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更新日:2024年7月9日
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アルコール依存症についての説明です
11月10日から11月16日は、アルコール関連問題啓発週間です。
当所の相談先はこちらです。
厚生労働省ホームページ
大量のお酒を長期にわたって飲み続けることで、お酒がないといられなくなる状態が、アルコール依存症です。その影響が精神面にも、身体面にも表れ、仕事ができなくなるなど生活面にも支障が出てきます。またアルコールが抜けると、イライラや神経過敏、不眠、頭痛・吐き気、下痢、手の震え、発汗、頻脈・動悸などの離脱症状が出てくるので、それを抑えるために、また飲んでしまうといったことが起こります。
アルコール依存症は「否認の病」ともいわれるように、本人は病気を認めたがらない傾向にあります。いったんお酒をやめても、その後に一度でも飲むと、また元の状態に戻ってしまうので、強い意志で断酒をする必要があります。ですから、本人が治療に対して積極的に取り組むこと、家族をはじめ周囲の人のサポートがとても大切です。
老若男女を問わず、長期間多量に飲酒をすれば誰でもアルコール依存症になる可能性があります。また、アルコール依存症はWHOの策定した国際疾病分類第10版では、精神および行動の障害の中に分類されており、個人の性格や意志の問題ではなく、精神疾患と考えられています。
アルコール依存症の患者数は現在日本国内で80万人以上といわれていますが、その予備軍も含めると約440万人にもなると推定されています。
どのくらいの量から「飲みすぎ」になるのでしょうか。
厚生労働省が推進する「健康日本21」の中では、アルコール依存症の発症リスクが少ない「節度ある適度な飲酒」は壮年男性の場合純アルコール量換算で1日20g以下であるとの数値を示しています。これは1日ビール500ml(日本酒1合弱、25度焼酎なら100ml、ワイン2杯程度)に相当します。1日の飲酒量がこの3倍以上になると「飲みすぎ」となり、アルコール依存症になるリスクが高まると警告されています。単純計算すると1日にビール3本、日本酒3合弱、25度焼酎300ml、ワイン6杯程度を超える量にあたります。
毎日これだけの量を飲み続けることはアルコール依存症に一歩一歩近づいている可能性があるのです。
まずは日ごろから量をコントロールできる飲み方をする、1週間に1日から2日は飲まない日をつくる、という習慣を身につけるようにしましょう。
アルコール依存症が進むと、体や精神に悪いばかりではなく、飲酒運転で摘発されたり職場でのトラブルが重なって失業、というように社会・経済的な影響がだんだん大きくなっていきます。友人や家族との関係も影響をうけ、自分の内・外の世界で多くの大切なものを失うことになってしまいます。
アルコール依存症は、早期に治療を始めればそれだけ治療効果があがりやすい病気です。とくにプレアルコホリズムという、依存症の手前できちんとした対策をとれば、肉体的な問題だけでなく社会的にも経済的にもより少ない損失で回復が期待できます。プレアルコホリズムの段階では減酒でも回復可能なことが多いのです。
アルコール依存症への精神的な依存とは、強い飲酒欲求とそれに基づくコントロールのきかない飲酒で特徴づけられます。
具体的には次のような症状がよく見られます。
アルコールがいつも体内にある状態が続くと、脳はそれが普通の状態だと認識し、アルコールが抜けてくると、様々な不快な症状が出ます。
肝炎や脂肪肝、膵炎などの疾患や、生活習慣病、果ては消化器系のがんなどの背景にアルコール依存症がある場合があります。世界保健機関(WHO)によると、アルコール依存症は60以上もの病気や外傷の原因になると指摘されています。
うつ病、不安障害、パニック障害などの背景にアルコール依存症がある場合があります。
この中でもとくに、「連続飲酒」と「離脱症状」はアルコール依存症の典型的な症状です。
