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第363号

令和5年3月27日発行
病原体検出は令和5年1月分

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表1 病原体検出状況(保健所等別)-令和5年1月

<検出状況>

  • 1月の病原体検出数は304件、細菌は18件、ウイルス・リケッチアは286件であった。
  • 病原体定点の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が3件、ウイルスが23件、インフルエンザ定点からウイルスが16件検出された。
  • 保健所等別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―令和5年1月

  • レジオネラ症患者由来の2検体中1検体からレジオネラ ニューモフィラが検出され、血清群は1群であった。
  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者由来2検体中2検体からA群溶血レンサ球菌が検出され、その血清型はT12およびTB3264であった。
  • 感染性胃腸炎患者由来の11検体中3検体から、その他の下痢原性大腸菌が検出された。
  • 食中毒様事例(有症苦情含む)の検査で、84検体中1検体からウエルシュ菌が検出された。
  • 依頼検査のうち、尿検体8検体中6検体から緑膿菌が検出され、そのうち2検体から分離された株は、メタロβ ラクタマーゼ産生緑膿菌であった。
    また8検体中5検体から基質特異性拡張型β ラクタマーゼ産生腸内細菌目細菌が、1検体からメタロβラクタマーゼ産生腸内細菌目細菌が検出された。

表3 病原細菌検出状況(月別)―令和4年1月~令和5年1月

 

表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断別)―令和5年1月

  • つつが虫病疑い患者1例2検体中1検体からオリエンチア ツツガムシが検出された。
  • 感染性胃腸炎患者8例中4例から下痢症の原因となるウイルスが検出された。その内訳は、ノロウイルス3例、サポウイルス1例であった
  • 食中毒様事例調査では、便97検体について検査を実施したところ、37検体からノロウイルスが検出された。

【インフルエンザについて】

  • 神奈川県
    インフルエンザ患者58例中30例からインフルエンザウイルスAH3が検出された。また、集団かぜ事例5集団24例中1集団4例からインフルエンザウイルスAH1が、4集団15例からインフルエンザウイルスAH3が検出された。
  • 横須賀市
    インフルエンザ様疾患事例の検査では、29検体中1検体からAH1pdm09、13検体からAH3、1検体からA(亜型不明)が検出された。

【新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)について】

  • 神奈川県
    医療機関で検出されたSARS-CoV-2陽性157検体中141検体について全ゲノム解析を実施したところ、オミクロン BA.2系統が19検体(Clade21L:2,Clade22D:17)、BA.5系統が118検体(Clade22B:99,Clade22E:19)、recombinantが2検体、判定不能が2検体であった。
  • 横須賀市
    新型コロナウイルス感染症疑い例の調査では、20検体中17検体からSARS-CoV-2が検出された。
    SARS-CoV-2陽性17検体についてスクリーニング検査(変異株PCR)を実施したところ、オミクロン株疑いが14検体、判定不能が3検体であった。
  • 藤沢市
    新型コロナウイルス感染症疑い事例調査では、190検体中6検体からSARS-CoV-2が検出された。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)―令和4年1月~令和5年1月

 

表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―令和5年1月


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