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初期公開日:2023年11月10日更新日:2024年9月30日

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不妊治療の費用等について

不妊治療について、一般的な費用や医療保険制度、神奈川県内市町村の助成等についてのご案内です。

 

  1. 不妊治療を始める時期(別ウィンドウで開きます)<不妊治療について>
  2. 医療機関について(別ウィンドウで開きます)
  3. 不妊症の検査について(別ウィンドウで開きます)
  4. 不妊治療のステップ(別ウィンドウで開きます)
  5. 保険診療について 
  6. 先進医療について
  7. 神奈川県内で不妊治療助成を行っている市町村
  8. リンク集

女性の年齢と妊娠(別ウィンドウで開きます)

【監修】和泉俊一郎(東海大学医学部産婦人科 客員教授)

5 保険診療について(健康保険の適用範囲等)

  • 令和4年4月から、人工授精、体外受精・顕微授精に健康保険が適用されました。
  • なお、体外受精・顕微授精については、健康保険の適用に以下の要件があります。

(タイミング法、人工授精には要件はありません。)

年齢要件

  • 治療開始時の女性の年齢が43歳未満

(治療開始後、43歳になった場合も、一連の治療は保険診療の対象となります。

治療開始日は、医療機関(主治医)にご確認ください。)

 

回数要件

  • 上限回数は1子ごとにカウントされ、出産によりリセットされます。
初めての治療開始時の女性の年齢 40歳未満 通算6回まで
40歳以上43歳未満 通算3回まで

 

  • 「初めて」とは、体外受精等の治療を「最初に」行った治療の開始日です。

(体外受精を2回以上行った場合は、1回目の治療開始日の年齢です。)

 

  • 「1回」とは、「胚移植」の回数を数えます。

保険診療の回数の数え方

例1)

採卵(手術)をしたが卵子が得られず、再度、採卵を行い、胚移植にいたった場合は、保険診療の回数としては1回です。

例2)

1回の採卵で2個の卵子を得て、2個の胚ができ、1度胚移植(1回目)したが妊娠・出産にいたらず、2個目の凍結保管していた胚を移植した場合は、保険診療としては2回です。

厚生労働省リーフレット(PDF:725KB)(別ウィンドウで開きます)

保険診療の負担額(目安)

(1)タイミング法、(2)人工授精

  • 健康保険適用により、治療費の自己負担は1周期あたりで、数千円から1万円程度とされています。排卵周期を調べる検査内容等により金額が変わります。

(3)体外受精・顕微授精

  • 採卵時の誘発剤の使用方法や、胚をいったん凍結して、移植の時期をはかる凍結胚移植かなどにより異なりますが、一連の治療での自己負担額が15万円程度と言われています。
  • また、医療保険の高額療養費に該当する場合、月々の負担額は、「暦の上で、1か月にいくらかかったか」を基に計算されます。治療のタイミングにより、負担額が変わる場合もあります。
  • そのほか、先進医療を併用するかによっても、負担額は変わります。

<参考>自由診療について

  • 体外受精・顕微授精の年齢、回数要件等の上限を超えて治療する場合や、PGT-A(着床前胚染色体異数性検査)などの保険適用外(先進医療以外)の治療を併用する場合や、その他の保険診療とは異なる治療を希望する場合は、自由診療となります。
  • 自由診療の治療費の計算は、医療機関によって異なります。単に保険診療の費用の10割負担額(全額自己負担)や、これにオプショナルの費用を加えた額とも異なる場合もあり、成功報酬制度や、独自の費用請求の方法をとっている場合もあります。
  • 治療開始前に、充分に治療内容と費用について確認しましょう。

6 先進医療について

  • 「先進医療」とは、保険診療としては認められていない先進的な医療技術等について、安全性・有効性等を確保するための施設基準等を満たした施設での、保険診療と保険外診療との併用※を認める制度です。
  • この治療結果について、国は医療機関から報告を受け、将来的な保険導入に向けた評価を行うとされています。先進医療分の治療費は、10割が患者負担となります。

※「先進医療」以外では、保険診療と「保険適用外の治療」を併用することは、「混合診療」として認められず、一連の治療全てが保険適用されず、全額自己負担(自由診療)になります。

不妊治療に関連する先進医療技術

(詳しくは、厚生労働省資料(PDF:820KB)(別ウィンドウで開きます)をご覧ください。)(令和4年8月時点)

先進医療の技術名

  • ヒアルロン酸を用いた生理学的精子選択術(いわゆる、PICSI法)
  • 強拡大顕微鏡による形態良好精子の選別法(いわゆる、IMSI法)

 

  • タイムラプス撮像法による授精卵・胚培養

 

  • 子宮内細菌叢検査(いわゆる、EMMA/ALICE法)
  • 子宮内膜受容能検査(いわゆる、ERA法)
  • 子宮内膜擦過術(いわゆる、内膜スクラッチ法)
  • 子宮内フローラ検査◇子宮内膜受容能検査(いわゆる、ERPeak)法

 

  • 子宮内膜刺激法(いわゆる、SEET法)
  • 二段階胚移植法◇不妊症患者に対するタクロリムス投与療法

7 県内で不妊治療に対する助成を行っている市町村

市町村によって、対象となる治療費、上限額、要件等が異なります

詳しくは、各市町にご確認ください。

横須賀市(別ウィンドウで開きます) 平塚市(別ウィンドウで開きます)
鎌倉市(別ウィンドウで開きます) 藤沢市(別ウィンドウで開きます)
逗子市(別ウィンドウで開きます) 秦野市(別ウィンドウで開きます)
大和市(別ウィンドウで開きます) 伊勢原市(別ウィンドウで開きます)
海老名市(別ウィンドウで開きます) 南足柄市(別ウィンドウで開きます)
中井町(別ウィンドウで開きます) 大井町(別ウィンドウで開きます)
開成町(別ウィンドウで開きます) 箱根町(別ウィンドウで開きます)
愛川町(別ウィンドウで開きます)
  • 上記以外について、最新の助成状況等は、お住まいの市町村にご確認ください

 

8 リンク集

神奈川県不妊・不育専門相談センター(別ウィンドウで開きます)

「これからの治療の選択」など、それぞれの方の状況によって変わる悩みや疑問については、ホームページなどで一般的に御説明することは難しいです。

専門相談センターでは、専門の医師や助産師、臨床心理士が個別の相談に対応します。

厚生労働省HP~不妊治療に関する取組(別ウィンドウで開きます)

厚生労働省HP~不妊治療と仕事との両立のために(別ウィンドウで開きます)

日本産科婦人科学会~不妊症(別ウィンドウで開きます)

日本生殖医学会~生殖医療Q&A(別ウィンドウで開きます)

NPO法人Fine(別ウィンドウで開きます)

女性の年齢と妊娠(別ウィンドウで開きます)

このページに関するお問い合わせ先

健康医療局 保健医療部健康増進課

健康医療局保健医療部健康増進課へのお問い合わせフォーム

母子保健グループ

電話:045-210-4786

内線:4788

ファクシミリ:045-210-8755

このページの所管所属は健康医療局 保健医療部健康増進課です。