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更新日:2020年7月2日

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友好交流職員  朴榮先(パク・ヨンソン)さん  交流あれこれ

神奈川県と京畿道の間の職員交流 朴榮先(パク ヨンソン)さん

5月16日2月15日2月13日12月20日10月31日


2008年5月16日 神奈川県のみなさん新着

2007年6月1日に入国してもう1年が経ちました。
まずその間に、私が無事に1年間日本で生活出来るように手伝ってくださった神奈川県の国際課の皆さんに感謝をさし上げます。

私はこの1年間、行政研修、国際交流・協力事業補助、日本語研修、県民との交流などを行いました。
まず、行政研修においては首都圏規制緩和に係る施策、公共交通システムの整備に係る施策、上水源の管理及び開発に係る施策、新都市整備事業に係る施策、行政システム改革に係る施策に関して、神奈川県の様々な部署で研修を受けました。
国際交流・協力事業補助業務については、京畿道・神奈川県・遼寧省の青少年スポーツ交流事業(2007年8月)、国際協力プロジェクト事業(2007年11月:森林分野)、新かながわ国際スカラップ事業、大韓民国及び京畿道から随時来県する訪問団・研修団の案内、大韓民国及び京畿道に関する随時の情報・資料収集、効率的な事業実施を図るため大韓民国及び京畿道側との連絡調整補助等を行いました。
また、行政研修資料精読、国際課及び他部署からの事業説明の聞き取り、意見交換等も行いました。

日本語習得に関しては、NHKテレビやラジオなどを通じた日本語勉強、かながわ県民活動サポートセンターでの日本語勉強、韓・日文書翻訳チェック等をしてきました。

そして、県民との交流に関しては、大韓民国と京畿道の理解を深めるために、神奈川県国際研修センターにおける地域住民との交流、県立高校の生徒さん達への講演、日本人へのハングル教育(8名)、また楽器同好会やマレットゴルフ等の趣味活動での交流、など多岐にわたる交流活動を行いました。また、神奈川県付近の有名観光地(みなとみらい21,東京ディズニーランド、小田原城、箱根、鎌倉、江ノ島)等の家族旅行もしました。

業務分野外で、特別記憶に残る方はかながわ県民活動サポートセンターでの日本語研修のために会った先生です。先生は私が日本に一番良い印象を持って帰ることができるように手伝ってくださりました。真心に感謝を差し上げます。

神奈川県での1年は本当に私の人生において重要な転換点になりました。
もう一度国際課課長をはじめ国際課職員皆さんに感謝を差し上げます。
今後も京畿道と神奈川県の永遠の発展と友好関係のために努力致します。

神奈川県と皆さんのことをいつも記憶しています。皆さんの家庭に幸運が満ちあふれる事を祈ります。
本当にありがとうございました。

富士山を展望


2008年2月15日 県立相模原総合高等学校で講義を行いました

参加者:相模原総合高校2学年(当時)9名の生徒さん

講義名:「国際文化比較」

講義内容

 韓国・京畿道の紹介

… 京畿道は首都ソウルを取り囲む韓国の中心にあります。また、北部は北朝鮮と隣接しています。

… 道庁所在地は水原(スウォン)市で108万人が生活しています。

… その他に城南(ソンナム)市(98万人)、高陽(コヤン)市(92万人)、富川(プチョン)市(87万人)があります。

… 京畿道は韓国最大の地方自治体です。人口は10,626,636人(2005年10月末)

