| 第17号（平成28年2月25日発行） |
神奈川県衛生研究所 |
神奈川県 インフルエンザ情報（17）
第7週（2月15日～2月21日）は、神奈川県の定点当たり報告数が、34.59（前週45.61）と減少しました。インフルエンザは、感染している人の咳やくしゃみに含まれるウイルスを直接吸い込んだり、ウイルスが付着した手で目・鼻・口を触れたりすることによって感染し、一般的な風邪より症状が重くなります。小児や高齢者の重症化や合併症を防ぐためには、インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンの接種が有効ですが、接種した方も油断は禁物です。症状がある場合は、周囲に感染が広がらないようにマスクを着用し、くしゃみ・咳エチケットを心がけ、早めにかかりつけ医に相談しましょう。
インフルエンザは、県内346ヶ所のインフルエンザ定点の医療機関から毎週報告されています。定点当たり報告数とは、その週の報告数を報告医療機関数で割った値であり、１定点医療機関当たりのインフルエンザの報告数をあらわしています。
- 神奈川県のインフルエンザ報告数
神奈川県の定点当たり報告数は、昨シーズン（2014/15シーズン）は第52週で、ピークとなりましたが、今シーズン（2015/16シーズン）は、1か月ほど遅く、第5週で48.95と過去5年での最高値となりました。
第7週は、34.59と減少しましたが、引き続き発生動向にご注意ください。
- 保健所別報告数
第7週は定点当たり報告数が、インフルエンザの定点当たり報告数が、厚木保健福祉事務所管内（54.76）、小田原保健福祉事務所管内（42.70）、相模原市（38.91）、茅ヶ崎保健福祉事務所管内（37.73）、川崎市（34.78）、平塚保健福祉事務所管内（34.00）、横浜市（33.90）、鎌倉保健福祉事務所管内（33.80）、平塚保健福祉事務所秦野センター管内（33.10）、藤沢市（30.71）、厚木保健福祉事務所大和センター管内（30.36）で警報レベル30を超えています。
第6週(2/8～2/14）第7週(2/15～2/21）
- 年齢群別の報告状況
第7週の年齢群別の報告では、0～4歳が20％、5～9歳が35％、10～14歳が16％となり、14歳以下で71％を占めています。
- 神奈川県におけるインフルエンザウイルスの検出状況（2015年第36週～2016年第7週）
AH1pdm09 170件、AH3型34件、B型（山形系統）26件、B型（ビクトリア系統）43件の報告がありました。
- 神奈川県衛生研究所におけるインフルエンザウイルスの検出状況（微生物部）
現在までにAH1pdm09 78件、AH3型 24件、B型31件が検出されています。
＜全国のインフルエンザ情報＞
- インフルエンザ流行レベルマップ （国立感染症研究所感染症情報センター）
- インフルエンザに関する報道発表資料 （厚生労働省ホームページ）
- インフルエンザ（総合ページ） （厚生労働省ホームページ）
- インフルエンザとは （国立感染症研究所感染症情報センターホームページ）
- インフルエンザ様疾患発生報告(学校欠席者数) （国立感染症研究所感染症情報センターホームページ）
