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神奈川県微生物検査情報

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第324号

令和元年12月19日発行
病原体検出は令和元年10月分


表1 病原体検出状況(保健所等別)―令和元年10月

<検出状況>

  • 10月の病原体検出数は合計109件、細菌は25件、ウイルス・リケッチアは84件であった。
  • 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が10件、ウイルスが43件、その他の医療機関から細菌が1件検出された。
  • 保健所等別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―令和元年10月

  • 腸管出血性大腸菌感染症届出関連に伴う検査で、35検体中3検体から腸管出血性大腸菌O157が検出された。
  • レジオネラ症患者5検体中3検体からレジオネラ ニューモフィラが検出された。血清型は、1群が3検体であった。
  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者18検体中12検体からA群溶血レンサ球菌が検出された。血清型は、T1が4検体、T3が1検体、T4が2検体、T12が2検体、T28が2検体、TB3264が1検体であった。
  • マイコプラズマ肺炎患者1検体からマイコプラズマ ニューモニエが検出された。
  • 食中毒様事例(有症苦情含む)では、26検体中1検体からエロモナス ソブリアが、2検体からカンピロバクター ジェジュニが検出された。
  • 依頼検査では、1,701検体中2検体から淋菌が、1検体からクラミジア トラコマティスが検出された。

表3 病原細菌検出状況(月別)―平成30年10月~令和元年10月 

 

表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断別)―令和元年10月

  • つつが虫病疑い患者1例(1検体)から、オリエンチア ツツガムシが検出された。
  • 急性脳症患者2例6検体中1例3検体からウイルスが検出された。その内訳は、便および尿からヒトパレコウイルス1型、血漿からヒトヘルペスウイルス6であった。
  • 麻しん疑い患者12例(33検体)、風しん疑い患者6例(17検体)について検査を実施したところ、麻疹ウイルスは1例(2検体)から、風疹ウイルスは1例(2検体)から検出された。
  • 咽頭結膜熱患者7例中6例からアデノウイルスが検出された。その内訳は、アデノウイルス3型が5例、アデノウイルス(型未決定)が1例であった。
  • 感染性胃腸炎患者4例中2例から下痢症の原因となるウイルスが検出された。その内訳はノロウイルス1例、アデノウイルス1例であった。
  • 手足口病患者17例中16例からコクサッキーウイルスA16型が検出された。
  • 流行性耳下腺炎患者4例中1例からムンプスウイルスが検出された。
  • インフルエンザ様患者31例中29例からインフルエンザイルスが検出された。その内訳は、インフルエンザウイルスAH1pdm09が27例、インフルエンザウイルスAH3が2例であった。また、集団かぜ事例4集団17例について検査を実施したところ、3集団9例からインフルエンザウイルスAH1pdm09が、1集団4例からインフルエンザウイルスAH3が検出された。
  • ヒトパレコウイルス感染症疑い患者2例6検体中2例5検体からウイルスが検出された。その内訳は、1例目は咽頭ぬぐい液、便および血漿からヒトパレコウイルス3型、2例目は便からヒトパレコウイルス3型およびライノウイルス、尿からヒトパレコウイルス3型であった。
  • 食中毒様胃腸炎調査では、便5検体について検査を実施したところ、3検体からノロウイルスが検出された。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)-平成30年10月~令和元年10月

 

表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―令和元年10月


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