更新日:2020年7月29日

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第6回水源環境保全・再生かながわ県民会議 審議結果

審議(会議)結果

次の審議会等を下記のとおり開催した。

審議会等名称

第6回水環境保全・再生かながわ県民会議

開催日時

平成20年9月11日(木曜日) 18時00分から20時20分

開催場所

神奈川県本庁舎 3階大会議場

出席者【座長・副座長等】

金澤 史男【座長】、新堀 豊彦【副座長】

淺枝 隆、天内 康夫、石村 黄仁、片山 幸男、加山 俊夫(代理出席)、倉橋 満知子、木平 勇吉、坂本 勝津雄、瀬戸 孝夫、高橋 弘二、高橋 二三代、田中 充、沼尾 波子、萩原 なつ子、蓮場 良之、長谷川 朝惠、福江 裕幸、牧島 信一、真覚 邦彦、増田 清美、柳川 三郎

次回開催予定日

平成20年11月27日(木曜日) 18時00分

所属名、担当者名

土地水資源対策課、担当者名 霜島、金井

電話番号 045-210-3106

掲載形式

  • 議事録

審議(会議)経過

(事務局)
皆さん、定刻でございますので、ただいまから第6回水源環境保全・再生かながわ県民会議を開催させていただきます。
本日の委員の出席の状況でございますが、吉村委員が急遽欠席と連絡が入りまして、24名の出席です。
当会議は公開となってございますけれども、今のところ記者の方が1名入っておられます。
それでは、以降の進行につきまして、金澤座長にお願いいたします。

(金澤座長)
皆さん、こんばんは。
お忙しいところ、ご参集いただきましてありがとうございます。
第6回の県民会議を始めさせていただきます。
我々、県民会議委員としての任期は2年ということで、現在9月、残り4分の1、ラストスパートということでございますので、引き続きご協力のほど、よろしくお願いをいたします。
本日は、お手元の次第にありますように、議題が6つほどございます。
それぞれ大事なことでございますのでしっかり議論をしていきたいと思いますが、時間の都合もございますので、議事進行、ご協力をよろしくお願いします。
最初に、「施策調査専門委員会の検討状況」について、委員長の田中先生から、この間の検討状況について、簡単にご報告をお願いします。

(田中施策調査専門委員会委員長)
資料1をご覧いただきたいと思います。
主に議論した経過は、河川モニタリングの内容と渓流調査、そして情報システムの関係でございます。
河川モニタリングは、経年的に調査を行うことになっておるのですが、前回の施策調査委員会で、両生類の関係を追加調査をしたらどうかというご意見が出まして、それを受けて新しい提案として事務方のほうで整理をしていただいたものを審議したものでございます。
資料1-3をご覧いただきたいと思いますが、ここでは、動植物の関係の中で、両生類の調査を追加をしようということで、両生類の調査の追加する地点は2ページの地点図であらわしたものでございます。
あわせて追加で、4ページをご覧いただきたいと思いますが、そこに新しく追加されたものが網かけに入ってございます。両生類の調査を追加をし、これについては25の地点を調査をするということにしてございます。
それで、この調査の全体的な取りまとめは、委託調査にかけて行うということにしておりまして、これも5ページに書いてあるような計画で進めていくという内容でございます。
あわせまして6ページからですが、これは県民参加型調査としいて、多様な指標によって河川の水質等を評価・把握をしようということでございます。これについても、県民調査の仕方をどのように行ったらいいかということで提案をしていただきまして、これについての審議を行いました。
これらの審議の概要が、資料1の1枚目にまとめてございます。
ポイントをご紹介いたしますと、両生類、動植物の調査については研究家、あるいは専門家のアドバイスを受けたらどうだろうかというご意見、それから、県民参加型の調査についての位置づけ、意義についてどう考えるかということでのご意見が出ました。
県も、それから私も少しコメントをしましたが、例えば県民参加型の調査について言えば、これはイベント参加的なもの、つまり広く県民参加を求めるのか、ある程度専門家の調査を補完するような立場で行うのかという議論がありまして、位置付けとしては後者のような、つまり専門家調査の補完をするという形で行うということで位置付けてございます。
これが河川モニタリング調査の両生類調査の追加の内容でございます。
それから、2点目の議題として渓流調査の内容についてご報告を受け審議をいたしました。
内容については、先ほどの資料の続きになりますけれども、資料1-4をご覧いただきたいと思います。
この渓流調査も、施策調査専門委員会で意見が出ました。つまり森林整備の箇所がかなり渓流といいますか、ある程度里山の奥に入ったところで行うと。したがって、そういう森林整備の状況、効果を把握する、あるいは検証するために少し渓流地点で調査の地点であるとかあるいは調査項目を工夫したらどうであるかといった意見が出まして、当日は2つの案をご用意していただいて審議をいたしました。
1つの案が、1ページから3ページまででございますけれども、15地点を対象に、水質、流量、周辺環境調査を行うと。特にこれについて毎月1回の平常時の調査と、それから若干雨が降ったときに少しその流量計がどうなるかと、流量の水位がどうなるかということで降雨時の流量調査等を行ったらどうかと、こういう調査の仕組みでございます。
それから、もう一点の調査の仕方は、資料1-4(2)が調査計画になってございますが、同じように15地点についてですが、これは、おもしろい工夫をされておりまして、石についた付着物を乾燥させてその重量をはかることで、その河川の水質のいわば濁度であるとか、含まれている有機物の総量を測定していくという調査でございます。
これについては、かなりご意見が出まして、それが、資料1の1ページから2ページにかけてでございます。
大きな内容としては、特にその資料1については、pHであるとか濁度を測定してもなかなか変化はしないと。流量の変化が、現れやすいので、この点について注目したらどうだろうかということ。
それから、施策効果の検証ということを考えているけれども、実際にはなかなか検証は難しいのではないだろうかと。当面の調査の位置付けとして現状把握を中心に行っていき、その結果の推移をデータに蓄積することに意味があるのではないかと。
また、15地点とかなり地点を欲張って置いているけれども、最初は試行的に少し限定した地点から始めたらどうかというご意見も出まして、さらに引き続き検討ということになりました。
それから、調査方法の(2)でございますが、調査をするのであればこの(1)と一緒にしたらどうかというようなご意見、資料1の2枚目に若干出ておりますけれども、いわば両方の調査をあわせるような形で効率化することも考えられないかというご意見が出ました。
この渓流調査については、新しく持ち込む調査でございますので、引き続き検討して、さらによい方法を考えて行きたいということで、継続検討ということにしてございます。
それから、大きな3点目で、GISそれからデータベースの整理ということでございます。
今日も、正式な議題で後にこのことがご報告されるかと思いますが、一応、特に県民に対する情報提供のあり方ということで、担当課のホームページあるいは地理情報システムの統合型GISシステムの進捗状況について、ご説明をいただき意見交換をいたしました。
特に、資料の一番最後のページですが、ご意見としては、どういうデータを入れるかということについて各委員からいろいろなご意見をいただきました。例えば、森林の所在であるとか森林の荒廃の状況、あるいは水質データといったものは当然GIS情報に入れたらどうだろうかと。それからまた、少し本質的な話になりますが、GISシステムに依存するということは、結果として、GISシステムの枠の中で情報提供が、果たして県民の情報提供という視点から見たときに必要十分なものであるかという検討は考えなければいけないといったこともご意見としていただきました。
大体以上が、当日の施策調査専門委員会の内容でございます。

(金澤座長)
ありがとうございました。
全体的に何かお気づきの点があったらどうぞ。
倉橋委員、どうぞ。

(倉橋委員)
県民参加型のモニタリング調査ですけれども、私のところに入っている情報では、環境科学センターで県民に呼びかけて調査の募集をしているようですけれども、詳しいことはおわかりになるでしょうか。

(金澤座長)
では、まず田中先生に答えていただき、その後事務局でわかることがあったら補足をしてください。

(田中施策調査専門委員会委員長)
県民が30名参加をされて、専門家の方にマニュアルづくりであるとか、あるいはその県民30名の方を含めた講習といいますか、学習会を行っていると。そのことを含めて調査に入ると聞いております。
事務局から、もう少し詳しく紹介していただければと思います。

(金澤座長)
では事務局からお願いします。

(事務局)
大体今、田中先生がおっしゃったような形で進めています。いろいろ意見が出た中でイベント型というよりは、専門性の補完をするということで、その事前の勉強会をしっかり行い、終わりましたら進めていきたいという段階でございます。

(金澤座長)
はい、倉橋委員どうぞ。

(倉橋委員)
この募集の仕方ですが、どちらかというと市民活動をしている人を中心にネットワークを通じて流れてきているのですが、これは一般の人への応募というか、参加の仕掛けはしていないのですか。

(事務局)
ホームページで募集はしておりますけれども、費用などの問題もありまして、個人参加、ボランティア的にやってもらうので、私どもとつながりのある団体に積極的に声をかけて参加を募り、今30名程度集まってきました。一応、公募はしていますけれども、なかなか参加の人数は多くないという状況でございます。

