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神奈川県微生物検査情報

神奈川県衛生研究所

表1 病原体検出状況（保健所等別）－令和4年7月

<検出状況>

• 7月の病原体検出数は212件、細菌は9件、ウイルス・リケッチアは203件であった。

• 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が4件、ウイルスが6件検出された。
• 保健所等別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表２　病原細菌検出状況（臨床診断別）―令和4年7月

• 腸管出血性大腸菌感染症届出に伴う検査で、19検体中3検体からO157（VT1,VT2)が検出された。
• レジオネラ症患者由来の1検体中１検体からレジオネラ　ニューモフィラが検出された。血清群は1群であった。
• 感染性胃腸炎患者由来の4検体中3検体から、腸管病原性大腸菌１株、その他の下痢原性大腸菌２株、カンピロバクター ジェジュニ1株が検出された。このうち、腸管病原性大腸菌とその他の下痢原性大腸菌1株については同一検体から検出された。
• 食中毒様事例（有症苦情含む）の検査で、43検体中1検体からカンピロバクター ジェジュニが検出された。

表３　病原細菌検出状況（月別）―令和3年7月～令和4年7月

表４　ウイルス・リケッチア検出状況（臨床診断別）―令和4年7月

• 感染性胃腸炎調査では、4例中1例から下痢症の原因となるサポウイルスが検出された。
• 手足口病患者8例中7例からウイルスが検出された。その内訳は、コクサッキーウイルスA6型が5例、パレコウイルスA3型が1例、ライノウイルスが1例であった。
• 食中毒様事例（有症苦情含む）の調査では、便56検体について検査を実施したところ、8検体からノロウイルスが検出された。

【新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)について】

• 神奈川県
  新型コロナウイルス感染症疑い例28検体について検査を実施したが、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が検出されなかった。医療機関で検出されたSARS-CoV-2陽性92検体中89検体について全ゲノム解析を実施したところ、オミクロン B.A.2系統が13検体、B.A.5系統が67検体、判定不能が9検体であった。
• 横須賀市
  新型コロナウイルス疑い例の調査では、127検体中22検体からSARS-CoV-2が検出された。
  横須賀市では、SARS-CoV-2陽性21検体についてスクリーニング検査(変異株PCR)を実施したところ、オミクロン株疑いが18検体、判定不能が3検体であった。1検体はNGSのみ実施した。
• 藤沢市
  新型コロナウイルス感染症疑い例調査では、1321検体中73検体からSARS-CoV-2が検出された。（新規70、経過者3）

表5　ウイルス・リケッチア検出状況（月別）―令和3年7月～令和4年7月

表６　食品・環境由来の病原細菌検出状況―令和4年7月