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更新日:2022年3月16日

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かにゃさんぽ(認定NPO法人さくらんぼ)

横浜市瀬谷区の「NPO法人さくらんぼ」を取材した「かにゃさんぽ」の記事です。

クラウドファンディングで、より多くの人と共に社会課題解決の喜びを!

2022年2月22日 火曜日

かにゃお

今日は、横浜市瀬谷区で保育事業や子育て相談、さらに女子学生のための下宿事業や短期居住支援事業を行っている「認定NPO法人さくらんぼ」の担当理事の伊藤さんに、Zoomでお話をお伺いするよ。
伊藤さん、こんにちは。かにゃおです!

伊藤さん

こんにちは!よろしくお願いします。

さくらんぼ2

(伊藤さんのお話に興味津々のかにゃお。PCの画面:下段右が伊藤さん)

かにゃお

こちらこそ、よろしくだにゃ!
実は、僕、最近クラウドファンディングに関心があって、勉強しているんだけど、「さくらんぼ」では、クラウドファンディングを活用した事業があるって聞いてね。今日は伊藤さんに是非、色々教えていただきたいんだ。「さくらんぼ」では、どのような事業でクラウドファンディングを活用したの?

伊藤さん

「さくらんぼ」では、「下宿やWith(ウィズ)」と「JIKKA(ジッカ)」という2つの事業でクラウドファンディングを活用したのよ。

かにゃお

へぇ~、2つもあるんだ!ではまず、「下宿やWith」は、どのような事業なの?

伊藤さん

「下宿やWith」は、児童養護施設を退所した後、大学や短大に進学する女子学生のための下宿事業です。児童養護施設で暮らす高校生のうち大半の子は、高校を卒業すると施設も退所するんですよ。施設を退所した後、大学や短大へ進学する場合、その子たちが実家を頼れることは少なくて後ろ盾がないため、アルバイトで学費と生活費の両方を賄いながら大学や短大に通うことになり、体力的にも精神的にも大きな負担になりますよね。児童養護施設を退所した後の自立って、そんなに大変で悲惨な状況でいいのだろうか・・・と疑問に思ったんです。そこで、「ゆるやかな自立」をキーワードに、学生たちに安価で安心な住まいの提供、学生が孤立しないための適度な見守りとサポートを提供して、学生たちが安心して学生生活を送れる環境づくりをしたいと、この事業を始めました。

さくらんぼ下宿やWith写真1

(下宿やWithのお部屋)

かにゃお

なるほど~。それは、児童養護施設出身の学生さんにとっては心強いにゃ!それでは、「下宿やWith」は、クラウドファンディングでどのくらいの金額を集めたの?

伊藤さん

「下宿やWith」は、2017年2月上旬~4月下旬までの約2か月半、クラウドファンディングで支援を募ったのだけど、皆さんのお蔭で、目標額200万円のところ、270万円以上の支援が集まったのよ。

かにゃお

それはすごいにゃ!大成功だにゃ!

伊藤さん

それで「下宿やWith」をスタートしたんですけど、実際事業を始めて見ると、次にまた課題が見えてきたのよね。学生たちが「下宿やWith」を出た後、心細いとき、困ったときに帰れる場所がないな・・・って。また、対象者を絞らず、新型コロナウィルスや何らかの理由で職を失って住居を失ってしまった、生活に困難を抱えている人が、まず、安心して生活することができて、落ち着いて自身が抱えている課題の整理をし、次のステップに向かうための準備をしてもらう場を作りたい、と考えたんです。それは、みんなの「実家」的な役割も果たせるかな、と思いました。そこで、3~6か月の短期居住支援事業「JIKKA」を立ち上げることにしたんだけど、こちらもクラウドファンディングを活用させていただきました。

かにゃお

なるほど、2つ目のクラウドファンディングが、「JIKKA」なんだね。こちらは、どのくらいのお金が集まったの?

さくらんぼJIKKA写真1

(JIKKAのキッチン)

伊藤さん

こちらも、目標額を200万円にして、2021年1月下旬~3月下旬の約2か月間支援を募ったところ、230万円近くの支援が集まりました。

かにゃお

2つともそんな短期間で資金が集まるなんてすごいにゃ~。どうしてこの2つの事業にクラウドファンディングを活用することにしたの?

伊藤さん

自分たちの法人だけで資金を賄って事業を始めるのではもったいない、って思ったんです。もったいないって言うと語弊があるかもしれないけれど、世の中には困窮している人に、何か応援したいという気持ちはあるけど、一人では何もできないな、と思っている人にも、クラウドファンディングで応援して寄附することで事業に参加してもらえるし、クラウドファンディングを立ち上げることによって、社会的な関心を持つ人を集めたいなと思ったからです。クラウドファンディングは、世の中に広く我々の活動を周知するのに、とてもいいツールだと思っています。私自身、他の団体をクラウドファンディングで応援したことがあるのですが、私が寄附した団体が大きくなった!という喜びをとても感じることができたんです。私がクラウドファンディングで応援して嬉しく思うなら、きっと他の人も嬉しく思ってくれるに違いない!って思ったんです。そして、お金ちょうだい、っていうお願いベースの寄附ではないようにしたい、って思いました。是非、一緒に参加して事業を始めていきましょう!っていう風にしたいなって。そして、支援を受ける側の入所者の方にも、たくさんの人に支えられて、今の生活があるんだな、って実感してもらいたいなと思ったんです。クラウドファンディングは、支援をする側からも受ける側からも、とても有効な方法なんですよ。

かにゃお

なるほど~。今まで、クラウドファンディングは、より多くの資金を集められるから活用しているんだと思っていたんだけど、より多くの人が事業に参加できて、寄附の喜びを感じることができるから活用するんだにゃ!いやあ、よく分かって勉強になったにゃ~。それでは、クラウドファンディングを活用してみて、よかったことや大変なことはどんなこと?

