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神奈川県微生物検査情報

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第321号

令和元年9月18日発行
病原体検出は令和元年7月分


表1 病原体検出状況(保健所等別)―令和元年7月

<検出状況>

  • 7月の病原体検出数は合計123件、細菌は15件、ウイルス・リケッチアは108件であった。
  • 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が7件、ウイルスが69件、基幹定点からウイルスが3件検出された。
  • 保健所等別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―令和元年7月

  • レジオネラ症患者8検体中2検体からレジオネラ ニューモフィラ 1群が検出された。
  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者15検体中8検体からA群溶血レンサ球菌が検出された。血清型は、T1が3検体、T6が3検体、T11が1検体、T28が1検体であった。
  • 食中毒様事例(有症苦情含む)では、92検体中2検体から食中毒菌が検出された。その内訳は、カンピロバクター コリが1検体、黄色ブドウ球菌(エンテロトキシンA)が1検体であった。
  • 依頼検査では、1688検体中1検体からサルモネラO8群が、2検体からクラミジア トラコマティスが検出された。

表3 病原細菌検出状況(月別)―平成30年7月~令和元年7月 

 

表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断別)―令和元年7月

  • 急性脳炎患者2例8検体中2例7検体からウイルスが検出された。その内訳は、1例目は髄液からヒトヘルペスウイルス6、咽頭ぬぐい液および便からライノウイルス、2例目は髄液からコクサッキーウイルスA6型およびムンプスウイルス、咽頭ぬぐい液からコクサッキーウイルスA6型およびヒトヘルペスウイルス6、便および血漿からコクサッキーウイルスA6型であった。
  • 麻しん疑い患者4例(12検体)、風しん疑い患者5例(15検体)について検査を実施したところ、1例(2検体)から風疹ウイルスが検出された。
  • 咽頭結膜熱患者3例からアデノウイルスが検出された。その内訳は、アデノウイルス3型が2例、アデノウイルス4型が1例であった。
  • 感染性胃腸炎患者13例中7例から下痢症の原因となるウイルスが検出された。その内訳は、ノロウイルスが6例、サポウイルスが1例であった。
  • 手足口病患者59例中58例からウイルスが検出された。その内訳は、コクサッキーウイルスA6型が49例、コクサッキーウイルスA10型が1例、コクサッキーウイルスA16型が1例、ライノウイルスが3例、エコーウイルス25型が1例、コクサッキーウイルスA6型とエコーウイルス11型の同時検出が1例、コクサッキーウイルスA6型とヒトパレコウイルス1型の同時検出が1例、コクサッキーウイルスA6型とライノウイルスの同時検出が1例であった。
  • ヘルパンギーナ患者15例中14例からウイルスが検出された。その内訳は、コクサッキーウイルスA6型が10例、コクサッキーウイルスA5型が4例であった。
  • 流行性耳下腺炎患者4例中2例からムンプスウイルスが検出された。
  • 無菌性髄膜炎患者1例4検体中1検体(咽頭ぬぐい液)からヒトヘルペスウイルス6が検出された。
  • 急性弛緩性麻痺患者1例5検体中1検体(咽頭ぬぐい液)からヒトヘルペスウイルス7が検出された。
  • 食中毒様事例(有症苦情含む)では、42検体中8検体からノロウイルスが検出された。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)-平成30年7月~令和元年7月

 

表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―令和元年7月


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