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更新日:2023年10月17日

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かにゃさんぽ(NPO福祉支援ゆうやけネット)

かにゃさんぽの記事

かにゃさんぽはNPO活動や企業の社会貢献活動を紹介するページです

デジタルサポートで、お年寄りも若者もさらに便利で心豊かなくらしを!

2021年10月5日 火曜日

かにゃお
今日は、福祉関係の団体や地域で暮らす様々な助けが必要な方に、パソコンやスマートフォン等のIT技術を使ったデジタルボランティアの活動をしている特定非営利活動法人NPO福祉支援ゆうやけネットさんに、Zoomでお話を聞くよ。
こんにちは、かにゃおです。

程田(ほどた)さん
こんにちは。NPO福祉支援ゆうやけネット程田です。よろしくお願いします。

高橋さん
こんにちは、川崎市川崎区にある恒春園地域包括支援センターでセンター長をしている高橋です。地域包括支援センターはゆうやけネットさんと日頃から連携して事業を行っていることから、本日一緒に参加させていただきます。よろしくお願いします。

NPO福祉支援ゆうやけネットスクリーンショット
(↑上左から 程田(ほどた)さん、県(上田)、下左から 県(齊藤)とかにゃお、高橋さん)

かにゃお
お二人ともよろしくだにゃ!さっそく、NPO福祉支援ゆうやけネットさんの活動のきっかけを教えてにゃ。

程田さん
私はずっとコンピュータ業界で仕事をしておりますが、20年ほど前に、何か自分のスキルを活かした社会貢献をしたいと考え、近所にあった川崎市の視覚障害者のための点字図書館で、パソコンサポートのボランティアを行ったのがきっかけです。コンピュータ関係の仕事は企業向けでしたが、個人の方にパソコンの使い方等をサポートするボランティア活動により、個人の方が実際にパソコンで困っていることは何なのかということがよく分かり、仕事にボランティアの経験を活かすことができることを実感しました。そこで仲間に協力してもらい、IT技術を使って福祉関連のデジタルボランティアをする団体を立ち上げ、2009年にNPO法人化しました。

かにゃお
なるほど、お仕事で培ったIT技術を活かした福祉関連のボランティアでの経験が、逆にお仕事にも活かせるなんて、一石二鳥ですごく有意義だにゃ~!それでは、活動の内容を教えてにゃ。

程田さん
私たちの活動は、主に、①横浜と川崎で計月3回、パソコンやスマートフォンの使い方等の「お困り何でも相談・勉強会」の開催、②市民活動団体や個人の方から依頼されて行う、ホームページの作成・運営、動画の制作支援、オンライン会議の支援等のITサポート、③パソコンやスマートフォンのトラブル対応の訪問サポート、④川崎市内の地域包括支援センターや地域の市民活動支援センター等、地域と連携したスマートフォン講座の講師やオンライン会議・研修の運営方法の指導、⑤助成金を活用したスマートフォンのマニュアルの作成の5点です。法人を設立した最初の頃は、バリアフリー調査などを自治体から依頼され、現場へ行って調査するといった活動も行っていました。

かにゃお
へぇ~。色々活動してるにゃ。それでは、①「お困り何でも相談・勉強会」は、具体的にはいつ、どんなことをしているの?

程田さん
①「お困り何でも相談・勉強会は、定例の勉強会として、横浜駅近くのかながわ県民センターでは月1回、月末の日曜日午後14時から、川崎駅近くのミューザ川崎では毎月2回、第1及び第3土曜日の13時15分から、毎月かかさず無料で開催していて、誰でも参加することができます。大体、毎回の参加者は5~6人です。常連の人もいれば、会場の県民センターに置いているチラシや会員の口コミで我々の活動を知って、新しく参加する人もいます。20年前に横浜のかながわ県民センターで勉強会を始め、今は横浜と川崎の2か所で開催しています。10年前の相談・勉強会では、パソコンやインターネットの使い方についての相談が主でしたが、3~4年前からスマートフォンの使い方についての相談が主になっています。あまり多く来られても対応できないので、大々的には宣伝していませんが、チラシや口コミの紹介で新規で参加される人もいます。

かにゃお
20年も前から勉強会をやっていて、今も続いているのはすごいことだにゃ。では、②市民活動団体や個人の方から依頼されて行う、ホームページの作成や動画の制作支援等のITサポートは、具体的にはどんなことをしているの?

程田さん
今はコロナ禍なので、市民団体が人を集めて活動することが困難となっていることから、講座の動画を制作・配信して活動を再開する、という団体が多くなっています。動画の制作・配信に慣れていない団体が多いことから、そのサポートをしています。県作成の『協働・連携事例集2021』にも掲載されている手話通訳団体の手話講習会の動画配信や、薬膳の料理教室を開催している団体の料理教室の動画配信などを行いました。

かにゃお
なるほど、講座の動画を配信すれば、コロナ禍でもオンラインで視聴することができて、活動を再開できるよね!Withコロナの今もこれからも、まさに必要なサポートだにゃ~!では、④川崎市内の地域包括支援センターや地域の市民活動支援センター等、地域と連携したスマートフォン講座やオンライン会議・研修の運営方法の研修は、具体的にはどのような活動をしているの?

