更新日:2022年3月18日

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無花粉ヒノキが品種登録されました

記者発表資料「無花粉ヒノキが品種登録されました」のページです。

2022年3月18日
参考資料送付

(県政・厚木・大和・相模原・平塚・藤沢・秦野・小田原記者クラブ同時送付)

自然環境保全センター(厚木市七沢)が全国で初めて発見した無花粉ヒノキ「丹沢 森のミライ」について、農林水産省より品種登録が公示されましたのでお知らせいたします。

1 登録品種の名称

神奈川無花粉ヒ1号(令和4年3月15日登録、登録番号28988、存続期間30年)

2 登録品種の概要

  • この品種は、平成24(2012)年春に、秦野市内の山林で発見した花粉を飛散しない個体です。

  • 「神奈川無花粉ヒ1号」は、雄花をつけるものの、減数分裂時の異常により正常な花粉が形成できず、花粉嚢が開かないため花粉が飛散しません。

  • また、ヒノキの基準品種である「ナンゴウヒ」と比較して、冬期の葉色が黄緑色であるという差異がある一方で、初期成長量に大差はなく、材質についても問題ありません。

  • この品種は、両性不稔品種のため、種子ができませんが、発根率が高く、さし木で苗木生産することが可能です。

3 今後の生産について

  • さし木の採穂園を自然環境保全センター内に整備し、順次生産を拡大する予定です。すでに苗木生産者の神奈川県山林種苗協同組合と許諾契約を締結し、令和3年春に「丹沢森のミライ」の愛称で苗木の初出荷を行い、令和4年春は165本全量がすでに出荷されました。
  • 県では、「神奈川県花粉発生源対策10か年計画」により、2027年度までに花粉症対策苗木の年間生産目標15万本のうち、1割を無花粉苗木(スギ、ヒノキ)とすることを目指して取組を進めています。 

無花粉ヒノキ(自然環境保全センター圃場)
無花粉ヒノキ(自然環境保全センター圃場)

無花粉ヒノキ(コンテナ苗木)
無花粉ヒノキ(コンテナ苗木)

 

(添付資料)補足説明資料(PDF:208KB)

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研究企画部長 羽太(はぶと)電話046-248-0323
研究連携課長 増子(ますこ)電話046-248-0321

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