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神奈川県微生物検査情報

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第319号

令和元年7月19日発行
病原体検出は令和元年5月分


表1 病原体検出状況(保健所等別)―令和元年5月

<検出状況>

  • 5月の病原体検出数は合計99件、細菌は32件、ウイルス・リケッチアは67件であった。
  • 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が14件、ウイルスが16件、インフルエンザ定点からウイルスが1件検出された。
  • 保健所管内別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―令和元年5月

  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者23検体中17検体からA群溶血レンサ球菌が検出された。血清型は、T1が3検体、T4が3検体、T11が1検体、T12が2検体、T25が2検体、TB3264が5検体、型別不能(UT)が1検体であった。
  • 食中毒様事例(有症苦情含む)では、61検体中13検体から食中毒菌が検出された。その内訳は、ウエルシュ菌(エンテロトキシン産生)が11検体、カンピロバクター ジェジュニが1検体、ウエルシュ菌(エンテロトキシン産生)と黄色ブドウ球菌(エンテロトキシンA産生)の同時検出が1検体であった。
  • 依頼検査では、1570検体中1検体からサルモネラO4群が検出された。

表3 病原細菌検出状況(月別)―平成30年5月~令和元年5月 

 

表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断別)―令和元年5月

  • A型肝炎疑い患者2例(3検体)中1例(2検体)からA型肝炎ウイルスが検出された。
  • E型肝炎疑い患者1例(1検体)からE型肝炎ウイルスが検出された。
  • 麻しん疑い患者39例(105検体)、風しん疑い患者7例(18検体)について検査を実施したところ、11例(27検体)から麻疹ウイルスが、5例(9検体)から風疹ウイルスが検出された。
  • 咽頭結膜熱患者7例からアデノウイルスが検出された。その内訳は、アデノウイルス1型が3例、アデノウイルス2型が2例、アデノウイルス3型が2例であった。
  • 感染性胃腸炎患者9例中5例から下痢症の原因となるウイルスが検出された。その内訳は、ノロウイルス3例、アデノウイルス1例、ノロウイルス及びアストロウイルスの同時検出1例であった。
  • 手足口病患者2例からウイルスが検出された。その内訳は、コクサッキーウイルスA6型1例、コクサッキーウイルスA6型とアデノウイルス2型の同時検出が1例であった。
  • ヘルパンギーナ患者1例から単純ヒトヘルペスウイルス1型が検出された。
  • インフルエンザ様患者3例中2例からインフルエンザウイルスが検出された。その内訳は、インフルエンザウイルスAH3が1例、インフルエンザウイルスBが1例であった。
  • 食中毒様事例(有症苦情含む)では、46検体について検査を実施したところ、9検体からノロウイルスが検出された。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)-平成30年5月~令和元年5月

 

表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―令和元年5月

  • 環境 浴槽水等検査42件中13検体からレジオネラ ニューモフィラが検出された。血清群は、1群3検体、6群1検体、9群1検体、1群と3群の同時検出3検体、1群と612群の同時検出2検体、1群と8群の同時検出1検体、2群と5群の同時検出1検体、1群と5群と6群の同時検出1検体であった。

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