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更新日:2025年7月1日

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災害時における医療とトリアージについて

災害時における医療とトリアージについてご説明します。

1 はじめに

県では、大規模災害に備え、「神奈川県災害時保健医療救護計画」を策定し、発災時における県や市町村、関係機関等の体制や役割などを定めるほか、訓練の実施やDMAT(災害派遣医療チーム)等の人材育成等により、発災時における対応力の強化を図っています。

こうした取組の一方で、県民の皆様にも、災害時の医療の特徴や平時の医療との違いをご理解いただくことは大変重要だと考えています。

2 災害時の医療について 

大規模災害時には、多数の傷病者が発生する一方、医療機関では電気や水道が途絶したり、医薬品の供給が滞るほか、医療従事者も被災し人員を確保できず、医療の需要と供給のバランスが崩れてしまうことがあります。

こうした状況において、より多くの方の命を救うためには、平時の医療とは異なる対応が求められます。その一つが「トリアージ」です。

3 トリアージについて

トリアージとは、最大多数の傷病者に最善の医療を実施するため、緊急度と重症度により治療優先度を決めることをいいます。トリアージは、大規模災害時において、限られた医療資源(医療従事者や医薬品等)を有効に活用するための重要な行為です。

トリアージは医療従事者によって行われますが、多数の傷病者を速やかな搬送や診療につなげるため、治療の優先度に応じて、傷病者を分類します。

トリアージは、呼吸や脈拍などのバイタルサインや意識の有無など、定められた基準に基づき迅速に行われますが、傷病者の容態は時間とともに変化することから、災害現場や救護所のトリアージエリア、救護所の中、搬送後の病院などで繰り返し行われます。

4 お願い

このように、災害時には多くの命を救うため、限られた医療資源の中で、平時の医療とは異なる対応が行われることをご理解願います。

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