更新日:2025年5月7日
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鉄道の町やまきたをご紹介します。
山北町はかつて鉄道のまちとして栄えました。町を歩くと、今もその名残りを感じることができます。この機会に鉄道のまち山北のまち歩きを楽しもう!
明治22年(1889年)東海道線(かつては国府津から山北を経由して御殿場・沼津へ抜けていました)の開通と同時に山北駅が開業すると山北町は鉄道の町として大きく変わっていきました。山北駅には、箱根越えの基地駅として機関庫が置かれ、一時は総勢700人を超える人が働いていました。
山北駅前には多くの商店が軒を並べ大変な賑わいを見せていました。このころの山北駅周辺は、鉄道歌唱や童謡「汽車ポッポ」などに唄われるほか、「線守稲荷」の民話、かつての山北駅名物「鮎寿司弁当」なども生まれました。
昭和9年(1934年)に丹那トンネルが開業すると、東海道本線は国府津より熱海を経て沼津へ結ばれることとなります。国府津~山北~御殿場~沼津間は「御殿場線」と命名され、幹線からローカル線へと変わりました。一日に100本以上の旅客・貨物列車が往来していたものが、僅か20数本の区間列車に減少し、東海道本線時代のかつての繁栄は失われました。さらに昭和18年(1943年)には第二次世界大戦による物資困窮により、上りレールが取り外され、御殿場線は単線となってしまいました。
現在でも、山北町では、かつて鉄道の町として栄えた名残りを感じることができます。かつてこの地を走っていたD52型蒸気機関車が山北鉄道公園に保存されており、平成28年(2016年)には動態化が行われ、奇跡の復活を遂げました。全国で唯一の動くD52として、貴重な姿を見ることが出来ます。また、駅前には山北町鉄道資料館が整備され、鉄道関係の資料や国鉄時代の貴重な品々を見ることができます。
是非、鉄道のまち山北のまち歩きを楽しんでみてください。
D52形蒸気機関車(D5270)は昭和18年(1943年)から昭和21年(1946年)にかけて総勢285両が製造された貨物用蒸気機関車です。「デゴニ」の愛称で知られ、山北町では、日本で唯一の動くD52を見ることができます。
D52は、日本の蒸気機関車の中でも最大の牽引力、動輪上重量を誇ったことから「最強の蒸気機関車」と謳われ、おもに東海道・山陽本線で運用されました。現在山北町で保存されているD52は、昭和19年(1944年)に製造されたもので、当初広島に配置されました。昭和26年(1951年)には国府津に転属となり御殿場線が終焉の地となりました。廃車後の昭和45年(1970年)からは山北鉄道公園に静態保存されていましたが、平成28年(2016年)、圧縮空気を動力とする動態保存が実現し、日本で唯一の動くD52となりました。現在は月に1度整備運行が行われているので、是非、運行日をチェックして見に来てください。
※整備運行情報は山北町HPをチェック!
鉄道関係の資料や国鉄時代の貴重な品々などを展示しています。展示されているのは町内外の方々から寄贈していただいた鉄道関係の写真や書籍、制服や機関車のナンバープレートなど実にさまざま。大変貴重な品々がそろっています。鉄道のまち山北だからこそ揃うものも多く展示しています。入館は無料です。気軽にお越しください。
場所:ふるさと交流センター2階(山北駅改札出て右手すぐ)
開館時間:土曜日・日曜日・祝祭日の12時00分から16時00分
※山北町鉄道資料館の開館時間等の情報は山北町HPをチェック!
山北町ホームページ(http://www.town.yamakita.kanagawa.jp/category/10-0-0-0-0.html)
ごてんばせんネット(http://gotembasen.net/)
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