… 京畿道には27市、4郡、384洞、113面、30邑が合計であります。

… 京畿道は韓国有数の工業地域です。情報通信、機会、化学、重工業が盛んです。

… 京畿道は農業も盛んです。大消費地ソウルへの供給地として野菜、果物、観葉植物等の栽培が行われています。

 韓国文化と日本文化の共通点・相違点

… 共通点:両国とも礼儀を重視しています。そのため尊敬語が発達しています。また、両国とも漢字も使います。

… 相違点:食事の際に用いる道具、作法や味付けなど食文化に違いがあります。



授業風景1授業風景2

2008年2月13日 県立有馬高等学校で講義を行いました

参加者:有馬高校1学年(当時)37名の生徒さん

講義名:「韓国の人々の生活や文化」

講義内容

 韓国の一般的な住居や食生活の紹介

… 冬の寒さが厳しいため、住居には床暖房が完備されています。

… 食事の際ははしとスプーンを用い、食器は置いたまま食べます。

… キムチをはじめ、唐辛子を使った食べ物が多いです。

 韓国人の生活の中での儒教の教えについて

… 年齢による人間関係の区別は日本よりも厳格です。

 韓国における日本文化の広がりについて

… 韓国のベストセラー小説のうち、日本の小説が相当数を占めるとともに、漫画の人気も高いです。

… その他、若者を中心に日本の音楽や映画の人気も高まっています。

 京畿道の紹介

… 1029年から「京畿道」という名前が使われ始めました。

… 1946年にソウル市がソウル特別市に昇格し、水原(スウォン)市が道庁所在地となりました。



授業風景1授業風景2

記念撮影


2007年12月20日 「京畿道を紹介いたします」

八達門 華城の南門

私が生まれ育った美しい所、京畿道を紹介いたします。

京畿道を象徴する木はイチョウです。逆境に強く、生きた化石と言われるほど長い寿命のイチョウは、夏には広く濃い日陰を、秋にはきれいな紅葉を、そして硬い木材と果実を与えてくれる繁栄の意味を持つ木です。長い樹齢のイチョウのように京畿道の歴史も旧石器時代までさかのぼります。

  1. 韓半島の出発の地 京畿道
  2. 5,000年の歴史が生んだ京畿道の世界遺産

  3. 漢灘江(漢江 はんがん)と臨津江(いむじんがん)の流域で数多く発見された旧石器時代の遺跡から、韓半島で韓民族が根を下ろした出発地は京畿道だったことがわかります。そして、漢江と臨津江流域に国が成立した三国時代から高麗、朝鮮時代に至るまで、京畿道は韓半島の中心地でした。
    • 漣川郡全谷里(ヨンチョン郡チョンゴンニ)
      世界の考古学界の注目を浴びた土器が発掘されました。およそ10万~30万年前の前期旧石器時代のもの。
    • 河南市ミ沙里(ハナン市ミサリ)
      新石器、青銅器、原三国時代などの長い時代にわたる遺跡が層位になっている韓国最大規模の先史時代の複合遺跡地が発掘されました。
    • 半月城池(パヌォルソンジ)
      高句麗時代(BC37年~668年)に築造された山城がありました。当時の交通の要衝の地であった抱川を防御する多くの山城の中の一つです。
    • 華城市馬霞里(ファソン市マハリ)
      百済(BC18年~660年)の初期の形成過程と発展過程が観察できる京畿道最大の古墳群。
    • 高麗時代(918年~1392年)の京畿道
      高麗の成宗14年(995年)に、首都で管轄する直轄地である6個の赤県とその周りに7個の畿県が設置されました。高麗の顯宗9年(1018年)に、これらの県をまとめた王都の外郭地域を京畿と呼び始めました。
    • 朝鮮時代(1392年~1910年)の京畿道
      朝鮮王朝が漢陽に遷都してから境界が再調整されました。太宗時代(第2代)と世宗時代(第4代)を経て、京畿の左道と右道は一つに統合され、西北地域は黄海道に、東南地域は京畿道に分割され、現在の京畿道の管内の姿に近くなりました。

    訪花隨柳亭

    • ユネスコ指定世界文化遺産 水原華城(朝鮮時代)
      思悼世子(第21代 英祖の息子)の息子である正祖(第22代)の孝心で建てられた華城は、首都の南側を守る要塞です。1794年着工。巨大な石材などを運んで積むために擧重機などの新機材を最初に使用した科学的な建築技法で有名な城です。
    • 華城の特徴
      華城の建設は既存の城の問題点を解消しようとするところから始まりました。そこで、東西南北の4大門を建設しながら全て甕城(オンソン)を設置し、適材適所に雉城(チソン)を置きました。また、姫垣を高くして兵士たちを保護できるように工夫されました。また、城の主な施設物は当時の清国で流行っていた煉瓦の家を見習い、煉瓦を利用しました。
    • 世界文化遺産としての価値
      18世紀に完成した短い歴史の城ですが、東洋と西洋の軍事施設理論をうまく融合した独特な城であり、防御的な機能に優れています。およそ6キロにいたる城壁中には4つの城門があり、全ての建造物が各々違った模様とデザインを持つ多様性を見せています。