(倉橋委員)
この本調査は年2回しかやらないのですよね。やっぱり生物調査が、年2回とは非常に少ないと思うのです。
私たちもいろいろな形でやっていますけれども、やはりかなり季節ごととか、頻度を多くしないと状況がつかめない部分がたくさんあると思います。そのためにも、県民参加型をするのであればもう少し誰でも参加できるということを、もう少し見える形でやる必要があるのではないでしょうか。ホームページを開く人って、多分、一般の人はいないと思います。例えば、広報を利用して、呼びかけなどをしていただいたほうがいいのではないかなと思います。
以上です。

(金澤座長)
田中先生、今のはご要望だと思いますので、事務局と協力してお願いします。

(田中施策調査専門委員会委員長)
はい。

(金澤座長)
今でも努力されていると思いますけれども、一層の努力をお願いします。

(淺枝委員)
1点だけいいですか。

(金澤座長)
どうぞ。

(淺枝委員)
それもそうなのですが、やはり地域的に分散していませんと、補完するという意味があるので。ですから、なるべく参加される方がいろいろな地域に分散しているような形で、募集の声をかけていただければいいかなというような気がします。お願いします。

(金澤座長)
第1の議題について、他にいかがでしょうか。
特に無いようでしたら、今のようなご要望、注意点、留意点を踏まえて進めていただくということで、ご了解いただいたということにしたいと思います。
では、続きまして議題の2「市民事業等審査専門委員会の検討状況について」委員長の沼尾先生からお願いします。

(沼尾市民事業等審査専門委員会委員長)
では、お手元の資料2をご覧ください。
前回の県民会議から本日までの間、市民事業等支援制度のあり方について専門委員会で、どういうことを検討してきたのかということも含めて報告をさせていただきます。
2点ございまして、1つは今年度の補助金の選考経過及び状況報告、2点目としては、その後の来年度以降の支援のあり方についての検討です。
初めに、今年度の補助金の選考経過及び状況報告です。
資料2をご覧ください。まず、4月1日から30日まで募集をしたところ、全部で32団体から65事業についての応募がございました。県民会議でも、ぜひ皆さん呼びかけをしてくださいと以前にお願いしたかと思いますが、そういった皆様のお力と事務局が大変頑張ってくださいまして、あちこちの説明会とか書類作成の方法についても随分支援もしてくださり、これだけの申請がございました。
この選考の経過については、以前にもお示しさせていただいておりますが、事前に、まずその事業が要件に合致しているか、あるいは法令の観点から実施可能かということについて、事務局に確認をしていただきました。この結果、30団体64事業について1次選考に上がりました。
その後、6月9日に選考会を開催しまして、その結果2次選考の対象事業として22団体42事業を上げさせていただきました。
これを踏まえて、県から選考結果を通知していただきまして、その後、6月13日に公開プレゼンテーションと第2回の選考会を開催し、採択事業を選定させていただき、県に報告をさせていただきました。
結果的には、採択されたのは、20団体36事業、事業総額892万9,000円となっております。
非常に多くの団体からの応募があったことは非常に喜ばしいことで、こういった書類を拝見して、これまでも県内で様々な取り組みがあって、さらにこの支援制度を通じて拡大させていこうという動きが見られたところが特徴的だと思います。さらに、今年の1月とか2月ごろに新たな団体を作ったというのが幾つか出ておりまして、恐らくこの支援制度を活用して新しく何か取り組みをやってみようということだと思われますが、そういう新しい活動を呼び起こすような効果がこの事業にあったとすれば、それは非常に喜ばしいことだなと思いました。実際にも、これまでの取り組みを拡大したり、新しいことやりたいということで、様々な応募があったことをご報告させていただきます。
最終的に選考会からの報告を受けて、最終的に7月1日に県から交付決定されて事業が実施されたという状況になっております。
資料を1枚おめくりいただいて、次のページにある一覧表が支援補助金の交付決定事業一覧になっております。
森林の保全・再生事業と資機材の購入事業が11団体、保全・再生以外の、例えば間伐材の集材、鹿柵の設置、登山道の水切り設置といった事業に対する支援が3団体。裏面には、水源環境保全・再生に関する普及啓発・教育プログラムに関する事業の支援が、全部で7団体。最後に調査研究事業が、4団体となっております。
その次のページに地図がありますが、上の地図が、事業の実施する地域の分布で、横浜・川崎地域にも1団体入っております。
下の図が事業団体事務所の所在地別にプロットしてあるものですが、かなり地域的にも、うまくばらけたかなという印象を持っております。
この審査の過程で幾つかの団体、あるいは委員会からも今後の補助金のあり方について、県に提言をさせていただいたことがございます。それが、資料2の1枚目です。今回予算が900万円という中で、一次選考を通った段階で全ての団体に補助を認めると1,057万円となり、900万円を150万程度オーバーしてしまうと。そこで、どうするかという議論がありました。チェーンソーなどの資機材の交付については、当初の要綱では、申請が単年度限りで上限50万と規定していたので、とにかく今年しかもらえないので50万円を目いっぱい応募しようという団体が多くありました。本当にやり始めの駆け出しの団体は、本来、1年目はもっと小さい規模で始めてみて、成果が上がれば2年目、3年目と資機材を追加して購入していきたいという希望があるのではないかということで、資機材については複数年度応募できると。かつ、上限は複数年度にわたって最大50万円ということで申請を行うことが可能だという形にしてはどうかと提言し、その提言に沿った形で制度が変更されたことをご報告させていただきます。
今回の補助決定に際しても、こういった制度の改正を要望しつつ、資機材については実際の整備面積が小さい、1ヘクタール未満のところについては上限30万円という形で交付ということで提言をさせていただいております。
以上が、市民事業支援補助金の交付に関する報告です。
次に、一枚おめくりいただきまして、その後の検討課題です。今後、この専門委員会で支援制度に関する検討をどうしていくかということに関して、前回の専門委員会で話し合いをさせていただきました。
まず1点目としては、この支援補助金制度をよりよい制度にしていくための見直し、改善についての検討を進めております。
現在、今年度交付が決まった20の団体に対して、アンケートを実施しておりまして、その結果と事業の状況を踏まえて、この制度について見直しを行うことを考えております。
具体的に今のところ挙がっているものとしては、次の「○」とかかわるのですけれども、財政面以外への支援、これは個人に対する支援をどうするかということが挙がっております。例えば、活動している団体への情報提供とか、どこか間伐をやる場所、事業を実施できる箇所を探しているという場合に情報提供できるかとか、あるいは機材の使い方といった技術面の支援、団体間でのネットワークの構築などについて検討していくかどうかについて考えているところです。
それから、3つ目の「○」ですが、市民の提案事業・協働事業ということです。これは前回の県民会議でも議論のあった点ですが、いろいろなボランティア活動の支援といった取り組みについて、行政がプラットホームとしての役割を果たして団体へ情報提供するためにはどういった方法があるかということについて検討を進めていくと。
これについても、先ほど申しました補助団体に対するアンケートの結果などを見ながら、今後考えていくということです。
それから、最後の「○」として、次年度の補助事業に関する選考ですけれども、次年度の場合は、今年度進めている事業の継続事業と新規の事業の両方について採択する必要があるため、その方法については、今検討をしている段階です。
具体的な方法については、次回の専門委員会で決定をした上で、県民会議に報告をさせていただきたいと考えております。
以上です。

(金澤座長)
ありがとうございました。
この審査の過程につきましては、専門委員会委員の方々、事務局ともども非常に長時間、時間を費やしていただいたということで、ご苦労さまでした。
専門委員会委員の方から何かお気づきになった点等あれば。
福江委員どうぞ。

(福江委員)
それでは、感想を含めてお話をしたいと思います。今、委員長のほうから報告がありましたが、選考に当たってはたくさんの方々が応募していただいたということで、その選考について、私も本紙のコラムに書きました。大変ある意味ではつらい作業だったということ、たくさんの方々にチャンスを等しく分かち合うということから、インキュベートみたいな考え方も少し取り入れたということで。
申請団体の中には、既に力量があってひとり立ちが十分にできていて、なお財政面でもそれなりの手当ての方策があるといった団体は今回は譲っていただいて、それよりも、これから成育の段階にあるような団体、グループに頑張ってもらおうじゃないかと、そういった基準で選んだ面もあるということをつけ加えさせていただくということと、大変多岐にわたる団体が参加されて、そういう意欲、実は私も驚くと同時に素直に、率直に頼もしいなというふうに思ったわけです。
それで、これもコラムに書いたのですけれども、彼らの活動を地図に落とす限りでは、散在するほんのわずかな点でしかない。水源地域というのは、水源地域という面は何とまあ広いことだろうというふうに、実は感じたわけです。
その点で言えば、応募団体すべての活動を採択するというわけにはもちろんいきませんし、ばらばらというような感覚でもいけないわけですけれども、もっと緩やかな考えで、幅広く採択をもう少しすべきじゃなかったかなと、個人的には思っています。
そうすると、それぞれの個々の資金というのは、それだけ手薄になってしまうわけですが、採択されることが、その団体の活動のモチベーションを高めたり、あるいはステータス感覚で受け入れられるということがあるのであれば、もっと広範な力を掘り起こすという意味から、広く浅くといいますか、もう少し限られた予算の中でも幅広くその採択を広げたほうがよかったのかなといったような気もしております。
以上です。

