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更新日:2024年11月20日
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横浜市の「認定NPO法人あっちこっち」を取材した「かにゃさんぽ」の記事です。
かにゃおだよ。
今日は横浜市の認定NPO法人あっちこっちの理事長さん、厚地美香子(あつち みかこ)さんにお話を聞くよ!
厚地さんは音楽大学をご卒業された後、音楽マネジメントの会社に勤めていたんだって。
そこでは、アーティストのマネージャーやコンサートの企画・運営等のお仕事をされていたそうだけど、どうしてNPOとして活動するようになったのか、気になるにゃ・・・。
厚地さん
活動のきっかけは被災地支援です。それまで会社勤めをしていたけど、2011年に東日本大震災が起きたことで自分にも何かできないかと考え、仮設住宅でカフェ・コンサートを行ったのが始まりです。
かにゃお
自分にできることを考えて実際に行動するなんてすごいにゃ。
厚地さん
でも、被災地支援を続けていくには資金に限りがあって、どうしようと悩んでいました。
そんな時に助成制度があることを知り、活用するためには個人ではなく団体として活動したほうがいいと周りの方からもアドバイスを受け、市民団体として活動するようになりました。
被災地支援を通して、文化芸術には人に勇気や癒しを与える力があると実感したことで、文化芸術の力でもっと広く社会貢献していきたいと思うようになり、福祉施設等でのコンサートの開催や子どものためのアート・音楽・ダンスのワークショップの開催、海外の芸術団体との国際的な交流まで活動の幅を広げていきました。
かにゃお
さまざまな活動をされているにゃ。そういった中でも、被災地支援は継続しているんだね。
厚地さん
はい。あっちこっちの事業の一つとして今も続けています。コロナ禍の影響で現地へ行くことが困難になっても『被災地にお菓子を届ける会』を開催して、手作りのお菓子とメッセージカードを被災地の方々へお贈りしています。どんなに月日が経っても、「気持ちはずっと向いているよ」ということを伝えていきたいです。
(『被災地にお菓子を届ける会』の様子)
かにゃお
令和4年10月10日(月・祝)には、横浜市中区寿町の横浜市寿町健康福祉交流センターで『親子で楽しむ 子ども食堂とアート体験』(※1)が開催されるんだね!
厚地さん
延期となってしまった8月開催分を10月に開催することになりました。『子ども食堂とアート体験』はこれまで毎月開催していて、普段は平日の夜に開催しているけれど、今回は初めて祝日のランチタイムに開催します。どんな反応が得られるのかとても楽しみです。
(10月10日(月・祝)開催の『親子で楽しむ 子ども食堂とアート体験』)
かにゃお
寿町でこの取組みをするようになったきっかけはあるの?
厚地さん
会場となっている福祉交流センターの方から「寿町で子ども食堂をやってみないか」と声をかけていただきました。センターとしては「いろんな人が来られるような安心安全な場所」を目指していて、子ども食堂はその一環だと思います。コロナ禍の影響もあり、この取組みを始めるにはかなり念入りな準備期間が必要でしたが、今ではほぼ毎月開催することができています。寿町には保育園がたくさんありますし、さまざまな親子が参加してくれていますよ。
かにゃお
具体的にどんなプログラムになっているの?
厚地さん
毎回テーマを設定していて、前回のテーマは「月」、そのテーマに合った曲をピアノ演奏したり、バレエに関するお話をしたり、子ども達と一緒にからだを動かしてウォーミングアップをしたり、ダンスをしたり・・・・本当にいろんなことをやっています!
かにゃお
ええ!観たり聴いたりするだけじゃなく、参加もできるんだ?!
厚地さん
みんなも参加して楽しめるプログラムを意識しています。でも、私たちの狙いは、子どもたちだけを楽しませるのではなく、親御さんも楽しませたいと思っています。子どもにとって親が楽しそうにしている姿は大きな安心につながりますから。ぜひ親子で楽しんでほしいです。
参加してくれた皆さんの楽しそうな姿は印象的だし、指折り数えて次の開催を楽しみにしてくれているという話も聞きます。非常に嬉しいですね。
かにゃお
盛りだくさんなアート体験の最後には、みんなでご飯を食べるんだよね。
厚地さん
そうです。若者の社会参加を支援する虹色畑クラブの方々が中心となって出来た「にわとりぐみ」さんがアートとリンクさせた食事メニューを考えて、用意してくださっています。
食とアートはどちらも“心を癒す”という点で関係が深いと考えています。
(『親子で楽しむ 子ども食堂とアート体験』過去の開催の様子)
かにゃお
あっちこっちさんの活動に参加するアーティストさんについて教えてにゃ!
