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初期公開日:2025年3月6日更新日:2025年3月6日

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子ども支援WEB講座(生活困窮世帯等の子どもの体験活動)

子ども支援WEB講座

子どもの学習支援・居場所づくり事業(わらわら・ゆがわら)について

はたらっく・ゆがわらでは、2022年度から神奈川県小田原保健福祉事務所の委託を受け、湯河原町で「子どもの学習支援・居場所づくり事業(わらわら・ゆがわら)」を行っています。学習教室は週に1回、居場所づくり事業のイベント(以下、「イベント」という。)は年に4回程度開催しています。子どもたちの学習支援といっても、目指しているのは学校や家庭以外の第3の居場所をつくることです。大学生や地域の方々にボランティア講師として参加いただくことで、子どもたちが様々な人たちと触れ合う機会になっています。登録している子どもたちは中学生を中心に14人です。子どもたちの中には、学習教室には来ないけれどイベントには参加してくれる子もいます。

イベントは子どもたちが普段できない経験ができる活動であること、楽しい時間をリラックスして過ごせることを考えて当初から開催しています。具体的にはどら焼きやチョコバナナ作り、茶道やヨガの体験、バーベキューやクリスマス会、時計作りなど地域の方々の協力も得て企画しました。特に「みんなで一緒に食事ができる活動」は子どもたちに人気がありました。イベントに参加した子どもたちは毎回楽しんでくれていましたが、参加者が増加しないことや、予算の制約から外出するイベントが企画できないことなどが課題でした。

体験活動の取組~初めての東京~

 yurikamome2024年度はこれまでの取組に加え、神奈川県子ども・子育て基金への寄付をいただき、新たに体験活動を実施することになりました。体験活動を計画するにあたり子どもたちにアンケートを行ったところ、ミュージカル鑑賞、水族館、動物園などの希望が多かったため、その内容も踏まえて3回の体験活動を企画しました。1回目は8月にお台場へ劇団四季のミュージカル「ライオンキング」を鑑賞しに行くことにしました。ライオンキングはみんなが知っている内容で、公共交通機関に乗って東京まで行くことも体験として重視しました。12人の参加でしたが、ほぼ全員が初めて東京に行く機会となりました。子どもたちは駅で切符を買うことから自分で行いました。切符をなくすアクシデントもありましたが、駅員の方と交渉する良い経験になりました。昼食は各自予算内で好きなものを購入し劇場のロビーで食べ、その後ミュージカルを楽しみました。一人ひとりダンスや歌を楽しみましたが、内容が難しかった子もいました。長い1日になりましたが無事に湯河原まで帰ってきました。

syugo2回目は少し近場の横浜中華街の散策を企画しました。横浜駅からシーバスに乗って山下公園まで行き、氷川丸を見学後、中華街で昼食を食べました。円卓を囲んでみんなで食事をしましたが、「すごいごちそうだ!」「とってもおいしい」などの言葉が聞かれ、あっという間に完食しました。その後、中華街を散策して食べ歩きもしました。この日は8人の参加でしたが、全員中華街に来たのは初めてでした。

3回目は3月に卒業おめでとうイベントとして湯河原町でボーリングをする予定です。

今後に向けて

神奈川県子ども・子育て基金への寄付をいただき子どもたちの体験の幅が広がったことを実感しています。横浜中華街の散策が終わった後に子どもたちに感想を聞いたところ、全員がまた都会に行きたいと言ったことが印象的でした。また、日帰りでしたが「旅行に行ったようで嬉しかった」という声もありました。家族で出かける習慣がない子どもたちにとっては楽しい経験になったと思います。外出するイベントは、スタッフやボランティアなど人手も必要ですし、安全面の配慮にもとても気を遣います。それでも子どもたちの満足そうな様子を見ると、次はどんな体験が喜ばれるだろうか、と考えるのもわくわくします。今後は地域の人たちにも協力を仰ぎながら、子どもたちの体験格差を解消できるような新たな体験活動を模索していきます。

 

活動団体の概要
団体名 はたらっく・ゆがわら

所在地(活動拠点)

湯河原町宮下46-2 シャンブルロワイエ101
連絡先(電話) 070-4278-7504
連絡先(Eメール) support@hatarakku-yugawara.org
その他

「はたらっく・ゆがわら」では、学習支援ボランティアを募集しています。(チラシ

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