(金澤座長)
他にどうでしょうか。
長谷川委員、どうぞ。

(長谷川委員)
前の県民会議でも、申し上げたのですけれども、市民事業支援のやり方について、これからまたご検討いただけるということですが、予算枠が900万ということですが、もう少しあってもいいかなという気もしますし、今後拡大していただきたいなという要望が1点です。
それから、もう一つは、今、福江委員からもお話がありましたように、広がりが持てた、あるいはインキュベーションという意味ではとてもよかったなと思いますが、採択された団体を見ますと、例えばボランタリー基金21などの負担金事業に、過去、採択されていないのですが応募された団体もあります。そうしますと、先ほど施策調査委員会で、専門性がある活動も必要だというお話もありましたので、もう少し一定の専門性を持つような団体の育成というところも視点としては必要ではないかと思いますので、予算枠の拡大ですとか、それから支援方法の内容の充実というところをまたご検討いただければと思います。
以上です。

(金澤座長)
2点目のほうは、県民会議のご意見として、まず受け止められると思います。予算面、これは実行5か年計画の中でかなり固定していると考えられるのですか、それとも4000万ぐらいの中では少し自由になるのですか。

(事務局)
状況に応じて来年度の予算は立てていきたいと思います。

(金澤座長)
大体、初発のところはかなり多く、2回目から下がるというのが普通ですけれども、さらに頑張って2年目の応募を現在よりも多くするということが見込めるのであれば、県民会議としては、ぜひ予算の増額を会議の意見として要望して行きたいと私は思いますが皆さんのご意見はどうでしょうか。
倉橋委員どうぞ。

(倉橋委員)
予算面は、必要なところが、どんどん出てきたときには、増額していければと私は思います。
まず、本当に審査が大変だったろうと思います。本当にご苦労さまでしたと一言、慰労させていただきたいと思います。中身についてお聞きしたいのですが、いわゆる資機材の内訳で、一番多いところで50万となっていて、多分機械を買うので、かなり高いのだろうとわかるのですけれども、面積を見ると1ヘクタールから大体2ヘクタールぐらいのところが多いようです。私もいろいろ活動していますが、機械は本当に少しずつ買い足してきているので、50万あるとすごいなと思います。その中身とはどういうものを購入されるのでしょうか。

(金澤座長)
事務局で、少し詳しくわかりますか。


(事務局)
基本的にはチェーンソーですとかヘルメットなどが非常に多かったと思っています。

(金澤座長)
はい、沼尾委員長どうぞ。

(沼尾市民事業等審査専門委員会委員長)
この補助金の公募、決定をした時に、決定した団体に対して審査選考会からコメントを出しました。たしか、チェーンソーなどについては、例えば、近隣の団体などが使いたいといったことがあった場合に貸し借りをするということも含めて、水源環境税で購入する資機材なので、大切に使っていただくと同時に、そういう貴重な資産という考え方で取り扱っていただきたいということをお話させていただきました。

(金澤座長)
石村委員、どうぞ。

(石村委員)
今回の応募者のように、ほとんど山を経験したことない人にチェーンソーみたいなものを最初から与えるというのは、全くおかしいです。非常に危険です。亡くなった人も身近に知っておりますし、最近手を切って、4本落とした人も知っています。
私どもの場合は、1年間以上必ず、のこで練習させ本格的に研修して、研修マークを持った者だけがチェーンソーを使う。最初からチェーンソーを買うなど、とんでもない話です。これは、ちょっとやめてほしい。危険です。

(金澤座長)
いかがですか。先ほど1つは、1年目の段階で、その手段をまず購入して、体制を整えてから実際に努力をつぎ込んでいくというイメージでしたが、むしろ逆の方がいいのではないかという反省、改善点も出ていました。
それから、今のようなお話ですが、全てが初心者というわけではないわけですよね。

(沼尾市民事業等審査専門委員会委員長)
それについては、事前に事務局から、実際の活動実績であるとかどのぐらい技術を持った方がいらっしゃるかとか、資機材に関してきちんと管理して使えるのかということをきちっと事前ヒアリングをかけていただいておりますことを補足させていただきます。また、これは初年度の事業なので、万一事故が起こった場合には、この事業自体が続けられなくなってしまうので、責任を持ってしっかりと資機材の管理あるいは技術に関しても指導を受けた上で活動していただきたいということでは、選考会からもお伝えさせていただいておりますし、事務局からも何度も連絡をしているということを補足させていただきます。

(金澤座長)
淺枝、どうぞ。

(淺枝委員)
これらの交付決定額は、例えば30万とぴったりしていますよね。例えば、あるところだと、実は28万円しか今年は使えませんでしたといったような場合、フレキシビリティーというのはどの程度あるのでしょうか。
足らないところや少し余ってしまうところも出てくると思いますが、全体でぴったり合えばいいのか、それとも、30万、10万と全部1円のところまできっちり合わせなければいけないとか、そのあたりはどんな感じですか。

(事務局)
基本的には、当然ボランティア団体として、自分たちでお金を出し合ってやっていただくので、県の補助金の30万を28万しか使わなかったということであれば、2万円はお返しいただくということになるかと思います。

(淺枝委員)
例えば、今年2万円を繰り越してといったことは不可能なのでしょうか。

(事務局)
それは、現在、考えてございません。
(金澤座長)
坂本委員、お願いします。

(坂本委員)
私は、樹里クラブという団体で申請させていただいたので、審査される側から物を見るということができます。この市民事業については、最初から私も会議で随分言いたいことを言わせていただいて、どうなるのかなという非常に不安なところがありましたが、いざ本当にオープンしてみると、やっぱりこの資機材というところが一つの目玉でした。
いろいろ活動しているけれども、財政的に余裕がなくて、チェーンソーを買えなかった。安いホームセンターあたりで2、3万のチェーンソーで切っていると、本当に危ない状況があります。そういう意味では、山林専用のパワーのあるチェーンソーが30万の中で何台買えるかというと、3台ぐらい買えます。
そのことによって、歯さえしっかりしていれば、安全に木を切る余裕が出る、そういうことも一面あるので、さっきのご発言とリンクしたいなと思います。話は変わりますが、公開プレゼンテーション、私は、これを初めて体験したのですが、おもしろかったですね。本当にいろいろな団体がいて、木の倒れる音を聞いたことがありますかとか、短い時間の中で一生懸命いろいろな活動を報告しアピールしている。ある意味で、こういう報告会があってもいいのかな。その後、実際に支援が決まり、これから彼らは活動に入るのですよね。秋になって、これからが本格的。ぜひモニタリングの中で、いろんな活動団体をチェックするというか、応援も兼ねて様子を見てくることが大事だし、その団体がどう活動し、どういうところにゴールできたのかというのを、やっぱり見守っていく必要があるのかなと思っています。
しかし、正直言って、かなり手続が大変でした。もう少し小額でもいいけれども、県民会議の名においてもっと背中を押してもらいたいという小さな団体もあると思うので、その予算額のことも含めて、来たものは原則受け入れられて応援できるような体制になるといいなと思っています。
報告会みたいなものがあるという話も聞きますので、私もそこで報告したいと思います。楽しみにしています。
以上です。

(金澤座長)
倉橋委員、どうぞ。

(倉橋委員)
繰り越しができないというのは、会としては多分つらいところだろうなと思います。予定より安く買えてしまったとかいろいろあると思うので、小額で、1、2万の差とかならば繰り越しということもいいのではないかなと。結構、機材というのは、メンテナンスの面も含めますと、どんどん必要になってきますので、のこ一丁、かま一丁買うのでも、それなりの資金が必要になってくると思うので。
この団体の金額が私はちょっと気になるのですが。日本の竹ファンクラブは、面積が非常に大きいので資機材が必要だというのはわかるような気がしますが、ただ、竹というのは非常に刈りやすいので、チェーンソーを使わないと思うのです。私は全部、普通の竹用ののこでやっています。竹ばかりではないかもしれないのですが、50万という金額の中身はどんなものなのか、もしおわかりになるようでしたら伺いたい。

(事務局)
申し訳ございません。個々の資料が今、手元にありませんので、詳しくお話することができません。

(金澤座長)
柳川委員どうぞ。

(柳川委員)
私たち、この県民会議で、森林の間伐等々の担い手不足ということが、結構会議の中で話題になっています。私は、この支援事業によって地域の人たちなど大勢の方の目に触れるということで効果が上がって、森林に対する親しみだとかやる気になる人が増加するいいチャンスだと思います。この支援補助金制度は、大変当を得た活動の一つだと思っています。ご苦労の分、多分いろいろこれから影響が出てくると思います。ご苦労さまでございました。

(金澤座長)
石村委員、どうぞ。

(石村委員)
2万円くらいは、保留金にはできないのかというお話がありました。それは、県のお金を頼っているからできないのであって、自主事業をやれば内部留保ができます。私どもは、400万ぐらいの内部留保を持っております。自分たちで働いて稼いだものは、県の事業ではなく別に事業としていろいろやったものでできます。工夫次第です。

