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[2011.4.28更新]

神奈川県衛生研究所における
放射性物質の測定について

 3月11日の東北地方太平洋沖地震に関連して福島第一原子力発電所事故が発生し、放射線被曝について、大きな関心がもたれています。現状のデータを分析し、冷静に判断して行動しなければなりません。不安感が先行し、過敏な反応をする必要はありません。
  新聞やテレビなどの報道で放射線の測定値の場所が茅ヶ崎市となっていますが、これは、神奈川県衛生研究所が茅ヶ崎市にあるからです。放射性物質の測定は、空間放射線量や大気浮遊じん、水道水、雨水、海水、食物、土壌などについて、それぞれの関係機関から依頼を受けた検査機関が測定をしています。
  ここでは、衛生研究所で実施した検査について報告いたします。
  空間放射線は、横須賀市、川崎市、茅ヶ崎市(衛生研究所内にあります。)の各市内のモニタリングポストで常時監視されています。空間放射線量は3月15日に上昇がみられ、最大値一時間あたり0.2128マイクロシーベルトが測定されましたが、健康に影響のないレベルでした。その後、降雨による上昇があったほかは漸減傾向にあります。
 水道水は、衛生研究所の蛇口で3月18日以降毎日、放射性ヨウ素と放射性セシウムを測定しています。その結果は原子力委員会が定める指標値を下回るものであり、健康に影響のないレベルでした。

 食品は、3月21日以降、県内の野菜、しいたけ、原乳、肉の検査を適宜実施しています。いずれも食品衛生法上の暫定基準値を下回るものであり、健康に影響のないレベルでした。
  海水は、4月12日に県内(茅ヶ崎市)の海水の検査を実施したところ、放射性物質は検出されませんでした。
  衛生研究所では空間放射線量や大気浮遊じん、水道水、雨水、海水、食物などの放射性物質の測定を現在も継続して行なっています。いずれも健康に影響のないレベルです。
  このほかにも、神奈川県内の放射線物質の測定は関係機関でも行われております。(下記のホームページをご覧ください。)
  神奈川県衛生研究所では、今後も引き続き、「県民の皆様方の健康と安全を守る」という使命で日々業務を行ってまいります。

平成23年4月28日
神奈川県衛生研究所長 岡部英男

神奈川県内の放射線状況について(リンク先)

県内で生産された食品の放射能濃度について(神奈川県ホームページ)

 

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