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1 患者発生動向
今シーズン(4月~8月)の腸管出血性大腸菌感染症の患者発生報告は、神奈川県では124例でした。前年の同シーズンに比べ22件増加しています(2006年の同シーズンは102例)。横浜市及び川崎市から多く報告があり、全体の件数が多くなっています。図1の23週のピークは他県の集団発生の影響によるもので、今シーズンは昨年よりも早い6月初めから増加しましたが、30週からは前年とほぼ同様の報告数となっています。 |
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2 年次別発生状況
2004年以降3年間の全国及び神奈川県の年間報告数では、全国及び神奈川県でも2005年に減少しましたが、2006年には増加しています。また、各年1~35週までの累計報告数は、全国では2005年に減少し2年続けて増加しました。神奈川県では2005年に大幅に増加しましたが2006年には減少し、2007年は2005年を上回りました。
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3 患者発生報告における腸管出血性大腸菌検出状況
神奈川県域(横浜市、川崎市を除く)では1~35週の患者報告数は38件でした。内1件はHUSによる報告であり、各血清型及び毒素型の検出状況は表1のとおりです。O157による腸管出血性大腸菌感染症は75.7%でした。
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