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第374号

令和6年2月20日発行
病原体検出は令和5年12月分

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表1 病原体検出状況(保健所等別)-令和5年12月

<検出状況>

  • 12月の病原体検出数は222件、細菌は24件、ウイルス・リケッチアは198件であった。
  • 病原体定点の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が7件、ウイルスが32件、インフルエンザ定点からウイルスが7件、基幹定点からウイルスが7件検出された。
  • 保健所等別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―令和5年12月

  • レジオネラ症患者由来の3検体中1検体からレジオネラ ニューモフィラ 血清群1が検出された。
  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者由来の13検体中10検体からA群溶血性レンサ球菌が検出された。その血清型別内訳はT12型 が8検体、T1型およびUT型が各1検体であった。
  • 食中毒様事例(有症苦情含む)調査では、175検体中13検体から病原細菌が検出された。その内訳は、腸管病原性大腸菌(OUT:H6)が2検体、カンピロバクター ジェジュニが3検体、黄色ブドウ球菌(エンテロトキシンB、コアグラーゼⅡ型)が1検体、ウエルシュ菌(エンテロトキシン、Hobbs:UT)が3検体、セレウス菌が2検体(エンテロトキシンおよびセレウリドが各1検体)、バシラス チューリンゲンシス(エンテロトキシン)が2検体であった。

表3 病原細菌検出状況(月別)―令和4年12月~令和5年12月

 

表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断別)―令和5年12月

  • つつが虫病疑い患者2例(4検体)について検査を実施したところ、2例(3検体)からオリエンチア ツツガムシが検出された。
  • 咽頭結膜熱患者6例中4例からアデノウイルス 3型が検出された。
  • 無菌性髄膜炎患者3例(3検体)中、2例(2検体)(髄液)からコクサッキーウイルス B5型が検出された。
  • 日本紅斑熱疑い患者1例(3検体)について検査を実施したところ、1例(2検体)からオリエンチア ツツガムシが検出された。
  • 食中毒様事例(有症苦情含む)調査では、183検体中84検体からノロウイルスが検出された。

【インフルエンザについて】

  • 神奈川県
    インフルエンザ患者47例中16例からインフルエンザウイルス AH1が、26例からインフルエンザウイルス AH3が、1例からインフルエンザウイルス Bが検出された。
  • 横須賀市
    インフルエンザ様事例の検査では、5検体中4検体からインフルエンザウイルス AH3が検出された。

【新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)について】

  • 神奈川県
    医療機関で検出されたSARS-CoV-2陽性56検体について全ゲノム解析を実施したところ、オミクロン BA.2系統が12検体(Clade23I:12、うちJN.1系統:2)、XBB系統が37検体(Clade23A:2、Clade23B:2、Clade23F:33)、判定不能7検体であった。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)―令和4年12月~令和5年12月

 

表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―令和5年12月


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