第7号（平成26年6月12日発行）

神奈川県衛生研究所

神奈川県 麻しん情報（7）

麻しんは毎年、春から夏にかけて流行がみられますが、今年は例年に比べ報告数が多くなっており、注意が必要です。予防するには予防接種をうけることが大切です。１歳のお子さんと小学校入学前1年間に当たるお子さんは、定期予防接種として麻しんの予防接種を受けることができますので、忘れずに受けましょう。特に1回目の接種は、1歳のお誕生日がきたら早めに受けましょう。

  1. 神奈川県の麻しん報告数の週別推移　
    第1週（12/30～1/5）から第23週（6/2～6/8）までの累積報告数は30例となりました。 　
    2014年は、例年の同時期と比較して、報告数が多くなっています。（2013年の同時期の累積報告数は17例） 　

    国立感染症研究所によると、第1週から第22週（6/4現在）では、人口百万人あたり麻しん累積報告数は全国で2.7でした。
    近郊では東京都5.5、千葉県3.9、埼玉県3.3、神奈川県2.8でした。
  2. 各保健所管内からの報告状況
    横浜市、川崎市で報告が多くみられています。

    ＊C:センター

  3. 年齢別・男女別累積報告数状況
    年齢別累積報告状況では、30～39歳の報告が23％を占めており、男女別では男性が20例、女性が10例となっています。
  4. 予防接種歴・年齢別報告状況
    累積報告数全体の約66.7％を接種歴無しあるいは不明が占めています。
  5. 神奈川県衛生研究所におけるウイルス検出状況（微生物部）
    神奈川県衛生研究所では、2014年1月から6月2日までに麻しんが疑われた患者17例から、遺伝子検出法により麻疹ウイルスが5例検出されています。

麻しんの報告数は、当該週の国からの還元データおよび各保健所からの報告をもとに集計しています。報告遅れ、修正等のため、報告数が前後することがあります。

＜参考リンク＞