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更新日:2025年11月27日

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令和7年度ビッグレスキューかながわ(令和7年度神奈川県・三浦市合同総合防災訓練)での高齢者施設支援訓練

令和7年度ビッグレスキューかながわ(令和7年度神奈川県・三浦市合同総合防災訓練)において、高齢者施設で実施した訓練について報告します。

令和7年度ビッグレスキューかながわ(別ウィンドウで開きます)(別ウィンドウで開きます)は、県と三浦市が防災、保健、医療、福祉の関係機関などと協力して実施する、実践的な総合防災訓練です。
今回、ビッグレスキューかながわの中で、神奈川DMAT(災害派遣医療チーム)による高齢者施設支援訓練を初めて実施しましたのでご報告します。

訓練概要

実施日程

令和7年11月9日(日曜日)9時~12時

場所

社会福祉法人啓生会 特別養護老人ホームはまゆう(別ウィンドウで開きます)

訓練参加者

  • 特別養護老人ホームはまゆう職員 11名
  • DMATコントローラー 2名
  • 神奈川DMAT 2隊9名(川崎市立井田病院、藤沢市民病院)

見学者

  • 一般社団法人 神奈川県高齢者福祉施設協議会
  • 三浦市高齢介護課
  • 神奈川県福祉子どもみらい局 地域福祉課、高齢福祉課
  • 神奈川県健康医療局 健康危機・感染症対策課
  • 神奈川DWAT(神奈川県災害派遣福祉チーム)登録者

目的

保健医療福祉活動における関係機関の連携を強化し、各機関の役割を確認するとともに、既存の各種関係計画における各支援チームの派遣体制及び手順を確認し、派遣実施の実効性向上を図る。 また、高齢者施設におけるDMATの受け入れを体験し、受援イメージをつかむ。

訓練当日の流れ

演習

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DMATコントローラーの横浜市立みなと赤十字病院の平田晶子先生(医師)、横浜市立大学附属市民総合医療センター荻田義明さん(業務調整員、薬剤師)のもと、DMATが高齢者施設支援に入る必要性について講義を受けた後、施設の初動対応及び発災時(想定)の現状と課題を抽出しながら学びました。

訓練

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神奈川DMATと施設職員が、被災施設でのサービス提供を継続するための検討を行いました。

まず、施設の被災状況分析と課題を整理しました。次に、事前に施設にご協力をいただいて作成した利用者基本台帳(仮想)から、利用者一覧を作成し、被災後の心身の状態、バイタルなどを考慮した上で、病院への搬送が必要な利用者のトリアージを行いました。その後、利用者の病院搬送について同意取得の流れを確認し、DMATによって、施設の協力医療機関である三浦市立病院に2例の搬送(今回はカルテ搬送のみ)を実施しました。

訓練参加者の感想

特別養護老人ホームはまゆう施設長 井上政江 氏

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令和6年に能登半島地震が発生して、社会福祉施設は大きな被害を受けました。私自身も現地に行って、被害の大きさを目の当たりにしました。
令和7年7月には津波警報が発令されて、海に面している三浦市は大きな被害を受けるのだと実感しました。
今回このような機会を与えていただいたことに感謝したいです。
施設内でも災害対策を整えてきましたが、改めてより充実させないといけないと感じました。
医療面でどのように支援が受けられるのかということが分かり、安心しました。
今回の訓練を受けて、BCPも修正していかないといけません。
また、情報を共有することの大切さを学びました。
情報発信についても、困ったときにはこちらから情報を出して、助けてもらう必要があるということが分かりました。

DMAT医師 横浜市立みなと赤十字病院 平田晶子先生

DMATは医療、施設は福祉で、今まで被災時の活動は別々でしたが、実災害を経て施設支援がDMATの活動においても重要であることが認識されています。今回の訓練を通じて、共に活動することで共通言語が増え、実災害時にもつながる第一歩になればと思って取り組ませていただきました。より良い連携が構築できるよう、今後も取り組んでいければと考えています。

DMAT業務調整員 横浜市立大学附属市民総合医療センター 荻田義明 氏

ビッグレスキューにおいて神奈川DMAT-L、DMATが福祉施設を活動場所とする訓練は今回が初めてで重要と伺い、関係者と事前に相談を重ねて訓練内容を組みました。今回の訓練でできたできないにとどまらず、施設側は災害への備えや受援を含めた体制整備、DMAT側は災害時に福祉施設に派遣がある認識向上など相互理解につながっていれば良かったと思います。

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