伊藤さん

よかったことは、継続的に寄附してくれる、支え続けてくれる支援者を広く増やせることです。また、継続的な金銭の寄附はなくても、例えば、リサイクルショップを経営している方から、こんなものが入ってくるけど、必要なものはないか、とか、ミシンを寄附していただける、なんて支援も舞い込んできました。クラウドファンディングを活用したことによって、我々の活動が多くの人の目に触れたからこそ、次の支援に繋がっていると思います。また、法人独自の事業であれば、あっさり事業を止めることも可能ですが、クラウドファンディングでこんな事業を始めたいと宣言し、皆さんの支援で始めた手前、責任があるので、簡単には事業を止められなくなることも、いいことですね。そしてクラウドファンディングや周知するためのSNSの拡散等については、法人の中でも、私のような年齢を重ねた者より、若い人のほうが得意ですから、若い人の知恵や発案を取り入れていく必要があり、法人の中での世代の継承になりますね。また、お金の使途について、行政の制度を使って事業を行うより、クラウドファンディングのほうが柔軟で使いやすいところはいいところだと思います。制度の事業は制約が多いので、制度外の事業のほうが支援の手を差し伸べやすいんですよ。一方、クラウドファンディングでは、継続的な資金が得られているわけではないので、事業を継続していく面で、そこは課題ですね。

かにゃお

なるほど~。それでは、クラウドファンディングを成功させるコツを聞かせてほしいにゃ。

伊藤さん

クラウドファンディングありき、ではなく、まずは、事業を実施する、仕掛ける側のその事業に対する温度、熱量を上げることが大事です。熱量を上げて、事業に対する熱い想いをクラウドファンディングで情報発信することで、想いがストレートに伝わりやすくなると思っています。草の根の活動をしているNPOは、その活動を情報発信することが、自分たちの意思表示になりますから、クラウドファンディングで伝わりやすい情報発信のし方は大事ですね。また、クラウドファンディングを始める前から、自分たちの周囲の方に、私、今度こんなことをやりたいと思っているのよ、と「ちょい見せ」することもコツですね。周囲に話した後にクラウドファンディングを立ち上げると、あ、あの人がやりたいって言っていた話はこのことだったのね、と理解も早いし、支援する側も話を知っていることで、そこまで重荷ではないと分かっていて、支援しやすいと思うんですよ。こういう社会課題を解決することへの支援について、無関心でいても生きていけますけど、クラウドファンディングを活用することでそのような無関心な人にも関心を呼び起こし、そういう人とも無関係じゃない関係を築けるきっかけになるって思うんです。そこが、クラウドファンディングのよいところだと思いますね。

かにゃお

クラウドファンディングありき、ではない!大切だよね。まずは、事業を始める自分たちがその事業に対して想いを熱くすることが大事なんだにゃ。その熱量にみんなが心を動かされるから、支援が集まるんだにゃ~。
ところで、「さくらんぼ」では、クラウドファンディングだけでなく、寄付、賛助会員等、支援者を募っていると思うんだけど、支援者を増やすための工夫はどのようにしているの?

伊藤さん

支援者と丁寧にコミュニケーションするようにしています。年2回、1回目は中間報告、2回目はまとめの報告として、法人の活動のお知らせをニュースレターにしてお手紙やメールで送付しています。ニュースレターの送付を希望されない方には、年1回の総会終了後の事業報告のみお知らせしています。支援者に関心を持ち続けていただけるよう、支援者に合わせた丁寧なコミュニケーションを心がけています。

かにゃお

なるほど。支援者に合わせた丁寧なコミュニケーションが秘訣なんだにゃ。最後に、今後新たに取り組もうとしている事業があれば、教えてほしいにゃ。

伊藤さん

1つ実現してみると、また1つ課題が見えてきてね。JIKKAを始めて、また違う局面が見えたんだけど、6か月の入所って短くて、安心していられるのは最初の1~2か月だと分かったの。そこで、本当の家族ではないけれど、家族のような機能、サポートの付いた、もう少し中長期的に入所できるような仕組みを作りたいなあと、準備しているところなのよ。

かにゃお

へえ、実現が楽しみだにゃ!ぼくもささやかながら支援できるといいにゃ。今日は、たくさん勉強になるお話をお伺いすることができて、よかったにゃ。伊藤さん、ありがとう!!

伊藤さん

こちらこそ、ありがとうございました。

 

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