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更新日:2024年11月20日
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かにゃさんぽの記事
今日は、秘書たちが公募した市民レポーターの藤澤さんがNPOの取材に行くんだって。
せっかくだから、ぼくも一緒にお話を聞いてくるね。
かにゃお
こんばんは。かにゃおです。
小笠原さん
はじめまして。
特例認定NPO法人小笠原流・小笠原教場理事長の小笠原清基です。
かにゃお
小笠原流って、テレビで見たことあるよ。
鶴岡八幡宮で流鏑馬(やぶさめ)やってるよね?
(↑市民レポーターの藤澤さん(左)と小笠原清基さん(右)。)
小笠原さん
はい。
小笠原流は鶴岡八幡宮での流鏑馬をはじめとした神事を、全国各地の神社で執り行っています。
小笠原家は、鎌倉時代から江戸時代にかけて将軍家の礼法・弓術・弓馬術の師範を代々務めてきました。
これまで私たちは稽古をして自己研鑽に励むことで小笠原流の流儀を守ってきましたが、小笠原流の活動を広く知っていただくことも大切と考えて、NPO法人小笠原流・小笠原教場を設立したんですよ。
かにゃお
具体的にはどんなことしてるの?
小笠原さん
子どもから大人、あるいは外国人の方へ礼法講座や和食の作法教室・弓道教室などを行っています。
(↑ねこも弓道やってみたいです。)
(↑礼法講座だにゃ。背筋が伸びるね。)
かにゃお
礼法や弓道も、こういう機会があると身近に感じるよね。
でも、礼法講座ってちょっと難しそうじゃない?
小笠原さん
たしかに、礼法は堅苦しいイメージがありますけど、形式にこだわらずに相手のことを考えて、臨機応変に対応することが大切だと思います。
例えば、お茶を飲むときに湯のみをまわすと思いますが、あれは湯のみの正面の文字のところが歯で欠けないようにするから少し回すんですよ。
かにゃお
そういうことが分かると、礼法もおもしろそうだね。
この棚の上の道具は何に使うの?
(↑弓道場にある道具たち。)
小笠原さん
これは馬に乗る時に使う鞍(くら)ですね。
古いものだと、室町時代のものがあります。
神事は、こうした古くから伝わる道具を使って執り行うんですよ。
かにゃお
そんなに古いものが伝わってるんだね。
鞍は今でも作られてるの?
小笠原さん
最近ではFRPなど樹脂で作られた鞍がありますが、現代では鞍に合う材料の木材がないので、昔と同じものは作れません。
この鞍をはじめとした小笠原家に伝わる道具や書物を修理・保存するのも私たちの活動です。
かにゃお
こうした一つひとつの道具で神事は支えられてるんだね。
教室を開いたり、道具の維持をしたり、毎日忙しそうだにゃ。
小笠原さん
それが、普段は製薬会社で研究の仕事をしています。
かにゃお
お仕事もしてるんですか?
小笠原さん
明治期に、二十八代清務が小笠原流の流儀を教えることで生計を立てることを禁止したんです。
生計のために流儀を教えると、弟子を増やすために無理や妥協がでてくると考えたからです。
家業とは別に仕事を持つことで、妥協することなく伝統を継承することができますからね。
(↑理事長の小笠原清基さんは、仕事をしながら小笠原流宗家の嫡男として全国で神事の執行をしてるよ。)
かにゃお
お仕事と小笠原流の活動を両立するの大変そうだね。
小笠原さん
大変な時もありますが、うれしいことに最近は外国に行く事で日本の文化の大切さに気づいて小笠原流に興味を持つ方もいますし、次の世代を担う子ども達に教えることも大切だと思います。
伝統ある小笠原流の礼法・弓術・弓馬術を後世へ伝えるために、ぜひ多くの方に小笠原流の活動を理解していただいて、応援していただきたいですね。
かにゃお
確かに、外国の人から日本の文化について聞かれても、意外と知らないことが多いよね。
きっと、日本の伝統を伝えていくのはこれからもっと大切になっていくね。
今日はありがとにゃ。
(↑市民レポーターの藤澤さんの記事もお楽しみに。)
『伝統を守り伝える活動 いいにゃ!』―――――――――――――――
特例認定NPO法人小笠原流・小笠原教場:http://www.ogasawara-ryu.gr.jp/NPO/
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