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第358号

令和4年10月25日発行
病原体検出は令和4年8月分

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表1 病原体検出状況(保健所等別)-令和4年8月

<検出状況>

  • 8月の病原体検出数は330件、細菌は12件、ウイルス・リケッチアは318件であった。
  • 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が3件、ウイルスが20件検出された。
  • 保健所等別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―令和4年8月

  • 腸管出血性大腸菌感染症患者届出に伴う検査で、15検体中5検体から腸管出血性大腸菌(EHEC) O157(VT1、VT2)が検出された。
  • レジオネラ症患者由来の3検体中2検体からレジオネラ ニューモフィラが検出された。血清群は1群であった。
  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者由来2検体中2検体からA群溶血レンサ球菌が検出され、その血清型はTB3264であった。
  • 感染性胃腸炎患者由来の4検体中1検体から腸管病原性大腸菌(EPEC)が、1検体からその他の下痢原性大腸菌が検出された。
  • 食中毒様事例(有症苦情含む)の検査で、1検体中1検体からカンピロバクター ジェジュニが検出された。

表3 病原細菌検出状況(月別)―令和3年8月~令和4年8月

 

表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断別)―令和4年8月

  • 感染性胃腸炎調査では、5例中2例から下痢症の原因となるウイルスが検出された。その内訳はアデノウイルス1例、サポウイルス及びアデノウイルスの同時検出1例であった。
  • 手足口病患者20例中17例からウイルスが検出された。その内訳は、コクサッキーウイルス A6型が16例、パレコウイルス A3型が1例であった。
  • 流行性角結膜炎検査3検体中、1検体からアデノウイルス 4型が検出された。

【新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)について】

  • 神奈川県
    新型コロナウイルス感染症疑い例2検体について検査を実施したが、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は検出されなかった。
    医療機関で検出されたSARS-CoV-2陽性146検体中141検体について全ゲノム解析を実施したところ、オミクロン BA.2系統が5検体、BA.5系統が131検体、判定不能が5検体であった。
  • 横須賀市
    新型コロナウイルス疑い例の調査では、78検体中38検体からSARS-CoV-2が検出された。
    SARS-CoV-2陽性31検体についてG339D変異検査を実施したところ、オミクロン株疑いが31検体であった。
  • 藤沢市
    新型コロナウイルス感染症疑い例調査では、1210検体中113検体からSARS-CoV-2が検出された(新規109、経過者4)。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)―令和3年8月~令和4年8月

 

表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―令和4年8月


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