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神奈川県微生物検査情報

神奈川県衛生研究所

表1　病原体検出状況（保健所等別）―令和2年2月

<検出状況>

• 2月の病原体検出数は合計234件、細菌は33件、ウイルス・リケッチアは201件であった。

• 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が18件、ウイルスが31件、インフルエンザ定点からウイルスが4件、その他の医療機関から細菌が3件検出された。
• 保健所等別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表２　病原細菌検出状況（臨床診断別）―令和2年2月

• レジオネラ症患者2検体中1検体からレジオネラ　ニューモフィラ 1群が検出された。
• A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者30検体中20検体からA群溶血レンサ球菌が検出された。血清型は、T1が2検体、T3が5検体、T4が3検体、T12が1検体、T13が1検体、T25が5検体、T28が2検体、TB3264が1検体であった。
• 感染性胃腸炎患者5検体中1検体からその他の大腸菌（血清型O8　astA+）が検出された。
• マイコプラズマ肺炎患者6検体中6検体からマイコプラズマ　ニューモニエが検出された。
• 食中毒様事例（有症苦情含む）では、17検体中3検体から、カンピロバクター　ジェジュニが検出された。
• 依頼検査では、1,440検体中2検体からクラミジア　トラコマティスが検出された。

表３　病原細菌検出状況（月別）―平成31年2月～令和2年2月

表４　ウイルス・リケッチア検出状況（臨床診断別）―令和2年2月

• 咽頭結膜熱患者4例中3例からアデノウイルスが検出された。その内訳は、アデノウイルス3型が2例、アデノウイルス5型が1例であった。
• 感染性胃腸炎患者10例中7例から下痢症の原因となるノロウイルスが検出された。
• 手足口病患者2例中1例からコクサッキーウイルスA16型が検出された。
• インフルエンザ様患者47例中33例からインフルエンザイルスが検出された。その内訳は、インフルエンザAH1pdm09が23例、インフルエンザウイルスBが10例であった。
• ヘルペス性歯肉口内炎患者2例からウイルスが検出された。その内訳は、単純ヒトヘルペスウイルス1型が2例、ヒトヘルペスウイルス6が1例であった。
• 新型コロナウイルス感染症疑い例調査では、727検体中141検体から新型コロナウイルス（SARS-CoV-2）が検出された。
• 食中毒様事例（有症苦情含む）では、33検体について検査を実施したところ、13検体からノロウイルスが検出された。

表5　ウイルス・リケッチア検出状況（月別）-平成31年2月～令和2年2月

表６　食品・環境由来の病原細菌検出状況―令和2年2月