(金澤座長)
ありがとうございました。
いろいろご意見が出ましたけれども、まだ始まったばかりで、1年目のトライとしては大変いい成果が出たのではないかと思います。来年度も続いていくので、今回のいろいろな教訓、改善点等を踏まえて、次年度につなげていきたいと思います。
それでは、議題2のところはこのような形で進んでいるということを、全体としてご了解いただいたというふうにさせていただきたいと思います。
議題の3ですが、「県民視点による広報広聴の取組について」ということで、事業モニター、コミュニケーションチーム、県民フォーラムについて、順次これまでの総括と今後のことについて、お諮りしていきたいと思います。
まず事業モニターですけれども、水チーム、森チームとありますが、各チームリーダーから、この間の取り組みの報告をいただきたいと思います。
水チームのチームリーダーの柳川さん、お願いいたします。

(柳川委員)
水チームは、水源環境の負荷軽減として、公共下水道及び合併処理浄化槽等の整備促進のことにつきまして、9月5日にモニターをさせていただきました。
各委員の意見で目立つのは、公共下水道と合併処理浄化槽の区分・選定の仕方について、どのように住民に理解が得られているのかということと、水源地域の公共下水道整備によって相模川本流及びダム湖への集水量が減ってしまうのではないだろうかというような懸念の声も出されました。
皆さんもご存じのように公共下水道は流域下水道として、茅ヶ崎まで一気に地下をくぐって流れている状況でございますので、そういった水量の点もいろいろな絡みで出てきております。いずれにしましても、相模原市が旧津久井町その他と合併をされて、広大な森林が市の管理行政区画になったということで非常にご苦労されていて、公共下水道につきましても、新しい市になったところで見直しの最中のようでございます。実行5か年計画で公共下水道59%達成という1つの目標ができておられます。もう一つは高度処理型の合併処理浄化槽です。昨年度の実績が異常に少ないし、今年度もそれほどないのに、これから10年間で確か約7,000ぐらい設置したいと市の方々はおっしゃっておられましたので、そこの実現性の問題をこれからよくご検討いただきたいと思います。いずれにしても、水源地域のダム集水域のことにつきましては、アオコや水質の問題が叫ばれている中で、高度処理型の合併槽によってその辺の除去も可能になってきたということが、水源税導入によって非常に効果のある、具体性のある一つの姿だと思ってモニターをさせていただきました。
以上です。

(金澤座長)
ありがとうございました。
続きまして、森チームのチームリーダー坂本委員からご報告、お願いします。

(坂本委員)
ホットなところで、昨日モニターに行ってまいりました。
山北の向原という地区にあります山の上に登りまして、県の森林課職員の方に案内していただいて、いい汗をかいてきました。
私個人としては、津久井に住んでいるので山は身近なのですが、今回、山に入って木を見るチャンスをもらって、やっぱり間近に山の変化を見るというか、切ったところと整備していないところの差が歴然でした。山林に携わる方が一生懸命木々を切って整備されているのだなということに、ちょっと感動してきました。
ただ、やっぱりシカの足跡や、イノシシの気配がありまして、こういうところでも苦労しているのだなと感じる一方、一部では、雑木林の整備を手がけているけれども、土砂が流れていて危険だったりして、今後も見守っていきたいと感じたところです。
それと、後半は秦野にあります県森林組合連合会の林業センターを視察してきました。7、8、9月というのは材が余り入荷しない時期だということで、スペースとしては木がまばらな状態でした。10月以降は木が山積みになって、かなり活気が出るのだろうなと思ってきました。
細い木から太い木まで、間伐材として出荷されていますが、切り出された木が、山の価値をつくるために本当にどんどん出て、それが利用される循環を作っていかなければいけないのではないかと思いました。一方では、細い木も皮を手でむいて機械にかけて、丸太の杭などにして利用するという苦心もされていました。
今後は、丹沢の様子を見に行き、将来はモニターとして、市民事業の活動も見ていきたいと思っています。以上です。

(金澤座長)
それぞれのモニターの活動に、委員の方々が多く参加していただいていると思いますので、何かご感想やお気づきの点がありましたらどうぞ。

(倉橋委員)
私も、両方のチームに参加しました。特に昨日、とてもうれしいことがあったので、つけ加えたいと思いました。
林業センターに行きまして、19年度は、約1万立米の材が出たそうです。そのうちほとんどは、国有林、私有林ということで、県有林の割合は少なかったように思いました。ただ、年々出ている材の量が増えていて、大体2,000立米ぐらいずつ出てきていると。特に19年度は。やはり搬出に補助金がついたので、非常に多く出てきているそうです。目に見えて、とってもこの水源環境税が役に立っていることを実感した思いです。今後もっと増えて、そして今度はそれを使う側にもっとフォローしていける形にしてほしいなと思いました。感想です。

(金澤座長)
ありがとうございました。
他に行かれた方。増田委員、どうぞ。

(増田委員)
水源の森づくり事業で、水源協定林を視察しました。20年間の借り上げをして、3、4回、その間に間伐をして、最終的には混合林にして返すということを伺いました。でも、説明の中で、実際は混合林にならないでしょうというようなこともおっしゃっていました。そうすると、所有者に返した場合に、その後はどうなるのだろうかと気になりました。
それから、あと一つ、間伐材の搬出です。林業センターに行きました。木の表面の皮をどうするのかなと思いまして質問しましたら、結局、水をたくさん含んでいるので燃えないため廃棄、産廃処理するということでした。そうすると当然、コストがかかるので、そこのところに矛盾を感じたのですが、それ以上のことは聞けなかったという印象があります。
それから、県の職員の方のお話では、搬出量が8,000立米ということで、私などは素人ですから8,000立米というとすごいのかなと思いましたが、全国からすると神奈川県は最下位から2番目ということで、少し驚きました。
以上です。

(金澤座長)
ありがとうございました。
ほかに何かお気づきになった点。高橋委員どうぞ。

(高橋(二)委員)
相模原の合併処理浄化槽の埋設工事、初めてあの本体を見ました。こんなに大きいのかな、いや、こんなに小さいのかな、両方の印象を持ちました。一応、車1台分ぐらいのスペースがあれば大丈夫というお話でした。
ただ、その浄化槽の大きさを決めるのに、住宅の土地の広さ、住居の広さで決まると。そこに住む人の人数ではなく、住宅によってその大きさが決まってしまうことが疑問でした。割と田舎というか、郊外に行くとこの浄化槽をつけなくてはいけないところは大きい家だそうです。
でも、住んでいるのはお2人とか3人とかで、週末とかお盆、お正月には、子どもたちが孫を連れて帰ってくるので増えるよと。そうすると、その浄化槽が少しオーバーしてしまうと。その時はどうなるのですかと聞いたら、多分、処理されないで流れてしまうこともあり得るというお話だったので、浄化槽の大きさの決め方をもう少し詰めていかないと、せっかく高度処理型の合併浄化槽であっても、もったいないなと思うのです。きれいなお水にするために高いお金をかけて浄化槽をつけるのですから。そこの考え方について、専門家の方にも一緒に入ってもらって考える必要があるのではないかと。そこが腑に落ちない、せっかく住民もお金をかけるし、税金も使うのでもったいないと感じました。
それと、根小屋地区、今から30年、40年目につくられたすてきな町というか住宅地ですけれども、そこにあったマンホールの蓋に水源という言葉が書かれていました。あの当時に、既に水源のことを考えて下水道が引かれていたというのをみんなで見てすごくうれしく思いました。
以上でございます。

(金澤座長)
ありがとうございました。
他に何かございますか。石村委員。

(石村委員)
さっきの話に戻りますけれども、倉橋さんが随分搬出量が増えてうれしいと言われましたけれども、6,000立米が11,000立米になっただけです。そして、それも全国で沖縄を抜いて最下位なんです。ところが、神奈川県の木造住宅着工数は日本で2位です。この格差、この差をどう考えるのか。県、林業行政としてはどう考えていらっしゃるのか、私は非常に理解できない。もう少しはっきり、政策を打ち出してほしいと思います。
それから、またかと言われるかもしれませんが、すみません。日本の政策に経済性が入ってない。これはおかしい。それでは持続的な森林経営はできないということを毎回言い続けています。ある方が、これはそもそも経済性は最初から入っていませんと。そういう政策を立てるのが私はおかしいと思う。
そのように大きいことを言う緑のダムとしては、何をしているか。私は一生懸命あちこちの山を見て歩いています。エスジェック(『緑の循環』認証会議(SGEC))の山も見ましたし、京都吉田町の森林組合の山も見ました。
それから群馬県藤岡市の多野東部森林組合の山も見ました。
それぞれ、ちゃんと経済性を出していました。林道については、多野藤岡では、1ヘクタールあたり150メートルつけている。神奈川県津久井郡は林道が3.9メートルです。それで、森林整備ができるかというんです。
私が実際見てきたところでは、1ヘクタール、1町当たり12万円の現金を地主さんに返しています。そういう事実があるのに、なぜ、そういうことを学ばないのか。私は森林課に問い合わせました。林地団地化というものをどうお考えですかと。いや、その話は聞いています、調べているところですと言うだけで、行動がないです。
私は、もう少し県の林業行政が本気になってもらいたいと思っております。

