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更新日:2025年5月1日
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生息環境整備
生息場所の環境を整備することで、野生鳥獣の動きをコントロールするという考え方です。野生動物の本来の生息環境を改善したり、野生動物に出てきてほしくない人里で、やぶなどの隠れ場所をなくしたりしています。
戦後、拡大造林によって山の中腹に多くの広葉樹林がスギ・ヒノキに植え替えられました。しかし、その後の木材価格の低迷により、手入れされずに放置されるようになりました。これらの人工林は、木と木の間が詰まって日照不足となっており、シカの餌となる下層植生もなく、シカにとって住みづらい場所になっています。
一方で、高標高のシカの食害に脆弱な環境や、農業被害を引き起こしやすい里山では、なるべく個体数を少なくしたいと考えています。
県では、独自事業の水源の森林づくり事業等で、手入れ不足の森林の整備を行っています。これは、森林内の木を間伐して林内を明るくすることで、下層植生を回復して水源涵養や土壌保全などの公益的機能の向上を目的としています。
しかしながら、結果的には、シカの生息環境や生物多様性の改善にも寄与しています。
農地や集落への出没を防ぐための集落環境整備も行れています。
集落と森林の間の見通しを良くして、野生動物が出没しないようにする衝緩帯を整備した様子です。こうした集落環境整備について、神奈川県ではかながわ鳥獣被害対策支援センターで、鳥獣を寄せ付けない集落づくりに向け、さまざまな支援を行っています。
野生鳥獣に。
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