連続飲酒、離脱症状は出ていないけれども、お酒が大好きで体調を崩していてもやめられない人、いけないと思っても飲酒運転して事故をおこしたり、自分や人を傷つけたりといった問題をおこしている人などは、プレアルコホリズムが疑われます。
AUDIT (Alcohol Use Disorders Identification Test)
これらはあくまでも目安です。
おかしいな?あてはまるかな?と思ったらまずは専門知識のある人に相談しましょう。困った時の相談先も参考にしてください。
インターネットなどで一方的な情報を集めて自己診断することは早期治療を遅らせるだけでお勧めできない方法です。
アルコール依存症の治療には、以下のものがあります。入院治療は、次の3段階に分けられます。
体とこころに起きている合併症の治療と、離脱症状の治療。
個人精神療法や集団精神療法で、本人に飲酒問題の現実を認識して断酒の決断へと導く。退院後のリハビリ治療を視野にいれて自助グループへの参加なども始める。本人や家族に十分な説明をしたうえで抗酒薬の投与も開始する。
(a)病院・クリニックへの通院
(b)薬物療法
(c)自助グループへの参加
という「アフターケアの三本柱」を継続する
(1)の解毒治療は一般病院で行うことも充分可能ですが、(2)リハビリ治療と(3)退院後のアフターケアはアルコール依存症の治療のノウハウをもつ専門施設にゆだねるのがよいでしょう。
また、プレアルコホリズムの場合には、症状や本人の生活環境などを考慮して外来治療が可能な場合もあります。
アルコール依存症治療の中心的存在です。個人精神療法や集団精神療法で、本人に飲酒問題の現実を認めさせ断酒の決断へと導きます。
病院
・独立行政法人神奈川県立病院機構 神奈川県立精神医療センター
診療所
自助グループ等
本人やその家族が同じ立場の人たちと交流し、断酒継続の助けとする断酒会やAA(アルコホーリクス・アノニマス)などがあります。
その他
令和6年度神奈川県酒害相談員地区別一般研修会 【予定表】 令和6年5月1日時点
日時 | 主管 | 場所 |
05月09日(木曜日) | 湘南平塚断酒新生会 | ひらつか市民活動センター |
06月01日(土曜日) | 鎌倉逗子断酒会 | 逗子市福祉会館 |
06月22日(土曜日) | 川崎断酒新生会 | 中原区役所 |
07月05日(金曜日) | 大和つくし断酒会 | 大和市文化創造拠点シリウス |
07月23日(火曜日) | 横浜断酒新生会 | 都筑区社会福祉協議会 |
07月25日(木曜日) | 茅ヶ崎断酒新生会 | 茅ヶ崎市地域医療センター |
08月15日(木曜日) | 藤沢断酒新生会 | 藤沢市役所分庁舎 |
08月20日(火曜日) | 横浜断酒新生会 | 横浜市社会福祉センター |
09月10日(火曜日) | 厚木断酒新生会 | 厚木合同庁舎 |
09月12日(木曜日) | 横浜断酒新生会 | フォーラム南太田 |
09月13日(金曜日) | 相模原断酒新生会 | 相模原市民会館 |
10月02日(水曜日) | 小田原断酒新生会 | 川東タウンセンターマロニエ |
10月10日(木曜日) | 横浜断酒新生会 | 旭区市民活動支援センター |
10月25日 (金曜日) | 横須賀断酒新生会 | 横須賀市保健所 |
10月28日(月曜日) | 川崎断酒新生会 | 宮前区役所 |
11月18日(月曜日) | 横浜断酒新生会 | 泉区社会福祉協議会 |
11月29日(金曜日) | 西湘断酒新生会 | 松田町生涯学習センター |
12月09日(月曜日) | 川崎断酒新生会 | 麻生区役所 |
12月13日(金曜日) | 横浜断酒新生会 | 鶴見区社会福祉協議会 |
02月13日(木曜日) | 川崎断酒新生会 | 高津区役所 |
※お酒の問題を抱える方、関心のある方のご参加をお待ちしております。
※変更の場合がありますので、神奈川県断酒連合会HPのスケジュール表にて、ご確認ください。
参考・引用
『みんなのメンタルヘルス総合サイト』
このページの所管所属は 精神保健福祉センターです。