(金澤座長)
これは、全般的な話ですね。今やっているのは、水源環境保全でやっている事業のモニターのお話ですので。
天内さんどうぞ。

(天内委員)
私は、水チームのモニターに参加させてもらいましたが、公共下水道にしても合併処理浄化槽にしても非常にお金がかかる、手間暇かかるものだなあと、つくづく感じてきました。これはお金がかかってもぜひやらなければいけない、ダム湖に入ってくる水を少しでもきれいにするためには、やらなければいけないと。これはわかります。その一方でダム湖の窒素、リンというのは、どんどん増えているわけですね。自然流入といいますか、それもかなり入ってきているはずです。私は6割、7割は自然のものだろうと思っていますけれども、これを何とかしないといけない。エアレーションなどの対策は講じられていますけれども、どんどん富栄養化が進む一方で、アオコは今後も増えていくのではないかという危惧を持っています。
エアレーション以外に、植物浄化施設も見せていただきました。その施設においては、植物浄化も非常に効果的だよということですが、ただ湖の窒素、リンの対策として、環境学習のためには非常にいい施設だと思いますけれども、もっともっと何か富栄養化防止のための対策を、この税金を使ってやっていかなければいけないのではないかと思って帰りました。
以上です。

(金澤座長)
ありがとうございました。
事業モニターチームの活動を事務局にお尋ねしたいのですが、今後、今年度中の予定はございますか。

(事務局)
あと各チーム2回ずつモニターを予定させていただいています。丹沢の関係と、地下水の関係とそれから市民事業について、チームリーダーとご相談をさせていただきながら、日程を決めていくということでございます。

(金澤座長)
それでは、引き続きモニターをよろしくお願いをいたします。
続きまして、コミュニケーションチームの活動について、チームリーダーの牧島委員からご報告を願います。

(牧島委員)
牧島でございます。私も、水チームに所属をしていますが、森チームのモニターにも参加をさせていただいております。コミュニケーションチームの構成は、もともと水チーム、森チームの両方に参加し、なおかつコミュニケーションのほうで貢献をしようということです。
お手元に資料5の「しずくちゃん便り」をご覧ください。大変かわいらしい名前を事務局と相談の上で決めました。これは、メンバーから県民にできるだけ身近に受け取っていただけるようなネーミングがいいですねという意見がありまして、この名前になったわけでございます。
中身につきましては、それぞれのモニターで実際に見ていただいたもの、聞いていただいたものを記録にとどめ、その原稿をもとに読んでわかりやすくより興味を持っていただくような形で編集されているかと思っております。
この最初の第1号、第2号というのは、初めてのことでございましたので、企画段階に時間がかかり、実際に作成するに当たっては、かなり短時間で皆さんにご努力いただきました。でも、カラー刷りは大変きれいにでき上がっておりまして、本当に水の澄んでいる様子もよくわかりますし、森林の整備状況がとても手にとるようにわかるという形になっており。皆様方のおかげでできたのかなと思っております。
資料5-1は、コミュニケーションチーム検討会を開催した内容でございます。そこで大体私どもの活動の様子をわかっていただけるかと思います。私どもは独自で情報発信するというよりは、事業モニターチームが実際に現場へ行って見て、感じたものを原稿でお出しになっていただく、また写真は事務局からご提供いただき、この「しずくちゃん」の編集に当たったということでございます。コミュニケーションチームとしては、それぞれのモニターチームの方々が個々に表現されているとことに、どちらかというと黒子的にお手伝いをしているという立場でございます。そういう意味で、私が「しずくちゃん」を愛するのではなくて、皆様方が自分ごととして「しずくちゃん」を育てていただければ大変ありがたいと思っております。
ただ、コミュニケーションチームとして、この編集にかかわる立場から意見を申し上げたいと思います。例えば、水チームで一緒させていただきました相模原の合併処理浄化槽、こういったものを見てすごく感じることは、水がきれいになっていけば、水源地域の住民の方にとっても、清々しい生活あるいは楽しくなるような生活が想定される。自分たちが流しているものが汚ければ、それは余り心からすっきりとした生活にならないであろうと思いまして、この水源環境税が水という観点から見た場合には、すごくいいコミュニティーをつくっていく大もとになっているのではないかと思いました。
そういう意味で、「しずくちゃん」の発行が、お互いにそういう意味でのハッピーな生活、ライフスタイルが生み出されるような、あるいはコミュニティーが育成されるようなものであればいなと思いました。
それから、林業センターの関連で1点申し上げたいと思います。あそこで材を工務店の方々がお買いになる。当然近場の工務店がお買いになるということは、当然かもわかりませんが、やっぱり愛着を持ってお買いになっているのだろうなと思います。そういう意味で、この「しずくちゃん」が、材を購入し活用することによって、自分たちの森から切り出された材で、家をつくり町をつくっていくと、そういうものの一石を投じられていることを何らかの形で表現しているのかなと感じながら、一編集者としてご協力をしているわけでございます。
「しずくちゃん便り」以外のコミュニケーションチームの検討課題として、県のホームページが更新されております。それについても、やはりわかりやすく興味を持って見ていただくとか検索しやすいという観点で、我々なりに市民としてチェックをさせていただこうと、こういったことで、コミュニケーションチームの会議の中では積極的にそこに関心を持って見ていこうということを決めさせていただきました。
「しずくちゃん便り」と、それから今後のホームページ、それがGISとリンクされていく、そのあたりのところをしっかりと見させていただくという観点でコミュニケーションチームとしては貢献していこうということで、協議したということでございます。
以上でございます。

(金澤座長)
ありがとうございました。
今のご報告の内容について何か、お気づきの点。
木平委員どうぞ。

(木平委員)
「しずくちゃん便り」について、コミュニケーションチームの方が大変ご苦労して作っていただいたということで、それについては感謝しております。
しかし、ここに出ているのはNo.1、No.2ということで、とりあえずつくったということで整っていないということも割引にしたとしても、私はこの内容について非常に違和感を覚えます。
なぜかと言いますと、この便りを見ますと上に神奈川県と書いてあり、これが神奈川県の広報誌であれば、私は何ら問題がないと思います。しかし、これは県民会議の発行ということで、ある主体的な人格を持った組織が出しているものです。そういうものが、余りにもこの事業の進め方についてほめちぎっている、あるいは自画自賛だと、あるいは情緒的だと。こういうことをやっていたのでは、県民に対して正確な広報というにはほど遠いんのではないかと思います。やはり、ある程度評価とか問題点とか、そういうものを冷静に正確にお伝えするのが役割なのではないかということで、次号以降のニュースについての編集を期待しております。

(金澤座長)
いかがでしょうか。
私も、正直申し上げて、少しびっくりしました。今日の会議で発言された事業モニターに参加された方の意見には、かなり問題点につながっていくようなご指摘があったと思っています。そういうことを、そのまま載せるかどうかは別にして、疑問はやはりぶつけて、そこから何かより良いものが出てくるような、そういうプロセスがわかるような内容をさらに目指すと良いものになるのではないかと私も思いますので、さらに工夫をしていきたいと思います。
今回のコミュニケーションチームの方の努力の向け方は、水源環境税でこういう事業をしていて、こういう効果をねらってやっているという、そのことの意義をいかにビジュアルにわかりやすく県民に知らせるかというところだったと思うのですが、それにプラスして、県民視点からの問題点の指摘というようなところ、建設的な問題点の指摘みたいなところも含めて紙面構成を考えていただけると、趣旨に合ったものになるのではないかなと私も思いましたので、一言付け加えさせていただきます。
坂本委員どうぞ。

(坂本委員)
森チームとして「しずくちゃん便り」のNo.1を担当しました。こういう辛口の批評や評価はどんどん出していただきたいです。今回とにかく7月31日の横浜・川崎地域県民フォーラムの前には配れるような形にしようということで、時間的に押したというのが正直なところです。
また、出すからにはやっぱりみんなに見てもらおうというのは当然考えていたのですが、ありのままの感想を拾い集めて文章をつくったという経過もありました。それを踏まえて、昨日のモニターからは、やっぱり目的をはっきりしよう、何が課題なのだろう、その辺をちゃんと整理した内容で還元しようという確認ができたと思います。今後につながるご指摘だと思いますので、参考にさせていただきたいと思います。

(金澤座長)
モニターをして、これをニュースレターにしていくという一つの活動の具体化をしたわけですけれども、あと何回あるのですか。この事業モニターを中心にニュースレターを出すのは。

(事務局)
11回分とってありまして、事業モニターとしてはあと6回あります。

(金澤座長)
6回ですので、モニター以外で3号出せるということですね。
大変だと思いますけれども、次々と改善できるチャンスがありますので、今日の意見も参考にしていただいて次号の編集をお願いできればと思います。何かございますか。

(牧島委員)
皆さん方の助言、ありがとうございました。
実際に、この「しずくちゃん」を発行するに際しては、水チームと森チームが、基本的にはそれぞれ専門的な視点でご覧になり、それをいかにわかりやすくするかということで、お互いに組んで編集させていただいているわけですが、はじめてのことで各号は、時間がとても足りなかったのかなと思っております。その意味で、感想から始まったとしても、しっかりとした視点で検討するということであれば、それぞれのチームさんにかなりご努力をいただく必要があるのかなと、頭に汗を少しかくような場面が出てくるのかなと思います。そういう意味で一緒になって汗をかいていきたいと思っております。

