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第327号

令和2年3月18日発行
病原体検出は令和2年1月分

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表1 病原体検出状況(保健所等別)―令和2年1月

<検出状況>

  • 1月の病原体検出数は合計166件、細菌は26件、ウイルス・リケッチアは140件であった。
  • 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が12件、ウイルスが79件、インフルエンザ定点からウイルスが20件、基幹定点からウイルスが5件検出された。
  • 保健所等別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―令和2年1月

  • レジオネラ症患者3検体中2検体からレジオネラ ニューモフィラ 1群が検出された。
  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者29検体中21検体からA群溶血レンサ球菌が検出された。血清型は、T1が2検体、T3が2検体、T4が3検体、T11が1検体、T12が5検体、T25が2検体、TB3264が6検体であった。
  • 感染性胃腸炎患者3検体中1検体からエロモナス キャビエが検出された。
  • マイコプラズマ肺炎患者1検体からマイコプラズマ ニューモニエが検出された。
  • 原因不明感染症患者の喀痰1検体から、F群溶血レンサ球菌が検出された。

表3 病原細菌検出状況(月別)―平成31年1月~令和2年1月 

 

表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断別)―令和2年1月

  • デング熱疑い患者1例(2検体)について検査を実施したところ、デングウイルスD1型が検出された。デングウイルスが検出された患者には海外渡航歴があった。
  • 麻疹疑い患者2例(6検体)、風疹疑い患者3例(9検体)について検査を実施したところ、1例(2検体)から風疹ウイルスが検出された。
  • 咽頭結膜熱患者6例中5例からアデノウイルスが検出された。その内訳は、アデノウイルス1型が1例、アデノウイルス2型が1例、アデノウイルス3型が3例、アデノウイルス4型が1例であった。
  • 感染性胃腸炎患者5例中5例から下痢症の原因となるノロウイルスが検出された。
  • 手足口病患者3例中2例からコクサッキーウイルスA16型が検出された。
  • インフルエンザ様患者129例中110例からインフルエンザイルスが検出された。その内訳は、インフルエンザAH1pdm09が101例、インフルエンザウイルスAH3が2例、インフルエンザウイルスA(亜型不明)が2例、インフルエンザウイルスBが5例であった。
  • 無菌性髄膜炎患者2例7検体中1例3検体からウイルスが検出された。その内訳は、咽頭ぬぐい液からサイトメガロウイルスおよびヒトヘルペスウイルス7、便および血清からヒトヘルペスウイルス7であった。
  • ヘルペス性歯肉口内炎患者1例からコクサッキーウイルスA16型およびヒトヘルペスウイルス7が検出された。
  • RSウイルス感染症疑い患者1例からRSウイルスが検出された。
  • 食中毒様事例(有症苦情含有無む)では、25検体について検査を実施したところ、6検体からノロウイルスが検出された。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)-平成31年1月~令和2年1月

 

表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―令和2年1月

  • 環境 浴槽水等検査58件中、5検体よりレジオネラ ニューモフィラが、1検体よりレジオネラ アニサが検出された。レジオネラ ニューモフィラの血清型は、1群が1検体、5群が3検体、6群が1検体であった。

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