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神奈川県微生物検査情報

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第323号

令和元年11月20日発行
病原体検出は令和元年9月分


表1 病原体検出状況(保健所等別)―令和元年9月

<検出状況>

  • 9月の病原体検出数は合計66件、細菌は23件、ウイルス・リケッチアは44件であった。
  • 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が13件、ウイルスが27件、インフルエンザ定点からウイルスが1件検出された。
  • 保健所等別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―令和元年9月

  • 腸管出血性大腸菌感染症届出関連に伴う検査で、19検体中2検体から腸管出血性大腸菌O157が検出された。
  • レジオネラ症患者1検体からLAMP法でレジオネラ属菌が検出された(分離培養は不検出)。
  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者17検体中12検体からA群溶血レンサ球菌が検出された。血清型は、T1が1検体、T4が3検体、T6が2検体、T12が2検体、T28が1検体、TB3264が3検体であった。
  • 感染性胃腸炎患者2検体中1検体からエロモナス キャビエが、1検体から黄色ブドウ球菌(エンテロトキシンA遺伝子検出)が検出された。
  • 食中毒様事例(有症苦情含む)では、32検体中4検体からカンピロバクター ジェジュニが検出された。
  • 依頼検査では、1,552検体中1検体からサルモネラO4群が、1検体から淋菌が検出された。

表3 病原細菌検出状況(月別)―平成30年9月~令和元年9月 

 

表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断別)―令和元年9月

  • デング熱疑い患者3例(3検体)について検査を実施したところ、デングウイルスD2型が検出された。デングウイルスが検出された患者には海外渡航歴があった。
  • 麻しん疑い患者4例(9検体)、風しん疑い患者1例(1検体)について検査を実施したところ、1例(3検体)から麻疹ウイルスが検出された。
  • 咽頭結膜熱患者10例からアデノウイルスが検出された。その内訳は、アデノウイルス1型が1例、アデノウイルス3型が8例、アデノウイルス(型未決定)が1例であった。
  • 手足口病患者15例中14例からウイルスが検出された。その内訳は、コクサッキーウイルスA6型が3例、コクサッキーウイルスA16型が11例であった。
  • インフルエンザ様患者7例中6例からインフルエンザイルスが検出された。その内訳は、インフルエンザウイルスAH1pdm09が4例、インフルエンザウイルスAH3が2例であった。また、集団かぜ事例1集団4例のうち、3例からインフルエンザウイルスAH1pdm09が検出された。
  • RSウイルス感染疑い患者2例からRSウイルスが検出された。
  • ヒトパレコウイルス感染症疑い患者1例4検体中3検体からウイルスが検出された。その内訳は、咽頭ぬぐい液からヒトヘルペスウイルス7、便および血清からヒトパレコウイルス3型であった。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)-平成30年9月~令和元年9月

 

表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―令和元年9月


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