(金澤座長)
それから、ニュースレターとして11回分の予算が取られているというお話があります。事業モニターとして8回分あり残る3回分をどうするかということについて、この会議の前に事務局から話がございました。
この県民会議の準備として、副座長の新堀委員と両専門委員会委員長4人による四者協議会を設けているのですが、そこで議論、検討させていただいき、県民会議の機関紙として活用できないかと考えております。先ほど、倉橋委員からももっと広く募集していることを広報できないかという意見もございました。
「県のたより」というのが、新聞への挟み込みであると思いますけれども、これもスペースをとるのが大変と聞いております。年に1回か2回とれるかどうかということですので、我々が、11回分出せる独自の予算を持っているというのは、すごく大きなことです。これを活用していかない手はないと思いますので、県民会議全体の活動について、県民に知らせる機関紙的な内容にするという内容で3号分は活用させていただきたいと思います。
その編集に関しましては、座長、副座長、それから専門委員会委員長にお任せをいただき、皆さん方と相談しながら、また、事務局と相談しながら、3号分の内容づくりをしていくというご提案をさせていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
よろしゅうございますか。
はい、どうぞ。

(倉橋委員)
今の案でいいと思います。また、毎回ではなくてもいいと思うのですが、もう少し全体をうまく集約して、全体の流れがわかるようなもの、を1枚にまとめ号外的に「県のたより」の中に折り込むということができないだろうかと思います。県のたよりは全戸に行きますので。この「しずくちゃん便り」は、どうしても見えないところにありがちで、多分、県民、普通の人には、目が届かないと思うのです。
結局、公共施設に行かなければ見えないですから、毎回ではなく、1年に1回でもいいから、まとめ的なものを「県のたより」の中に1枚、号外として折り込んでもらうことができないのかなという提案です。

(金澤座長)
事務局、できますか。

(事務局)
号外というのはかなり難しいと思います。今回も7月の県民フォーラムの記事を「県のたより」に掲載し、配らせていただいています。また、昨年度の事業実績等をまとめたコーナーを設けて、「県のたより」でお知らせをさせていただいているという状況でございます。

(金澤座長)
倉橋委員の今のご趣旨は、より多くの人に直接届くような手段が、可能性があるかどうかということだと思いますので、また別途検討していただいて、可能性があればチャレンジしたいと思います。
では、コミュニケーションチームの活動については、ご了解いただいたということにしたいと思います。チームの皆さん、引き続きよろしくお願いをいたします。
次に、県民フォーラムでございます。まず前回、第5回の県民フォーラムを横浜・川崎地域で行いました。その結果報告について、長谷川委員からお願いいたします。

(長谷川委員)
まず、このフォーラムについてご参加いただきました皆様、どうもありがとうございました。それから、準備万端整えてくださいました事務局の皆様、ありがとうございました。
詳細につきましては、事務局から資料配付として報告書とアンケートの報告が出ておりますので、お目通しいただければと思います。
今回、ポイントだけお話ししたいと思いますけれども、アンケートの集約を見ますと、やはりいずれもそうですけれども賛否両論で、すべての方に満足いただくことは難しいなと感じました。
ただ、論点を絞り込んで一緒に議論する場が欲しいのだなという印象が1点ございます。
それから、成果ですけれども、県内で活動をしてきましたNPOの理事長の方、それから水源環境保全の議論には初期の段階から参加して見てきてくださっていた若手の方のご参加がありましたので、非常に論点が広がってきたなという印象がございます。
例えば、現場での活動ですとか、それから、そういったものが広く県民に還元されていないというご指摘ですとか、それから、目の前で事業をやるだけではなくて、もう少し広く県域の現状や市民の目線から提言をしてくださったということが、非常に有意義であったと感じました。
あと、アンケートからもパネルディスカッションでのそういったご発言への賛意が大分出てきておりますので、これはよかったなと思っております。ただ一部、やはり時間配分にご不満があるようで、一緒に議論したいという思いがあったのではないかと感じました。
それから、たしか当日の坂本委員の御発言で、今日は若い人がいっぱい来ているよねというお話があったと思うのですが、若い方がたくさん見えたとしたならば、パネリストの年齢層が比較的若かったということが一点よかったのかなと感じております。
課題ですけれども、パネリストからの指摘にもございましたように、フォーラムに参加しない方たちへのアプローチをどうするのか。今、コミュニケーションチームに、いろいろご要望がございましたけれども、そういったところで検討すると同時に、フォーラムの開催時間ですとか、やり方もまた検討していく必要があると感じました。
それから、多くの県民会議委員の方から、開催地の自治体の顔が見えないというご指摘がありました。検討の経過から行くと、今の状況ではいたし方ないかなというふうにも思いました。どちらかというと、ここにも横浜市民の方がたくさんいらっしゃいますので、行政よりも市民力が勝っているとご理解いただいて、行政については、これから私たちも含めまして、市民のほうからアプローチをしていきたいと思います。
最後ですけれども、冒頭述べましたように、事務局の方がかなり準備万端してくださいまして、何か御神輿に乗っただけで申しわけなかったなと思っています。県民会議の担当者の役割ですとかを今後検討して、もう少しお手伝いができるようになってもいいのかなと考えました。
以上です。

(金澤座長)
ありがとうございます。
企画運営委員の天内委員、牧島委員、何かあればどうぞ。

(天内委員)
今、長谷川さんがおっしゃったように、全部おんぶにだっこと、事務局にお願いしてしまいまして、僕らも、もっともっと運営のところで労力を出すような方法で今後はやりたいなと思っています。
以上です。

(金澤座長)
牧島委員、どうぞ。

(牧島委員)
当日、その準備も含めてでございますが、やはり川崎・横浜地区ということでございますので、水道行政が大事ですので、横浜市の水道局さんにはご協力を殊のほかお願いしまして、サービスセンターでは、開催のチラシを置いていただきました。
従いまして、道志の森の基金のパンフレットが受付に並んでおりました。
そういったこともありまして、水道局の職員の方々、何人かは出ていらっしゃったという感じを持っております。ただ、そこから、市民の方へという伝播力においては、非常に欠けていたなと思っておりまして、そういう意味での努力はまだまだ必要かなと思っております。

(金澤座長)
ありがとうございました。
では、次に進ませていただき、県民フォーラム関係に移らせていただきまして、質問への回答についてと今年度に開催した2回の取りまとめをどのように扱うかについて、事務局からまとめてお願いします。

(事務局)
資料7に基づいてご説明させていただきます。
昨年度3回分の県民フォーラムの意見につきましては、5月15日に金澤座長、新堀副座長、田中、沼尾両専門委員会委員長から知事に、県民フォーラム意見報告書としてご提出いただきました。その際、金澤座長から、フォーラムの意見集約としまして、特に留意すべき点、3点ほどのコメントをいただきまして、5か年計画の見直しに当たって検討を行うよう要望されております。
また、その折、個々の質問についても、県民会議に対し県から回答するよう、知事に求められましたので、本日、回答をお出ししたものでございます。
フォーラムの意見につきましては、できるだけ丁寧にご回答すべきものと考えてございまして、回答は、県への質問だけではなく、様々なご意見やご要望にもできる限りご回答させていただいております。
1枚目、めくっていただきますと、県民意見の概要に対する県の回答要旨でございます。具体的には、2枚目以降に、この概要項目も含めましてご回答させていただいておりますので、ご参照いただければと思います。
また、この資料につきましては、県民会議資料といたしまして、ホームページ上に掲載されますけれども、目にとまらないと思いますので、少しお時間をいただきまして、質問項目ごとに事業の紹介ページとリンクを張るとか、少し工夫をしてお示ししてまいりたいと考えております。
また、県民フォーラムに参加してご質問いただいた方もいらっしゃいまして、その情報提供を望まれている方には、連絡先を把握しておりますので、個別にお知らせしたいと考えてございます。
以上でございます。

(金澤座長)
資料7のように、質問事項をまずは整理し、県が答えるべきものをその中から選び、その質問内容に対応する局に投げていただきまして、そこから回答を上げてもらってまとめていただいております。私は、質問に対して大変真摯に答えていただいているという感想を持っております。
まずは、ホームページにアップするということですね。

(事務局)
まず県民会議の資料がすべて同時にアップされますので、資料7だけを別にすることは難しいと思います。なるべく県民の方にお知らせできるような形にしていきたいと思っています。

(金澤座長)
それから、今年度の2回分ですけれども、今、事務局から報告がありましたように、昨年度3回分に関しても、きちんと報告書の形としてまとめて、県民フォーラムを通じて県民会議が重要と思った点、県への要望という形で正式に知事にお渡しをするということをしたわけですが、今年度のフォーラムについても同じ形でやらせていただきたいと考えております。よろしいでしょうか。

