令和元年6月6日発行
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神奈川県 麻しん情報(15)
2018年12月より麻しんの報告が続いています。
神奈川県では、今週第22週(5月27日~6月2日)は10件報告がありました。2019年県内の累計報告数は62件です。
麻しんは、空気感染、飛沫感染、接触感染により感染し、その感染力は非常に強いと言われています。一般的に、発病後1週間程度は強い感染力があります。麻しんは予防接種が有効です。
麻しんを疑う症状が現れた場合は、かかりつけ医にその旨を伝え、指示に従って医療機関を受診しましょう。
【神奈川県の麻しん】
(1)麻しん報告数の年次推移
(2)麻しん週別報告数
(3)麻しん 神奈川県 2019年 5週前~今週までの報告数内訳
国内の麻しん
国立感染症研究所の感染症発生動向調査(IDWR)を参照してください。
☆麻しん(はしか)とは
麻しんウイルスにより起こる急性の全身感染症です。感染後10~12日で発熱、咳、鼻水などの症状が現れ、2~3日熱が続いた後、39℃台の高熱と発疹が現れます。初めは風邪のような症状です。肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。麻しんウイルスの感染経路は空気感染、飛沫感染、接触感染で、感染力が非常に強く、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症します。
麻しんを疑う症状があったら
発熱、発疹の症状がみられる場合は、麻しんの可能性も考えて、もよりの医療機関にあらかじめ連絡された上で、速やかに受診しましょう。
感染予防について
麻しんは手洗い、マスクのみでは予防できず、麻しんワクチン(MRワクチンを含む)の接種が有効な予防法です。定期接種対象の方や麻しんの既往・ワクチン接種歴がない方には接種をお勧めします。また、麻しんの患者さんに接触後72時間以内に麻しんワクチンを接種すると発症予防に効果的であると考えられています。(詳しくは「麻しん風しん混合(MR)ワクチン接種の考え方」をご参照ください。)
妊娠中の方は特に注意を
妊娠中に麻しんにかかると、流産や死産の原因となることが報告されています。妊娠中の方やその家族の方は、感染者の多い地域への外出は控えるなどして、感染を避けるようにしましょう。
【麻しん関連情報】
国立感染症研究所
厚生労働省