厚地さん
アーティストは音楽家、美術家、ダンサー等さまざまで、現在は60名以上が登録しています。
さらに、こだわりを持って毎月オーディションを行っていて、原則、プロ又はプロを目指す30歳以下の方という条件を設けています。
かにゃお
明確な条件があるにゃ!それはどうしてなの?
厚地さん
活動の目的に立ち返った時、披露するパフォーマンスは絶対に“人に感動を与えるもの”でなくてはならないんです。そのためには、常に質の高いものをお届けする必要があります。文化芸術が社会貢献の力になるということを証明するためには、妥協できない点です。アーティストが中途半端なパフォーマンスをしたときは、ちゃんと指摘もします。
かにゃお
厳しさの中で選ばれているアーティストの皆さんだからこそ、心に響くパフォーマンスを届けられているんだにゃ。
かにゃお
いろんな活動をしていく中で、嬉しいなと感じるのはどんな時?
厚地さん
やっぱり、イベントに参加してくださった方々が楽しそうにしている姿を見るのが一番嬉しいです。
かにゃお
反応がダイレクトに伝わってくると、より実感できるよね。逆に、活動の中で大変だなと思うことはある?
厚地さん
団体の運営面などで大変だと思うことはあるけど、そういう時は活動の目的が何だったかを考え直すと、進むべき道が見えて行動することができます。その他には・・・ないですね!
かにゃお
な、なんとすばらしいにゃ。今後予定している活動についても教えてほしいにゃ!
厚地さん
じゃあ、宣伝させてもらいます!
令和4年10月22日(土曜日)14時から関内ホールで『おやこでたのしむクラシック』を開催します。
これは、音楽・ダンス・美術によるコンサートですが、実はコロナ禍でイベント開催ができなかった時期に作成したオリジナル動画『おやこでたのしむクラシック あっちーちゃんとこっちーくんのぼうけんものがたり』(※2)を、リアル版として舞台化したものなんです。各アーティストによるパフォーマンスを、ストーリーを通してお届けできればと思っています。
(10月22日(土曜日)開催の『おやこでたのしむ クラシック』)
かにゃお
コロナ禍でも工夫しながら活動してきたものが、こんな形でつながっていくのは素敵だにゃ。
あっちこっちさんの活動を応援したい!と思っている人には、どんなことができるかにゃ?
厚地さん
私たちの活動を応援したいと思ってくれることは本当にありがたいです。
そう思ってくださる方々には、例えば、『被災地支援にお菓子を届ける会』等、気軽に参加いただけるものが良いかもしれません。参加いただいた方とそこでお話をして、さらに別のつながりにも発展できたらいいなと思っています。
かにゃお
小さなきっかけが、大きなつながりを結ぶかもかもしれないにゃ。
あっちこっちさんはお名前のとおり、枠にとらわれず「あっちこっち」と幅広く活躍されていて、とっても素敵だにゃ!厚地さん、今日はたくさんのお話をどうもありがとう!
厚地さん
ありがとうございました!
(厚地さんとかにゃお ※撮影時のみマスクを外しています)
(※1)令和4年10月10日(月・祝)ランチタイムに開催♪子ども食堂とアート体験@寿町健康福祉交流センター
https://www.acchicocchi.com/ac4/news20221010/
(※2)令和4年10月22日(土曜日)「おやこでたのしむ クラシック」あっちーとこっちーの冒険物語♪@関内ホール
https://www.acchicocchi.com/ac4/news20221022/
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<活動内容や寄附についてのお問合せ先>
認定NPO法人あっちこっち
ホームページ https://www.acchicocchi.com/ac4/
<神奈川県「マグカル・ドット・ネット」掲載の情報誌『イベントカレンダー』>
https://magcul.net/event-calendar?lang=ja
3~5月号において認定NPO法人あっちこっちが紹介されています。
このページの所管所属は政策局 政策部NPO協働推進課です。