更新日:2025年5月1日

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植生保護のための施設(被害防除対策)

植生保護

被害防除対策

野生鳥獣から農作物や林作物などを被害を守るために、柵などで物理的に農地や林地を囲うことを言います。また、野生鳥獣を人里に寄せ付けないための追い払いなども含まれます。シカについては金網や電気の線によって侵入を防止する柵による被害防除対策が主に行われています。

植生保護柵・防鹿柵

神奈川県では、自然植生を守るために設置した柵を「植生保護柵」、造林木などを守る目的の柵を「防鹿柵」と呼んでいますが、構造的な区別はありません。また、農地などに設置する柵は単に「防護柵」と呼ぶこともあります。柵の材料として、金網や、ネット、電気の線などを使っています。

植生保護柵はシカの採食から自然植生を保護するため、丹沢山地の主稜線部を中心に設置されています。高さ1.8mの金網柵で、自然公園内での景観に配慮し、支柱を茶色く着色しています。この効果は高く、柵内では植物が繁茂し、設置から年数のたった柵では、柵の高さを越えて樹木の生長が見られる場所もあります。

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写真1、2 植生保護柵と防鹿柵

単木保護ネット

スギやヒノキの造林木をシカの剥皮害から守るために設置します。

自然林においても、集中的な剥皮により枯死木が増加している場合などには、ウラジロモミなどに設置することがあります。

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写真3 単木保護ネット

 

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