更新日:2024年4月19日

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ロープワークを楽しもう

神奈川県青少年指導者養成協議会 自然体験活動 虎の巻

ロープは、日本語で「つな」「さく」「なわ」「ひも」などのことです。人類最初のロープは、石器時代より以前と言われ、ぶどうのつるや動物の皮を細長く切り取ったものであり、それらをより長く、より強くすることを目指して発展していきました。

しかし、文明の進歩とともに自らの手で結ぶという作業は、減少しているといえます。それでも現在の日常生活では、靴ひも、帯、包帯、ネクタイ、跳び縄などがすぐに思いつくはずです。贈り物のリボンや神社のしめ縄なども考えられますね。

野外活動においては、ロープワークは極めて重要な技術の一つです。テント設営やロッククライミングでは、ロープワークの技術が欠かせません。ここではいくつかのロープワークを紹介します。練習して、いつでもできるようにしておきましょう。災害時など、いざというときにも役立ちます。

目的

  1. ロープワークの歴史や基礎を知り、関心を高め、技術を深めるようにします。
  2. 自ら工夫し、ロープワークを活用することの喜びを体験します。
  3. テント設営や登山活動で活用することで、安全な結び方を身につけるとともに、手先の器用さを養うようにします。

結び方

番号 結び方 場面 ワンポイント
1 ひと結び ロープ端を木等に結ぶ ロープの端が短いと解けるので注意!
2 ふた結び ロープ端を木等に結ぶ テンションをかけないと結び目が解けるので注意!
3 ねじ結び ロープ端を木等に結ぶ ひと結びを何度も、ねじりを増やすと強度アップ!
4 よろい結び ロープ端を木等に結ぶ 強いテンションには弱く結び目が解けるので注意!
5 本結び ロープを繋ぎ長くする 手順を誤ると縦結びになるので注意!
6 一重つぎ結び ロープを繋ぎ長くする ロープの太さが違う場合に有効。
7 テグス結び ロープを繋ぎ長くする 釣り用のテグスは、締めるときに水分を結び目に!
8 巻き結び 物を束ねたり、物をさげたりする 結び目が締まっていく結び方。輪と輪を重ねて簡単に結ぶこともできる。
9 自在結び テントやフライシート等にロープをピンと張る。 張り綱の場合、余裕をもって結んでからロープの張り具合や長さを調整する。
10 もやい結び 輪を利用して物やロープ同士、人をつなぐ 結び目の輪が固く締まっても解きたい時にすぐ解ける。自分の身体も結ぶことができる。

結び方の図と説明(PDF:432KB)(別ウィンドウで開きます)

指導上の留意点

子どもたちに興味・関心をもたせるために

  1. 子どもたちには最初に、しっかりと結びつけられたものを見せましょう。「やってみたい」と思う動機づけが大切です。
  2. ロープの素材も意識づけができるようにしましょう。(用途によって使い分ける)
  3. 上手に結び付けられるよう、ポイントを押さえた指導を心がけましょう。

安全に行うために

  1. 正しい結び方を徹底して指導しましょう。ほどけてケガをすることのないように。
  2. 人数に応じた、十分なスペースを確保して作業させましょう。
  3. しっかり結べているか、すぐにチェックさせましょう。

生活に結び付けるために

  1. 子どもたちの生活に身近なロープワークを指導しましょう。
  2. ただ1.の内容を伝えるだけでなく、子どもたち自身が発見できるような指導をしましょう。
  3. 学んだことを生かし、荷造りや運送作業など日常生活の中だけでなく、登山やテント・釣りなど野外活動でも活用できるようにしましょう。

参考文献

  • ロープの結び方 (神戸商船大学教授杉浦昭典著 海文堂)
  • 野外活動テキスト(日本野外教育研究会編 杏林書院)
  • 改訂キャンプテキスト(日本野外教育研究会編 杏林書院)
  • 野外レクリエーション(東京都レクリエーション連盟著 成美堂出版)

 

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