華虹門 華城の北の水門

皆さん、機会があったら韓国の京畿道を訪問しませんか。神奈川県と一番交流が盛んな京畿道が皆さんを待っています。

さて、私が日本に来てからもう7か月になりました。

その間、国際課の職員を始めとして皆さんにとてもお世話になっています。ありがとうございます。おかげさまで私は元気に過ごしています。

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2007年10月31日 「100日以上が経ちました」

三県省道スポーツ交流事業 選手団に韓国語を指導

私が友好交流職員として、韓国・京畿道から神奈川県に来てから100日以上が経ちましたが、まだ日本語の会話の聞き取りなどが下手です。

もっと一生懸命勉強することが必要だと思いました。

これまでの私の主な勤務内容を紹介します。

まず、8月を通じて取り組んだのは、県の発行した行政資料の精読です。

神奈川県の施策に関する理解を深めるとともに、日本語の学習も兼ねて、様々な資料を、辞書を引いたり、職員の皆さんに聞いたりしながら読み込みました。

また、県行政に関する理解を深めるため、様々な業務に実際に参加する形式で、県行政の研修を受けました。具体的には、次のようなことを行いました。

14日には「三県省道スポーツ交流事業」で韓国・京畿道に派遣される神奈川県選手団の県庁訪問に同席しました。選手団はサッカーの選手とバスケットボールの選手たちでした。結団式や松沢知事へのあいさつが行われました。

また、選手団は、韓国に行って京畿道と中国・遼寧省の選手団と試合や交流を行うので、韓国語と中国語の言葉の勉強もありました。韓国語の先生はもちろん私です。時間が短いので、初歩的なあいさつなどを指導しました。

15、16日と27日には「神奈川県海外技術研修員」が来日しました。これから神奈川県で技術を学ぶ人たちです。

15日は、タイ、ラオス、カンボジア、モンゴル、16日は中国、27日はエクアドルからの研修員がそれぞれ成田空港に到着し、私は、国際課の職員と一緒に研修員を成田空港へ出迎えに行きました。

ビーチクリーンアップの様子

研修員も、私が6月から生活している神奈川県国際研修センターで生活をするので、私は日本での生活の先輩として、研修員の皆さんに研修センターの中を案内したり、買い物の手伝いをしたりして、日本での新生活のスタートをいろいろと手伝いました。

26日の日曜日には、神奈川県職員の皆さんと一緒に、平塚の海岸を清掃するボランティアに参加しました。大変暑い日でしたが、職員の皆さんと一緒にたくさんのゴミを集めました。

また、9月の上旬には、私の家族が日本を訪問しました。

家族の滞在中には、箱根や鎌倉、さらに東京の江戸東京博物館などを訪問し、かねてから興味のあった日本の伝統文化や昔の日本の生活について、家族と一緒に学びました。

また、日本人の知り合いの家に家族一緒に宿泊する機会もあり、とても印象に残りました。

さらに、過去に、京畿道に友好交流職員として派遣されていたことがある神奈川県職員の方々にお目にかかる機会もありました。

10月からは本格的に神奈川県の各課を訪問して該当課の業務に関する研修が始まりました。また県やその他の団体が主催するセミナーなど講演会に参加していろいろな県の施策の説明を聞きました。

また、現在、私は、勤務が終わった後の時間などを利用して、日本語を一生懸命習っています。

これまでの勤務を通じて、私は、神奈川県と京畿道の発展のために、自分自身がさらにどのような努力をすべきか、改めて考える契機になりました。

日ごろより、私をいろいろとご助力下さる国際課の職員の皆様に、改めて感謝申し上げるとともに、今後とも一生懸命、友好交流職員としての職務に励みたいと思います。

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