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神奈川県微生物検査情報

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第326号

令和2年2月20日発行
病原体検出は令和元年12月分


表1 病原体検出状況(保健所等別)―令和元年12月

<検出状況>

  • 12月の病原体検出数は合計180件、細菌は23件、ウイルス・リケッチアは157件であった。
  • 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が7件、ウイルスが79件、インフルエンザ定点からウイルスが25件、基幹定点から細菌が1件、ウイルスが3件、その他の医療機関から細菌が5件検出された。
  • 保健所等別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―令和元年12月

  • 腸管出血性大腸菌感染症届出関連に伴う検査で、17検体中2検体から腸管出血性大腸菌O157(VT1&VT2)が、1検体から腸管出血性大腸菌O157:H NM(VT2+、eae+)が検出された。
  • レジオネラ症患者2検体中1検体からLAMP法でレジオネラ属菌が検出された(分離培養は不検出)。
  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者10検体中9検体からA群溶血レンサ球菌が検出された。血清型は、T1が1検体、T3が1検体、T4が3検体、T12が3検体、TB3264が1検体であった。
  • マイコプラズマ肺炎患者9検体中6検体からマイコプラズマ ニューモニエが検出された。
  • 食中毒様事例(有症苦情含む)では、7検体中2検体からカンピロバクター ジェジュニが、1検体から黄色ブドウ球菌(エンテロトキシンB)が検出された。
  • 依頼検査では、1,523検体中1検体からクラミジア トラコマティスが検出された。

表3 病原細菌検出状況(月別)―平成30年12月~令和元年12月 

 

表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断別)―令和元年12月

  • E型肝炎疑い患者1例(1検体)について検査を実施したところ、E型肝炎ウイルスが検出された。
  • つつが虫病疑い患者1例(1検体)からオリエンチア ツツガムシが検出された。
  • 急性脳症患者1例5検体中2検体からウイルスが検出された。その内訳は、咽頭ぬぐい液からEBウイルス、便からヒトヘルペスウイルス7であった。
  • 咽頭結膜熱患者5例からアデノウイルスが検出された。その内訳は、アデノウイルス1型が1例、アデノウイルス3型が3例、アデノウイルス54型が1例であった。
  • 感染性胃腸炎患者15例中10例から下痢症の原因となるウイルスが検出された。その内訳はアデノウイルス(型未決定)が2例、ノロウイルスが4例、アストロウイルスが2例、ノロウイルスおよびアデノウイルス(型未決定)の同時検出1例であった。
  • 手足口病患者7例からコクサッキーウイルスA16型が検出された。
  • インフルエンザ様患者136例中120例からインフルエンザイルスが検出された。その内訳は、インフルエンザAH1pdm09が117例、インフルエンザウイルスAH3が2例、インフルエンザウイルスBが1例であった。また、集団かぜ事例3集団12例中9例からインフルエンザウイルスAH1pdm09が検出された。
  • 食中毒様事例(有症苦情含有無む)では、7検体について検査を実施したところ、2検体からノロウイルスが検出された。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)-平成30年12月~令和元年12月

 

表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―令和元年12月


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