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更新日:2024年7月2日
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子ども支援WEB講座
~子育て世代包括支援センター、子ども家庭総合支援拠点、地域子育て支援拠点について~
講師 |
綾瀬市健康づくり推進課 |
綾瀬市は人口約83,200人、令和3年の出生数は559人、神奈川県のほぼ真ん中に位置し、厚木基地が大きな割合を占めています。市内に鉄道の駅はなく、コミュニティバスなどバス路線が充実、製造業の割合が大きく、中小企業が多いものづくりの街としても知られています。県内でも外国人比率が高く、ベトナム、ブラジル、スリランカをはじめ、50か国くらいの方が生活をしており、多文化共生のまちづくり、子育てに優しい街づくりをすすめています。
綾瀬市健康づくり推進課は「保健福祉プラザ」にあり、高齢者や障がい児者、子育て世代、さまざまなニーズに対する相談と支援、保健福祉サービスを1か所で総合的に提供しています。子育て支援について、子育て世代包括支援センター、子ども家庭総合支援拠点、地域子育て支援拠点、3つの機能が1か所にそろい、連携がとりやすくなっています。
子育て世代包括支援センターは、様々な関係機関と連携をとりながら、実際の支援やサービス、社会資源につないでいく、マネージメントをしていく機能があります。
国が示しているもので、すべての事業をすべての自治体で実施しているわけではありません。地域の実情に合わせて事業を展開することになっているので、自治体によってこの部分は実施しているが、この部分は実施していないというものもあります。この中で、綾瀬市では産後ケア事業に力を入れています。産後に助産師が家庭訪問をし、お母さんに代わって赤ちゃんのお世話をする、育児手技のコツをお伝えするなど、お母さお母さんの悩みを聞きながらサポートをしてくれる事業です。育児中は睡眠不足、疲労が強い方も多いので、助産師が訪問している時に、別室で少し身体を休めていただく、睡眠をとっていただくなど、出来る限りお母さんのニーズに合わせた支援を展開していただくようにしています。
目的は子どもとその家庭、妊産婦等を対象に、実情の把握、情報の提供、相談、調査、指導、関係機関との連携、連絡調整を行うこととなっています。より虐待のリスクがある家庭を、より専門的に捉えながら、見守りながら、支援をしていく部門です。役割として、子ども家庭支援全般にかかわる業務、包括的にとらえ、専門的な相談対応を個別性を重んじて、支援をしていきます。要支援児童、要保護児童とは、虐待のリスクがあるため、より注意して見守りを続けたり、積極的に確認やかかわりを必要とする児童のことを言い、特定妊婦とは、妊娠届出時の状況で出産子育てに至るまでに心配な方、具体的には妊婦健診が受けられているか、お金の問題がないか、家族との関係が悪化していないか、出産の前に育児用品がどの程度準備出来ているかなど、産後に虐待になるようなリスクが少しでもあるような、特に注意してみていかなければいけない方を言います。この、要支援児童、要保護児童、またその家庭、特定妊婦を対象とした支援の強化をしていくことも役割となっています。
また、児童相談所、医療機関、子どもが所属している場所など、関係機関と連絡調整を行いながら支援をしていきます。加えて、要保護児童対策地域協議会で、検討、協議する場を設けて、支援の方向性の決定をしています。
子どもの虐待対応については、子どもの安全確認が最優先になります。虐待を疑った場合には速やかに児童相談所や市町村の虐待対応担当窓口に、ご連絡をいただくようにお願いします。暴力の現場を目の当たりにした、小さい子が夜間にうろうろしている、などがあれば、緊急時対応として、110番通報をしていただいたく方が良いです。警察、児童相談所、市町村の虐待対応担当窓口が常に情報の連携を取りながら対応しています。通告する方は、虐待でなかったらどうしよう、こんなことで電話しても大丈夫なのか、心配しながらお電話されるかもしれないが、虐待にあたるかもしれない、怒鳴り声がいつも聞こえている、お子さんの泣き声が泣きやまないなど介入が必要かもしれない、と思われる時には連絡をいただけると良いです。
虐待の早期発見、早期支援の開始には子どもや家庭に日常的に関わる関係機関の方、地域の目がとても重要になるのでご協力をお願いします。
綾瀬市内では現在3か所の子育て支援センターがあり、感染症対策で予約制で人数を制限して実施をしています。親子の交流の場、保育士に細かいことも聞ける相談の場所、体重計があるので気軽に体重のチェックが出来、日にちによっては管理栄養士がいて、離乳食、食事の相談が出来る体制が作られています。「親子の絆を深めるコミュニケーション講座「非認知能力」を高めるために」という講座が5回開催されている。こころの強さ、他者への思いやり、前向きな気持ちですごせるためにはお母さんがこどもとどのように関わればよいのかを実践的に学ぶ場になっています。参加されたお母さんからは、お子さんへの関わり方を変えてみたら、子どもが泣いている時間が短くなってきた気がする、子どもの癇癪が少し抑えられるようになってきた、というようなさまざまな変化も聞かれています。
育児支援が必要な場合は保護者の了解をとった上で、健康づくり推進課、関係機関と情報共有をして子育ての助言や見守りを行うなどの連携も行っています。
妊娠届出時、妊婦さん全員と保健師が面談を行っています。母子手帳の発行、妊婦・産婦健診の補助券の発行、妊婦さんの心配な点にあわせてセルフケアプランの作成などを行い、今後困ってくる点、支援、家族内の状況を確認しています。出産までの見通しや心配な点に寄り添ってお話をしていくことを目的としており、生活や、家族状況の把握、ご家庭の中でいろんな課題が重複していたりもするので、妊婦自身が、役割、困っている点がないか、整理をさせていただいています。産後のサポートが得られるかどうか、里帰り出産をする予定があるか、出産の時に上の子の面倒を誰がみるか、といったことも聞いています。既往症、身体的な病気と精神疾患を含めて、過去に精神疾患にかかったことがあるというような場合はより細かく状況を確認するようにしています。
お母さんがしっかりと説明を理解出来ているのか、というところも確認をしています。実際に申請書を書いていただくと「綾瀬市」という漢字を書くことが出来ないということもあり、字の書き方なども見ながら、理解度を確認するようにしています。外国人の方の申請が増えているので、お母さんが日本語が不得意な場合は、お父さんが日本語が分かればお父さんを通じて伝えていただく、翻訳アプリ、通訳電話などを使うなど工夫をしていますが、細かいニュアンスがなかなか伝わらないというところは課題となっています。
お金がないから妊婦健診を受けられない、育児用品が揃えられないなどの場合は支援が必要になるので、気をつけて聞くようにしています。気がかりな妊婦さんがいた場合は、母子保健担当の保健師、地区担当の保健師がフォローをし、さらにリスクが高いと考えられる方に関しては、要保護児童対策地域協議会の中で特定妊婦として受理をする、医療機関との連携をとらせていただきながら、病院でのケース検討会議を行うなど、支援内容について関係機関と確認をしています。
電話 045-210-4690
このページの所管所属は福祉子どもみらい局 子どもみらい部次世代育成課です。