第2号(令和3年8月20日発行)
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神奈川県 RSウイルス感染症情報(2)
RSウイルス感染症は、RS(respiratory syncytial)ウイルスによる感染症です。主に乳幼児に多く、風邪のような感冒様症状から重症の細気管支炎・肺炎など、様々な呼吸器の症状を起こします。乳幼児が周囲にいる場合は、予防のためにマスクの着用や十分な手洗いを心がけましょう。例年は秋ごろが流行のピークですが本年は5月ころから報告数の増加がみられました。第32週(8月9日~8月15日)時点では報告数の減少が続いています。
RSウイルス感染症の報告数は、小児科定点として定められた医療機関(神奈川県内233ヵ所)からの報告をもとに毎週集計しています。定点当たり報告数とは、その週の報告数を報告医療機関数で割った値であり、1定点医療機関当たりのRSウイルス感染症の報告数をあらわしています。
- 年別・週別報告数の状況
2017年から2019年は全国的に7月頃から報告数の増加傾向がみられています。2020年は流行がみられませんでした。
神奈川県における2021年の報告数は、5月頃から増加しています。第24週(6月14日~6月20日)から第30週(7月26日~8月1日)の定点当たり報告数は3.0を超えており、2017年から2020年の年間最高値をはるかに上回っています。第28週(7月12日~7月18日)から報告数は減少に転じ第32週(8月9日~8月15日)は2017年から2019年の同週より報告数は少なくなっています。
- 保健所別発生状況
第28週(7/12~7/18)から第32週(8/9~8/15)で、厚木保健福祉事務所管内での報告数が多くなっていますが、全保健所において報告数は著しく減少しています。
- 年齢群別累積報告数の状況
年齢群別では、2歳未満で51%、3歳未満で76%、5歳未満で97%を占めています。
<参考ホームページ>
- 疾患別情報 RSウイルス (神奈川県衛生研究所)
- RSウイルス感染症に関するQ&A(平成26年12月26日)(厚生労働省)
- RSウイルス感染症とは(国立感染症研究所)
- Respiratory Syncytial Virus Infection(RSV)(米国CDC)