令和5年3月17日発行

神奈川県衛生研究所

神奈川県 インフルエンザ情報(11)

神奈川県では、2022年第50週(12月12日~12月18日)のインフルエンザの定点当たり患者報告数が「1.05」となり、流行開始の目安となる「1」を超えました。2023年第10週(3月6日~3月12日)は同報告数が「12.57」となり、前週第9週(2月27日~3月5日)「11.35」より増加しており、注意報レベルの「10」を超えています。
新型コロナウイルス感染症の流行以前と比較して、流行の速度は緩やかではありますが、感染予防と感染拡大の防止のため、外出先から帰ったらこまめに手を洗い、せきやくしゃみが出るときはマスクをするなどの、せきエチケットを徹底しましょう。


インフルエンザは、県内378か所のインフルエンザ定点の医療機関から毎週報告されています。定点当たり報告数とは、その週の報告数を報告医療機関数で割った値であり、1定点医療機関当たりのインフルエンザの報告数をあらわしています。

【定点当たり報告数の週別推移(シーズン別、神奈川県全県)】

【保健所別インフルエンザ報告状況】

第9週(2/27~3/5)  第10週(3/6~3/12)

【定点当たり報告数の保健所別推移(神奈川県 2023年第8週~第10週)】

警報・注意報について。警報レベルとは大きな流行が発生または継続しつつあることを示し、注意報レベルとは流行の発生前であれば今後4週間以内に大きな流行が発生する可能性が高いこと、流行の発生後であれば流行が継続していると疑われることを示します。インフルエンザの注意報レベルは当該保健所における定点当たり報告数が10以上の場合です。警報レベルは当該保健所における定点当たり報告数が30以上で始まり、10未満で終息します。

参考ページ

<全国のインフルエンザ情報> <インフルエンザに関すること>