神奈川県衛生研究所

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平成25年9月24日発行
神奈川県衛生研究所

スズメバチに注意

 

 ハイキングやキノコ狩りなど、秋の行楽シーズンが到来します。
 秋はスズメバチの巣作りがピークになる時期でもあります。
 スズメバチが人を刺すのは、ほとんどが巣を守るためです。巣に気付かず、巣に振動などの刺激を与えてしまうと、巣内のハチが飛び出してきて刺します。
 ハチに刺されると、アナフィラキシー・ショックなどの重篤な症状を起こし死亡することもあります。
 ハイキングなどで山野に出かけるときにはスズメバチに注意しましょう。

 
Q: 出会ったときの回避方法は?
 
A:ハチに出会ったときには追い払ったりせず、静かにしていましょう。まとわりつくようにハチが飛び回るときは、近くに巣があるのかもしれません。その場所を静かに離れましょう。巣から遠ざかれば、ハチは攻撃せずにその場から去り、被害を未然に防ぐことができます。
  巣に気付かず、巣に接近し過ぎたり、巣に振動を与えたりすると、威嚇していたハチや巣内のハチが飛び出してきて、対象物を刺します。興奮が収まるまで攻撃し続けますので、急いで逃げてください。
Q: 刺されてしまったら?
 
A:刺された箇所を流水で洗い、その後、抗ヒスタミン剤含有のステロイド剤があれば塗り、傷口を冷やして速やかに病院へ行って診断を受けて下さい。
 
Q: 「アナフィラキシー」の症状は?
 
A:急激に現れ、時に命を脅かすこともある重篤なアレルギー反応をアナフィラキシーといいます。全身のじんましん、口の周りや舌の腫れ、胸の圧迫感などの症状が現れます。腹痛、嘔気、下痢などの胃腸症状を伴うことがあります。最も重篤な場合、血圧低下などから全身に十分な酸素が行き渡らない状態(*アナフィラキシー・ショック)になり、死亡することもあります。これらの症状があらわれるのは、通常、ハチに刺されて30分以内です。

*アナフィラキシー・ショック:ハチによるアナフィラキシーは、ハチの毒が体内に入ることでからだの免疫が反応し、ヒスタミンなどの化学物質が全身にまわり様々な症状を起こした状態です。このうち、血圧低下などから全身に十分な酸素が行き渡らなくなった状態をアナフィラキシー・ショックといいます。

 
Q: ハチに刺されないための予防方法は?  
 
A:ハチはむやみに刺してきません。巣を刺激することによって刺しに来ますので、ハチの巣に近づかないこと、また巣のそばで振動や音を立てないことが大切です。林などハチが生息する環境に出かけるときは、露出部分を減らすため長袖シャツ、長ズボン、帽子を着用しましょう。黒色のものはハチを刺激するため避けましょう。香料もハチを刺激することがあるためをつけないようにしましょう。また、ピレスロイド系殺虫剤(スプレー式)を携帯しておくと、ハチに襲われたときスプレーすることで攻撃を減らすことができます。
 
(参考リンク)
スズメバチについて

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