-了承-

では、懸案となっております、今後の県民フォーラムについてですが、資料7-1、本日追加された資料をご覧ください。
任期が、あと半年間の中で、ぜひ、総まとめの県民フォーラムを開きたいという意向を私は持ちました。
県の事務局等とこの間、ご相談をする中で、相模原市さんが全国的な規模で水源地域に関するフォーラムをやりたいというご意向があるということもあり、そちらのご協力を得るということを一つの条件にしながら開催できるのではないかという感触を事務局からいただきました。地域を一巡したということで、まとめのフォーラムを開催したい。これは、我々の任期が2年という中でのまとめという意味もございます。
それから、森林税等の導入が30県に及ぶという中で、神奈川県がやってきたことを広めていくということもありますし、先行する県から学ぶということもあると。そういう全国的な交流の場としたい。
それから、これまで5回のフォーラムでは知事のご出席はなかったのですが、今回ぜひ参加していただけないかと考えております。こういう趣旨で開いていこうということですが、事務局もいろいろご多忙の中、可能な日程があるのかということで、1月から2月なら何とかなりそうだいうことでございます。
講演会、それからパネルディスカッションというだけではなく、できれば分科会を3つぐらい設けていきたい。自治体施策のほうから考える、また、市民参加NPOの交流的な分野、それから特に水源環境保全の自然科学的な知見を深めるというような分野、この3つの分野で分科会を持つという形でできないかと相談しておりまして、ほぼできそうだという、下準備が何とか今日までにできましたので、ここでご提案させていただきたいと思います。
相模原市さんからも、フォーラム開催に向けてのお話をしていただければと思いますので、よろしくお願いします。

(森相模原市環境対策課長)
それでは、加山市長は所用によりまして、本日の会議に出席できませんでした。
ただ、県民会議として、これまで地域で開催してきた県民フォーラムの取り組みが一区切りを迎え、次へ向けた展開を図るに際しまして、本日、私は市長からのメッセージ預かってまいりましたので、代読をいたします。
「私も、県市長会からの選出委員として参画をしておりますが、水源環境保全・再生かながわ県民会議におかれましては、水源環境保全・再生施策の推進に向け、県民フォーラムの開催や事業モニターの実施など、積極的な取り組みが進められていることに改めて深く敬意を表するものです。
相模原市では、社会環境の変化や津久井地域との合併を踏まえ、現在、新しい総合計画の策定を進めており、去る6月の市議会定例会には基本構想を提案し、議決をいただいたところです。
私は、この基本構想における基本目標の一つに、安らぎと潤いがあふれる環境共生都市を置き、市民、県民の生活と産業を支える水資源を守るという政策の基本方向を示しました。
この目標の実現に向けて、これからも相模原市としては、水と緑の保全に向けた施策を、より一層推進していく所存であります。
こうした中、県民参加による水源環境保全・再生の取り組みを支え、水源地域と都市地域のさらなる連携へ向けたフォーラムの相模原市での開催は意義深いものとして大いに歓迎するとともに、積極的に協力させていただく所存でおります。
また、政令指定都市を目指す本市においては、こうした機会をとらえ、県内外へも広く参加を呼びかけ、水源環境保全の相互理解と交流を深めるための新たな仕組みづくりや、水源地固有の課題などについて情報交換を行っていきたいと考えております。」
メッセージは、以上です。
よろしくお願いいたします。

(金澤座長)
ありがとうございました。
これまでの県民フォーラムは、各地域から選出されております公募委員の方を中心に企画をしてきたわけですけれども、今回は全体のまとめということもありますので、私と、副座長の新堀委員、それから専門委員会委員長2人の方を中心に、内容づくりを進めていきたいと考えております。いかがでしょうか。

-了承-

それでは、今日の資料の内容を軸に進めていきたいと考えております。
事務局から、日程について何か腹案はございますか。

(事務局)
相模原市さんと調整をさせている中では、2月11日あたりがよろしいというお話をいただいてございますので、その辺を中心に調整をしていきたいと考えてございます。

(金澤座長)
場所の件については、相模原市さんにいろいろとご苦労いただかないといけないと思うのですが、森さん、腹案はございますか。

(森相模原市環境対策課長)
今回のフォーラムの原案が分科会3つ同時開催と、全体会ということなので、平成18年に開催フォーラムの規模を前提に、ホールあるいは大会議室を併設してとれる場所、また、首都圏からの交通利便も含めて考えまして、相模原市の橋本で会場設定をしていきたいと考えております。
ただ、第2回の県民フォーラムで使わせていただいた場所も橋本ですが、今回の場所は駅から歩いて1分という場所で、全部会場を押さえることがどうやらできそうですので、先ほど事務局からご案内のあった2月11日を軸に、相模原市橋本駅周辺ということで設定を考えていきたいと思っております。
以上です。

(金澤座長)
内容づくりについては、我々が責任持つと申し上げましたが、当然、県民会議の委員の方々にご相談しながらやっていきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。
それから、非常に忙しい時期ということでございますが、事務局の方々にぜひご理解いただいて、人員を割くようご協力をいただきたいと私からお願いをしておきます。
それでは、議題の4「平成19年度予算・事業実績等の状況について」事務局から簡単にご説明願います。

(事務局)
資料8でございます。
19年度の事業実績です。2月開催の第4回県民会議の時点で、19年度予算の2月補正の状況と平成20年度の当初予算を一覧表でご説明させていただきました。その後、補正予算を議会でお認めいただきましたので、この表ではその額を19年度予算現額欄として左側にお示しさせていただいてございます。
総額で、合計欄の33億7,390万円となってございます。
それに対しまして、各事業実績は次の欄、執行実績欄に記載し、総額では下の合計欄にあります32億4,564万円となりました。その結果、執行残額の合計は、次の欄の1億2,826万円となってございます。
残額の出た主な理由は、一番上の水源森林づくり事業の推進事業で予定していた森林の購入ができませんで、6,894万円が執行できませんでした。さらに、真ん中から少し下の段にあります公共下水道の促進事業で、入札の結果2,400万円の残が出ましたと。その分、市町村交付金の額が減ったためのものなどが、主な理由でございます。合計で、1億2,000万円の執行残額につきましては、今年度以降の事業に充当していきます。
次の欄の20年度予算は、2月にご説明させていただきました当初予算と同額となっており、現在のところ変更はございません。
次に、この事業のための19年度の超過課税等の収入状況でございますが、最下段にあります35億9,300万円となりました。内訳は、記載のとおりでございます。これは、当初予算で想定しておりました35億2,750万円に比べまして、6,500万円多い収入となります。収入と支出の差額3億4,700万円は、今年度の予算等に反映してございます。
以上でございます。

(金澤座長)
ありがとうございました。
何かご質問がございますか。真覚委員どうぞ。

(真覚委員)
2点ほどお尋ねしたいと思います。「水源環境への負荷軽減」という欄ですけれども、20年度予算の整備面積、それに対する予算、それを19年度と比較すると、整備面積自体は若干減っているのに金額が増えるのはなぜかということを1つ。
それから、別の質問として、先ほど来いろいろご意見ありましたけれども、実際に動きだしてみて、かなり人手不足とか技術者不足がはっきりしてきているところが各所に見られますので、予算という観点からそういう新たに出てきた問題に対してどのような対応を考えておられるか、その2点をお伺いしたいと思います。

(事務局)
まず、公共下水道でございます。実は、当初予算の段階では同額程度ございました。この制度の構造ということになりますが、市町村が行う事業について国庫補助金や既存の事業費をまず充てまして、その残りの部分について、県が交付金で支出をしていきます。
例えば、10億円の事業として、7億円ぐらいが既存の事業費あるいは国庫事業費、これは固定してしまいます。あとの3億について、当初設計の金額で私どもは予算をたてておりますが、実際に入札をしてみると8割になったということがございます。そうしますと、3億だったのが1億円になって2億円余ってしまうというか、執行残になってしまうという状況になります。今年度についても同じような状況になるのかもしれませんが、このように進めさせていただいているところでございます。
それから、もう一つのご質問でございますが、人材不足といったご指摘はいただいてございますけれども、今のところ入札が不調になるとか、事業の執行にかかわるところで問題になっているということは、余り見受けられない状況でございます。
ただ、県民フォーラム等からもいろいろなご意見をいただいてございますので、それを一般財源でやるのか、あるいは特別財源でやるのかというのは、議論もあるかと思います。けれども、予算を伴う、伴わない、など様々なことが考えられますので、検討には入っているところでございます。

(金澤座長)
真覚委員、どうぞ。

(真覚委員)
今の2点目のほうですけれども、例えば、事業モニターとして見学に行った現場で、いわゆる実際に担当されている方の悩みというか意見として、金はついたけど人手がないとか、技術がないとか、そういう意見が個々ございました。それは1つの現場だけの意見ではなくて、やはり県の計画全体の中でそれぞれの現場の方が個別に悩みを持って自分の中だけで何となく解消してしまうような雰囲気もありますので、そこら辺を取り上げながら、具体的に、やはり技術講習とか、あるいは人手不足の対策などにお金を投下するというようなことも考えられるのではないかなということでございます。

(金澤座長)
これは、予算の執行状況とか次の予算の話を越えた、今後どういう事業が必要かという点での重要なご指摘だと思いますので、そういう方向に生かしていきたいという、今のご意見ですね。
倉橋委員、どうぞ。

