路傍、河川敷、線路際、海岸など、日当たりの良い所に生育する。

河原で繁茂し、河原特有のカワラサイコやカワラナデシコなどの在来種と競争し、駆逐する事例が国内で見られている。

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オオハンゴンソウ

冷温帯に分布。路傍、荒地、畑地、湿原、河川敷などに生育する。肥沃で湿った、ときに湧水のあるところや他の植物が生えている環境にも生育する。

自然公園内の湿原や渓畔林といった自然度の高い環境に侵入・定着し、湿原植物等の希少な在来植物と競合し、駆逐するおそれがある。

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オオカワヂシャ

温帯から熱帯に分布。湖、沼、河川の岸辺、水田、湿地に生育する。

同属の希少種であるカワヂシャと競合、駆逐するほか、交雑して雑種のホナガカワヂシャを形成し、その雑種は発芽能力のある種子を生産するので、遺伝的撹乱のおそれがある。

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ナガエツルノゲイトウ

亜熱帯から熱帯に分布。池沼、水路、湿った畑地などに生育する。長期間の乾燥に耐えられ、陸上植物としても生育できる。

在来の水生植物と競合、駆逐するおそれがある。河川や水路の水流を阻害したり、船の通行を妨げたりする。水田雑草になり、農業被害を及ぼす。

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アレチウリ

温帯から熱帯に分布。林縁、荒地、河岸、河川敷、路傍、原野、畑地、樹園地、造林地などに生育する。日当たりの良い場所を好む。さまざまな土壌に生育できるが、腐植質の多い沖積地を好むため、有機質の多い汚染された河川の川岸に非常に多い。焼却炉やゴミ集積地付近にも多くみられる。

全国の河原や林縁で大繁茂し、在来植物と競争し、駆逐している。飼料畑でも大発生して農業被害が生じている。

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オオフサモ

温帯から熱帯に分布する。湖沼、河川、池、水路、一部の休耕田など、水が浅いところに生える。耐寒性があり、おもに根茎で越冬するが、九州では地上部も完全に枯れないままで越冬する。

日本を含む世界各地の水路や湖沼で大繁茂し、水路の水流を妨げたり、在来植物と競争し、駆逐する。

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ボタンウキクサ

暖帯から熱帯に分布。池沼、河川、水田、水路などに生育する。日当たりの良い所を好む。無機養分の吸収力が強く、耐塩性がある。冬の水温が15℃から20℃以上ないと衰弱して枯れることが多いとされるが、平均水温12℃程度なら生育を続け、子株が形成できるとの報告もある。

日本を含む世界各地の水路や湖沼の水面で大繁茂し、水中の酸素や光が不足して他の植物が生育できなくなったり、水生生物に影響を及ぼしたりしている。水路の通水障害も引き起こす。

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特定外来生物(植物)の防除について

外来植物を発見したら、速やかに防除を行うことが重要です。

陸生植物

種子が成熟する前に抜き取り又は刈り取りを行いましょう。
種子が成熟してしまうとこぼれた種子から発芽するので、防除後も継続的に監視しましょう。
多年生植物は刈り取っても、地下茎に貯めた栄養分を使って再生したり、翌年生長するので、地下茎から抜き取るか、生長期間中繰り返し刈り取りを行いましょう。

水生・湿生植物

種子で増える種類は、種子が成熟する前に防除を行いましょう。種子が成熟してしまうとこぼれた種子から発芽するので、防除後も継続的に監視しましょう。
生長が盛んになる春までに防除を行いましょう。繁茂してからでは人力での引き上げが困難になり、重機が必要となる場合もあります。
植物体の断片で増える種類を防除する際は、下流部への拡散を防ぐため、網等を用い植物体の断片を下流に流さないように処置しましょう。
枯死するまで乾燥または腐敗させるなど、再生しないよう処分しましょう。


[ゴミとしての出し方]A市の例 
花の咲く時期 …全草を根元から引き抜き、丈が30cmを超えるものは30cm台に裁断し、市の可燃専用袋(青色の袋)
に入れてください。
種子をつけた時期 …引き抜いた全草を、種子が飛散しないように注意し、市の可燃専用袋(青色の袋)に入れてください。
丈が30cmを超えるものは30cm台に裁断してください。

※ あくまでA市における例のため、防除した特定外来生物(植物)のゴミとしての出し方は、各市町村にお問合せください。


 

このページの所管所属は環境農政局 緑政部自然環境保全課です。