初期公開日:2024年11月14日更新日:2024年11月14日
ここから本文です。
子ども支援研修会の実施報告です。
地域コミュニティにおいて子どもへの支援に携わる支援者や団体が、災害の基礎知識や防災・減災への取組について学び、子どもへの支援を行う中での発災時の対応や、防災・減災への取組について考えるきっかけとなることを目的に、子ども支援研修会を開催しました。
この研修会では、「地域コミュニティで地震から子どもの命を守るために」をテーマに、 講師による講演、グループワークを行い、44名の方が参加されました。
令和6年8月26日(月曜日)
神奈川県庁西庁舎7階 701・702会議室
テーマ「地域コミュニティで地震から子どもの命を守るために」
講師 |
国崎 信江先生 株式会社危機管理教育研究所 代表 神奈川県防災アドバイザー |
講演では、日本で地震が多発する背景から、防災教育や対策の必要性、具体的な防災対策まで、様々な動画や写真を交えてお話いただきました。
また、講演を通して「施設は耐震化されているか」「地震が起きた時、机の下に潜ること、外に出ることは安全か」「施設の地盤は液状化、浸水等のリスクはないか」「防災訓練は震度いくつの設定で行っているか」など、講師から多くの問いかけがあり、参加者一人ひとりが日ごろの防災訓練のあり方や、根拠に基づいた防災教育の必要性を考えるきっかけとなりました。
その他にも、家具等の固定方法や棚の中身の飛び出し防止対策、講師考案のダンゴムシのポーズなど子どもに教える体の守り方、命をつなぐための応急手当の準備の必要性、被災時の食事の工夫など、今日から始められる具体的な防災対策のお話がありました。
目黒巻(※)を用いて、参加者が活動中における地震発生時の行動をシミュレーションし、意見交換を行いました。また、講師より各施設で実践できるマニュアル作成のポイントについてアドバイスをいただきました。
※ 「目黒巻」とは、防災を専門とする東京大学の目黒公郎教授が考案された災害状況を創造する力(災害イマジネーション)を高めるツールです。
参加者からは、「子どもたちを守るために学べた良い機会だった」「すぐにできる防災対策を実践していきたい」「自施設の環境を見直し、何ができるか他職員と考えていきたい」などの御感想をいただきました。
このページの所管所属は福祉子どもみらい局 子どもみらい部次世代育成課です。