(倉橋委員)
以前から何度もお願いしているのですけれども、この事業報告の中身の総額はわかります、個別。ですけど、全体の各市町村ごとに、どういう場所でどういう事業が行われているかというのが全くわからないわけですね。
モニターで行ったところは、本当に1件、2件の数ですから、私たち委員としては、地図上で出していただけるという話ですけれども、少なくとも、19年度が終わって半年終わるわけですから。市町村ごとに金額は見せていただいていますけれども、それではなく、森のどこをやってどのくらいの事業費なのか、といった細かいところが見えないと、実際に人に、どういうところがどう変わったのですかと聞かれても、全く答えられません。

(金澤座長)
その点については議題の5で、既に用意されていますので、ご説明を聞いていただけますか。

(倉橋委員)
わかりました。はい、お願いします。

(金澤座長)
まさに、今、倉橋委員が言っていることに答えてくれということを私も言っていまして、今、事務局でいろいろと試行錯誤ですが、取り組んでいただいているところです。
今の取り組みの到達点のところを事務局からご説明いただけますか。

(事務局)
資料9でご説明させていただきます。
事業実績などの県民の皆様への情報提供につきましては、県では3つの手法を考えてございます。
1つは、ホームページ上での事業実績等の状況をお知らせするもの、もう一つは地理情報システム、いわゆるGISを使った情報提供、もう一つは紙ベースによる情報提供を考えてございます。
資料9では、その中のホームページ上でのお知らせにつきまして、9月中旬ぐらいに掲載することができるようになりましたのでご報告いたします。
構成といたしましては、特別対策事業の紹介のトップページに続きまして、12の特別対策事業ごとのページですとか、市町村ごとのページを用意いたしました。事業ごとの事業箇所を地図上にお示ししまして、事業進捗や予算の状況はグラフなどでお示ししました。
資料9は、大変恐縮ですけれども、その抜粋となってございます。
また、水源環境保全・再生施策のトップページにつきましてもリニューアルしましたので、ご覧いただけたらと思います。
掲載後は、コミュニケーションチームの委員の皆様方にご意見をいただき、わかりやすい情報提供としていきたいと考えてございますので、皆様方のお力をお貸しいただければと思います。

(金澤座長)
これを見ても多分、倉橋委員を初めとして皆さん意見があると思うので、見ていただいて、ご指摘いただき、コミュニケーションチームで意見を集約して、事務局に改善点についてお願いをするようにしたいと思いますので、意見を寄せていただければと思います。
では、最後の議題「県民会議委員の改選について」でございます。
この点に関しましては、前回の県民会議のときに、そろそろ2年間の任期も終わりが見えてきましたので、改選について現委員の方にも情報提供する必要があるだろうということで、事務局に基本的な枠組みについて検討し、次回お話しいただけないかとお願いしたところでございます。
その検討の結果が出たようでございますので、報告いただければと思います。

(事務局)
資料10でご報告いたします。
県民会議の現行委員の任期は今年度末まででございますので、次期委員を選出する必要がございます。次期委員の任期につきましては、5か年計画に合わせるため、現在2年でございますけれども、3年といたします。
選任分野ごとの選出の方法でございますけれども、公募委員の皆様方は改めて10名を公募いたします。これは、県の附属機関や懇話会などの公募委員については、県の全体の要綱で再任を認めないようにするという規程がございます。こういうこともございまして、10名の公募を行います。
ただし、計画は5年でございますし、これだけ皆様方には役割を担っていただいて、その実績も継承をしていかなければいけないと考えてございますので、現在の公募委員の皆様にも、応募していただければ、半数の5人以内は再任できるものとしたいと考えてございます。
選考につきましては、選考会議を設置いたしまして、あらかじめ選考基準を明示して、論文、面接など、前回の選考方法を参考に、地域や男女バランスなども配慮いたしまして選任していきたいと考えてございます。
次に、関係団体の委員の皆様につきましては、改めて委員のご推薦をいただき、選任していきたいと考えてございます。
学識者の委員の皆様につきましては、ご意向を確認させていただいて選任してまいります。
選考委員会、選考会議につきましては、5名の委員といたしまして県民会議から3名の委員の推薦をいただき、構成したいと考えておりますので、改めてご推薦をお願いできればと思います。
今後のスケジュールといたしましては、裏面にございますように、11月に募集をし、2月ごろには決定できればと考えてございます。
以上でございます。

(金澤座長)
何かご質問等がございますか。
1期目を3年にすればよかったなというのが、正直なところですが。これだけ一生懸命やっていただいて経験とか積んでいただきましたし、この中での議論の認識の共有化なども大分進んできたところなので、ぜひ公募委員の方には、積極的に考えていただければと思います。懲り懲りだという方もいらっしゃるかもしれないし、いや、もうちょっとやらないとやった気にならないという方もいらっしゃると思いますが。
それから、公募委員の選考会議についてですが、これは、どういう構成を考えてらっしゃいますか。

(事務局)
県民会議として、委員の皆様から3名のご推薦をいただき、さらに外部の委員をもう一人選任させていただきたいと考えてございます。また、県の職員1人を配置して、5名で行わせていただければと思います。

(金澤座長)
事務局では、そのようにお考えということでございます。
私から提案させていただきたいのですが、県民会議からの推薦に関しましては、座長、それから副座長、それから両専門委員会委員長に人選をお任せいただけないかということでございます。
その際は学識経験者の方を中心に3名を、その場合の3名は、今、名前を挙げました座長、副座長、専門委員会委員長は除いて推薦をさせていただきたいと。人選に関しまして、ご一任いただきたいということでございます。いかがでしょうか。よろしゅうございますか。

-了承-

では、我々以外の学識経験者の方によろしくお願いをいたします。
準備した議題は終わりましたが、まだご発言がない方、全体を通じて何かございましたらお願いをしたいと思います。
高橋委員。

(高橋(弘)委員)
この間の水チームの事業モニターには、都合で行けなかったのですが、やはり水源の水質保全ということを考えると、下水道と合併処理浄化槽の整備というのは大変で、それをやらなければいけないと思うのですが、特に個人の合併処理浄化槽は、個人の負担がかなりあるので、予定の数が計画どおりうまく進められるかどうか、これがちょっと心配です。ぜひ進めてほしいというのが感想です。

(金澤座長)
瀬戸委員、どうぞ。

(瀬戸委員)
1つは、7月31日の県民フォーラムです。私は、行きたかったのですが、ちょっと急用ができて行けなくなり残念でした。もし発言の機会があれば言いたかったことを、新堀委員が言っていただいています。
というのは、横浜市民の方は道志川の水を飲んでいるという認識がどうも強いのですけれども、決してそうではないということを発言していただいてよかったなと思いました。
そして、やはりこういうフォーラムなどに参加される方というのは、意識がある方ですよね。ですから、さっき話が出ましたけれども、そうでない方にいかに情報を知らしめるかということが大きな課題かなと思っています。
それから、今、山北町では、今年度から合併処理浄化槽を実際に手がけています。今年度は、30基の予定で、今のところ10数基ぐらいですが、頑張って予定どおりやっていきたいと思っています。
また、もう一つは、市民事業で、山北関係では2団体が入っています。この団体は、もちろん私は存じており、顔がわかりますので、これからの活動を見守りながら実績を確認したいと思っています。
以上です。

(金澤座長)
ありがとうございます。新堀委員。

(新堀副座長)
横浜・川崎のフォーラムのところで、私は言おうと思っていたのですが、90名しか集まらなかったという実態ですね。
これは県のPRが悪いだけではなく、我々の努力も足りなかったと思います。私自身、体調を崩しておったものですから事前に余り動けませんでした。実際のところ、やっぱり水源環境税そのものに対する横浜市民の認識というものが全く低いというか、ゼロに等しいということが原因なのではないかと思っています。
水源環境税を取られていて、それがどう使われているかということに対して、横浜市民の反応が強ければ、もっと参加してくれると思うのです。
それは、横浜市の水道が、道志川だと認識してしまっているために、ぴんときていない部分があるのではないかなと感じまして、これから横浜・川崎に対してはどういうアプローチをしていったらいいのかつくづく考えさせられました。

(金澤座長)
それでは、これで終了したいと思いますが、次回日程等、事務局から何かございますか。

(事務局)
次回の予定でございますが、11月27日の6時にこちらの会場で予定してございますので、よろしくお願いいたします。

(金澤座長)
遅くまで熱心なご議論をありがとうございました。
これにて閉会いたします。どうもありがとうございました。

【会議終了】

会議資料

次第
資料1 施策調査専門委員会の検討状況報告
資料2 市民事業等審査専門委員会の検討状況報告
資料3 事業モニターチーム(水チーム)の活動報告
資料4 事業モニターチーム(森チーム)の活動報告
資料5 コミュニケーションチームの活動報告
資料6 第5回水源環境保全・再生かながわ県民フォーラム(横浜・川崎地域)結果報告
資料7 県民フォーラム意見への回答
資料8 平成19年度予算・事業実績等の状況
資料9 県民への情報提供
資料10 県民会議委員の改選について

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