戻る
印刷用はこちら(PDFダウンロード形式)
神奈川県微生物検査情報
神奈川県衛生研究所
第183号
平成20年5月 20日発行
病原体検出は平成20年1月分
病原体検出
表 1 病原体検出状況(保健所等別)―平成20年1月
<検出状況>
1月の病原体検出数は合計 161件、細菌6件、ウイルス・リケッチアは155件であった。前月に比べて検出数が細菌は5件が6件、ウイルス・リケッチアは156件から155件と横ばいであった。
感染症および食中毒発生に伴う行政検査等では細菌は1件、ウイルスが111件検出された。そのうちの96%がノロウイルスの検出であった。
病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が5件、ウイルスが25件、インフルエンザ定点からウイルスが18件、眼科定点からウイルスが1件検出された。
保健所管内別の病原体検出状況は表1のとおりである。
表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)
―
平成20年1月
<検出状況>
A群溶血レンサ球菌が4件、EHEC(VTEC)・ETEC・EIEC以外の大腸菌が1件検出された。
食中毒集団発生事例からカンピロバクター・ジェジュニが1件検出された。
表3 病原細菌検出状況(月別)―
平成20年1月
<検出状況>
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎が1月は増加傾向であるが、A群溶血レンサ球菌が昨年同月に比して4件検出された。
カンピロバクター・ジェジュニは、再び1月に検出された。
表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断名別)―
平成20年1月
<検出状況>
インフルエンザウイルスAH1型が35件検出された。集団発生は1事例であり、5名のインフルエンザ様患者のうち3名から、また、小児科及びインフルエンザ定点の患者から32件、検出された。
インフルエンザウイルスAH3型が2件、同B型が1件、アデノウイルス2型が1件、インフルエンザ様患者から検出された。
アデノウイルス19型が流行性角結膜炎から1件検出された。
ライノウイルスが手足口病患者から、単純ヘルペス1型がヘルパンギーナ患者からそれぞれ1件検出された。
ノロウイルスが110件検出された。
1月は、感染性胃腸炎の集団発生は4事例、食中毒様(有症苦情を含む)の集団発生が8事例あった。その他に、他自治体で発生した集団事例の関連調査、小児科定点の感染性胃腸炎患者からの検出があった。
サポウイルスが、感染性胃腸炎から2件、食中毒様から1件検出された。
表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)―
平成20年1月
<検出状況>
12月に引き続き、インフルエンザウイルスAH1が35件、ノロウイルスが110件検出された。
サポウイルスが断続的に検出されている。
表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―
平成20年1月
戻る