高橋さん
ゆうやけネットさんと地域包括支援センターとの連携した活動については、私のほうからお話しします。まず、昨年9月から地域の劇団のweb顧問として程田さんに参加していただき、団員のオンライン会議の設定をサポートしていただきました。また、2月に地域包括支援センターが実施したケアマネジャー向けのオンライン研修の運営方法について、指導していただきました。3月・4月には、町内会に程田さんを紹介し、高齢者中心に行われている健康づくりの場でスマートフォン教室を開催していただき、参加者が持っているスマートフォンからコロナワクチンの予約サイトやコロナ情報サイトへアクセスする練習をしました。そのほか、ゆうやけネットさんの定例の勉強会に、地域の高齢者を2名紹介し、地域包括支援センターの職員も付き添って参加したり、川崎区内の9つの地域包括支援センター対象に、オンライン会議・研修の運営方法の講座を開き、程田さんに講師をしていただいたりしています。

かにゃお
へえ~、地域包括支援センターとの連携、すごいにゃ~。特に、高齢者向けスマートフォン教室は、お年寄りが自分でワクチンの予約をしたり、国や自治体のコロナ情報を見たりすることができるように教えてくれるなんて、まさにコロナ禍で一番必要不可欠で実用的なスキルだにゃ!!

程田さん
そうなんです。高齢者もコロナ禍でスマートフォンを使いこなせれば、日々の暮らしがより便利に快適になりますから。今はスマートフォンを購入しても、マニュアルはほとんど添付されていない上、スマートフォンのアプリはたくさんありすぎて、またアプリによっては課金されるものもあり、正しい情報を見極めるのが難しくなっていますよね。そこで、5つ目の活動につながるのですが、助成金を活用してスマートフォンのマニュアルを作成しようと思い立ったわけです。

かにゃお
スマートフォンのマニュアル!確かに、最近のスマートフォンには、以前のような分厚い説明書が全然付いていないよね。お年寄りでなくても、分からなくて困っている人もいそうだにゃ。しかも、助成金を活用するなんて、素晴らしい思いつきだにゃ!それはどうやって知ったの?

程田さん
普段からお付き合いのあるかわさき市民活動センターの方から、高齢者への福祉活動や生きがいを高める活動に対する助成金というものがあるから、応募してみたら?と、教えていただいて応募し、選考で選ばれたんです。この助成金は、あまり広報されておらず、知られていないものでした。私はIT関係の仕事をしていますが、インターネットにも情報はたくさんあるものの量が多く、必要な情報までたどり着くのが難しいこともあるので、やはり人とのつながりを大切にしています。活動を広げるには、まずは自分の情報を積極的に発信することが大事ですね。自分の情報を出さないと、情報は入ってきませんから。

かにゃお
インターネットで何でも情報を得ることができる便利な世の中だけど、やはり人とのつながりは大切だよね~。

NPO福祉支援ゆうやけネットタブレット講習会
(↑川崎区タブレット講習会にて)

程田さん
そうですね。人とのつながりを大切にして、インターネットもスマートフォンも使いこなせれば、さらに心豊かな暮らし、人生を送ることができますから、そのお手伝いをしたいと思っています。そこで、スマートフォンやアプリを安心して使える情報を整理し、マニュアルを作成し、印刷して配布したり、そのマニュアルを使ってスマートフォンの講習会を開催したいと考えています。今年度の事業の助成ですので、令和4年2月頃にはマニュアルを完成させて印刷したいと準備しています。今のところ、川崎市内ほか県内何か所かで講習会の開催を予定しています。

かにゃお
へぇ~、マニュアルが完成したら、ぼくも読ませてほしいにゃ!ぼくも、スマートフォンの機能をまだまだ使いこなせていない気がするにゃ~。
では、最後に、今までの活動を通して、困っていることやこれからどんな活動をしていきたいか、教えてにゃ。

程田さん
そうですね、多くのNPOも直面している問題ではあるかと思いますが、メンバーの高齢化です。これからの活動で行っていきたいことにもつながりますが、若い世代にデジタルボランティアに参加してもらえる土壌づくりをしていきたいです。若い世代は、スマートフォンやインターネットは使いこなしていますが、ワードやエクセルは使いこなせていない方が多いように感じます。若い世代にデジタルボランティアを知っていただき、若い人たちにも、お年寄りや困っている方にスマートフォンの使い方をサポートしていただき、人の役に立つことの気持ちよさを経験して、デジタルボランティアをする若い世代を増やしたいと考えています。そのためには、まずは自分たちが地道にデジタルボランティアの活動をすることで活動の輪を広げていき、若い世代へ発信していきたいと思っています。地域の高齢者がワクチン予約を1人でできるよう、一人ひとりコツコツとサポートして活動することで、活動の輪を広げていくことが大事だと思っています。

かにゃお
なるほどにゃ~。若い世代は、スマートフォンをよく使いこなしているから、スマートフォンの使い方のサポートは、ボランティアの中でも取り組みやすい分野だと思うよ。ぜひ、これからは若者にもデジタルボランティアを知ってもらって活動に参加してもらい、お年寄りも若者も、みんなが便利で豊かなくらしができるといいにゃ~。
程田さん、高橋さん、今日はお忙しい中、大切なお話をありがとう!
スマートフォンのマニュアルも、楽しみにしているにゃ!!

程田さん・高橋さん
ありがとうございました!

『デジタルサポートで、お年寄りも若者もさらに便利で心豊かなくらしを!』ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「特定非営利活動法人NPO福祉支援ゆうやけネット」URL https://www.yuuyake.or.jp

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代表 程田(ほどた) 電話 044-220-1588 
           FAX 044-272-9523

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