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更新日:2024年4月1日
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神奈川県では、水源林の整備とニホンジカの保護管理を一体として進めるために、平成20年から野生のニホンジカの行動調査を継続して実施しています。
野生のシカの位置を記録するには「GPS首輪」を使います。(図1)この装置は内蔵するGPS受信機で位置を読み取り、メモリに記憶して蓄積するものです。
図1 GPS首輪
麻酔銃でシカを捕獲し、首輪を取り付けます(図2)。シカの負担にならないように、首輪の重さは体重の3%以下にします。体重60kgの人なら2リットルのペットボトル程度です。
図2 GPS首輪装着状況
麻酔が醒めるまで見守って放獣します(図3)。
図3 シカの覚醒を見守る
首輪は設定期間(約2年)が過ぎると、自動的に脱落します(図4)。
図4 脱落したGPS首輪
脱落した首輪は、首輪が発するVHF電波で探して回収します。首輪が脱落する前でも、定期的にVHF電波でシカのいる場所を突き止め、接近して電波で位置データを読み出すことができます(図5)。
読み出したシカの位置データを分析して、どこに生息し、どのような行動をしているのかを調べます(図6)。
図6 宮ケ瀬湖周辺のニホンジカ♀の行動域
これまでの調査で、神奈川県にはある一定の地域内で定住する定住型、季節ごとに決まった生息地を行き来する季節移動型、初めの生息地を離れ、新たな場所で行動域を形成する分散型、特定の行動パターンが確定できない遊動型があります。
(各パターンの図を入れる。一個ずつ。)
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