「地域見守り活動」について
掲載日:2020年12月11日
平成23年度以降、全国的に高齢者や障がい者、生活に困窮された方々が、近隣に気づかれずに亡くなり、相当日数が経ってから発見される、いわゆる「孤立死・孤独死」という痛ましい出来事がありました。
地域での孤立を防止するためには、近隣住民や町内会、自治会などによる「地域支え合い活動」などの取組みが基本となりますが、行政や地域との関わりを拒むなど、行政や自治会などが事前に情報を把握できないケースもあることから、個人宅を訪問する事業者との連携、協力することが必要です。
そこで、県では、誰もが孤立せず、地域で安心して暮らしていけるよう、民間事業者と「地域見守り活動に関する協定」を締結しています。
地域での孤立を防止するためには、近隣住民や町内会、自治会などによる「地域支え合い活動」などの取組みが基本となりますが、行政や地域との関わりを拒むなど、行政や自治会などが事前に情報を把握できないケースもあることから、個人宅を訪問する事業者との連携、協力することが必要です。
そこで、県では、誰もが孤立せず、地域で安心して暮らしていけるよう、民間事業者と「地域見守り活動に関する協定」を締結しています。
神奈川県の取組み
平成24年5月から、孤立死・孤独死等のおそれがある世帯をいち早く発見し、行政の支援につなげることを目的として、県と事業者との間で「地域見守り活動に関する協定」を締結し、市町村や警察、消防と連携して地域見守り活動に関する協力体制づくりに取り組んでいます。
取組内容
県と協定を締結した事業者は、業務で個人宅を訪問した際に、新聞がたまっているなどの異変を感じ生命の危険が予見される場合は、市町村や警察署、消防署に通報します。
協定締結状況
これまでに、60の事業者等と協定を締結しており、「地域見守り活動」の輪は年々拡がっています。
協定締結先については、日々の暮らしに密接に関連し、県内で広域的に個人宅を訪問する事業者を主としています。
このほか、県出先機関の各水道営業所においても、同様の地域見守り活動を実施しています。
地域見守り活動に関する感謝状贈呈式
「地域見守り活動に関する協定」に基づき、強い使命感で県民の大切な生命を救った事業所・販売店と、継続的に地域見守り活動に取り組んでいただいている事業者に対し、日頃の感謝を込めて、知事から感謝状を贈呈しています。
令和2年度は、人命救助につながった活動を行った9事業所・販売店の皆様を当式において表彰しました。継続的な地域見守り活動に取り組んでいただいている4事業者の皆様については、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として、当式の参加人数を制限するため、郵送等により感謝状を贈呈しました。
課題と今後の方針
個人宅を訪問する際の見守り活動であるため、協定締結事業者が、個人情報保護の観点から、地域見守り活動による通報について、住民や地域から誤解を受けることがないよう、県民の皆様に活動のご理解を深めていただくため、県広報紙「県のたより」等で、民間事業者による地域見守り活動について広報しています。
県では、協定締結事業者の見守り活動を充実させ、孤立死等の未然防止につなげるため、見守り活動をしやすい環境づくり(県民への周知等)に努めてまいります。
県では、協定締結事業者の見守り活動を充実させ、孤立死等の未然防止につなげるため、見守り活動をしやすい環境づくり(県民への周知等)に努めてまいります。