空母艦載機移駐前後の騒音状況の推移

掲載日:2020年6月30日

平成30年3月に、空母艦載機部隊の厚木基地から岩国基地への移駐が完了しました。
このことを受け、県が厚木基地周辺11か所に設置している騒音計の令和元年9月末までの測定結果を用いて空母艦載機移駐前後の騒音状況を検証した結果は次のとおりです。

1 騒音測定回数

騒音測定回数(※1)について、北1km及び南2km(※2)における平成26年4月から令和元年9月までの推移を検証した。
通常の空母入港月(12月から翌年5月)の測定回数を移駐前後で比較(※3)すると、北1kmの地点においては、移駐前(H26~H28年度)には、月1,600回から2,800回程度(平均は月2,173回)の騒音が測定されたが、移駐後(H30、R1年度)は、月1,000回から1,700回程度(平均は月1,370回)となっている。

空母艦載機移駐前後の騒音測定回数の推移(北1km及び南2kmの測定地点)(PDF:215KB)

2 100dB以上の騒音測定回数

特にジェット戦闘機等(※4)によるものと想定される100dB以上の騒音測定回数について、通常の空母入港月の測定回数を移駐前後で比較すると、北1kmの地点においては、移駐前(H26~H28年度)には、月100回から500回程度(平均は月309回)の騒音が測定されたが、移駐後(H30、R1年度)は、月40回以下(平均は月14回)となっている。

空母艦載機移駐前後の100dB以上の騒音測定回数の推移(北1km及び南2kmの測定地点)(PDF:216KB)

3 Lden(※5)

Ldenについて、県が県内11か所に設置している騒音計の各地点における平成28年4月から令和元年9月までの推移を検証した。
通常の空母入港月の状況を移駐前後で比較すると、各地点で5から15dBほど減少しており、北1kmの測定地点においては、最大で15.9dB減少している(H28年5月とR1年5月の比較)。

空母艦載機移駐前後のLdenの推移(県内11か所の測定地点)(PDF:346KB)

検証結果

  • 平成30年3月の空母艦載機部隊移駐完了後、令和元年9月までの18か月間の騒音状況を検証した結果、移駐前と比較して空母入港期間中の騒音が減少していることが確認できた。
  • 加えて、ジェット戦闘機等によるものと想定される100dB以上の騒音測定回数の減少が顕著であることも踏まえると、騒音減少は、空母艦載機の飛来頻度の減少による部分が大きいと考えられる。
  • 騒音の減少は、滑走路至近だけではなく、全11か所の測定地点で確認できている。
  • 以上のことから、これまでのところ、空母艦載機移駐により、ジェット戦闘機等の空母艦載機の飛来頻度が減少し、広い地域で騒音が減少しているものと考えられる
  • 一方で、ジェット戦闘機等が飛来した際には住民から苦情が寄せられるなど、厚木基地周辺を中心に騒音が発生しており、環境基準を超える地域もあることや、厚木基地で着陸訓練が行われる可能性もあることを踏まえると、引き続き注視が必要である。

 

これまでの横須賀基地における空母入出港時期

入港

出港

平成25~26年

平成25年12月5日

平成26年5月24日

平成26~27年

平成26年11月25日

平成27年5月18日

平成27~28年

平成27年12月3日

平成28年6月4日

平成28~29年

平成28年11月21日

平成29年5月16日

平成29~30年

平成29年12月4日

平成30年5月29日

平成30~令和元年

平成30年12月5日 令和元年5月22日

※ 短期の入出港を除く

騒音計設置場所

騒音計地図

注記

※1:騒音測定回数
  • 70dB以上・5秒以上継続等の騒音の回数。
※2:北1km及び南2kmの測定地点
  • 代表的な測定地点として、厚木基地から最も近い距離にある、滑走路北端から約1km及び滑走路南端から約2kmの地点に設置してある騒音計を用いている。
※3:通常の空母入港月の移駐前後の比較
  • 例年、空母は12月上旬頃に横須賀基地に入港し、翌年5月下旬頃に出港していることを踏まえ、12月から翌年5月を通常の空母入港月としている。
  • 空母艦載機部隊の移駐が平成29年8月から平成30年3月にかけて行われたことから、平成29年度は全期間を比較対象から除いている。
  • 平成26年度以降の移駐前の空母入港月とは、平成26年4・5月、同年12月から平成27年5月、同年12月から平成28年5月及び同年12月から平成29年3月を指す。
  • また、移駐後から令和元年9月までの空母入港月とは、平成30年4月・5月及び同年12月から令和元年5月を指す。
※4:ジェット戦闘機等
  • 現行機種では、戦闘機FA-18E/Fスーパーホーネット、電子戦機EA-18Gグラウラーを指す。
  • ジェット戦闘機等は他機種と比べて騒音が大きいことから、北1km及び南2kmの測定地点における100dB以上の騒音はジェット戦闘機等によるものと想定される。
※5:Lden
  • Lden(時間帯補正等価騒音レベル)は、国際的に使用されている航空機騒音の評価指標であり、環境省が定める「航空機騒音に係る環境基準」において用いられている。(単位はdB)
  • 環境基準の基準値はLdenの年間平均値で評価され、専ら住居の用に供される地域における基準値は57dB以下とされている。

Adobe Acrobat Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。