更新日:2024年4月19日

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カレーライス作りから学びへ

神奈川県青少年指導者養成協議会 自然体験活動 虎の巻

カレーライス作りは野外炊事の定番ともいえますが、ここでは、カレーライス作りを例に、作る経験をさせるだけでなく、活動をどのように子ども達の学びにつなげていくか、そのヒントをお伝えします。

段取り力がものをいう

炊事活動はグループ活動です。それは目標に向かって計画を立て共有し、みんながいっしょに活動していくことです。その中でも段取りがみんなの頭に入っていないと「まわりを気にしない烏合の衆」となります。

例えば、カレーライス作りの活動で、子ども達は薪割りや火起こしに興味を持ち、火を起こしてしまいました。ところが、まだ米はとがれていないし、野菜も切られていないしで、火がついた薪がもったいないなんていうことは、よくあるほんとの話です。

火をつける前に米とぎとカレーの下ごしらえを済ませておかなければならないという段取りを、活動に入る前に子ども達が共有している必要があります。

空いた時間でできること

次の表はカレーライス作りの段取りを表にしたものです。目標は「おいしいカレーを作ろう」で、表の縦軸は3つの役割分担、横軸は時程です。これらをみんなが共有することで活動が進められていきます。

ところで、ごはん係の二重線の枠は仕事がなくなる時間です。この時間をしっかり指導していかないと、子ども達は遊び始めてしまいます。

例えば、指導内容のテーマを「他の係を手伝う」として、協力することを学ばせることができます。自分の仕事だけをやればよいのではないと、炊事活動の体験を通して学ぶのです。この時間ですべきことは、指導者から伝えるのも方法の1つですし、子ども達に考えさせることもできます。指導者は、事前に活動の段取りと指導方法を考えておくとよいでしょう。

今回はカレーライス作りを例として取り上げましたが、他の活動でも、1つの体験から派生して子ども達の学びへとつなげられるチャンスは、様々な場面にあります。

カレーライス作り

 

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