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神奈川県微生物検査情報

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第318号

令和元(2019)年6月17日発行
病原体検出は平成31(2019)年4月分


表1 病原体検出状況(保健所等別)―平成31年4月

<検出状況>

  • 4月の病原体検出数は合計100件、細菌は39件、ウイルス・リケッチアは61件であった。
  • 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が19件、ウイルスが25件、インフルエンザ定点からウイルスが2件検出された。
  • 保健所管内別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―平成31年4月

  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者29検体中20検体からA群溶血レンサ球菌が検出された。血清型は、T1が5検体、T4が5検体、T12が1検体、T25が4検体、TB3264が4検体、型別不能が1検体であった。
  • 感染性胃腸炎患者8検体中3検体から病原細菌が検出された。その内訳は、腸管病原性大腸菌(EPEC)(血清型OUT eae 陽性)が1検体、その他の大腸菌(血清型OUT afa 陽性)が1検体、カンピロバクター ジェジュニが1検体であった。
  • 食中毒様事例(有症苦情含む)では、68検体中13検体から食中毒菌が検出された。その内訳は、腸管病原性大腸菌(EPEC)(eae 陽性)が1検体、サルモネラO4群とカンピロバクター ジェジュニの同時検出が1検体、カンピロバクター ジェジュニが9検体、黄色ブドウ球菌2種(エンテロトキシンA、エンテロトキシンA+C)の同時検出が1検体、ウエルシュ菌が1検体であった。
  • 依頼検査では、1657検体中1検体からクラミジア トラコマティスが検出された。

表3 病原細菌検出状況(月別)―平成30年3月~平成31年4月 

 

表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断別)―平成31年4月

  • 風しん疑い患者14例(39検体)、麻しん疑い患者20例(52検体)について検査を実施したところ、5症例(11検体)から風疹ウイルスが、1症例(3検体)から麻疹ウイルスが検出された。
  • 咽頭結膜熱患者7例中6例からアデノウイルスが検出された。その内訳は、アデノウイルス1型が1例、アデノウイルス2型が3例、アデノウイルス3型が1例、アデノウイルス5型が1例であった。
  • 感染性胃腸炎患者11例中8例から下痢症の原因となるウイルスが検出された。その内訳は、アデノウイルス(型未決定)が1例、ロタウイルスが3例、ノロウイルスが2例、サポウイルスが1例、アストロウイルスが1例であった。
  • インフルエンザ様患者27例中23例からインフルエンザウイルスが検出された。その内訳は、インフルエンザウイルスAH3が12例、インフルエンザウイルスBが11例であった。
  • 食中毒様事例(有症苦情含む)では、57検体について検査を実施したところノロウイルスが10検体検出された。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)-平成30年3月~平成31年4月

 

表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―平成31年4月

  • 環境 浴槽水等6検体中3検体からレジオネラ ニューモフィラが検出された。血清群は、1群が1検体、3群が1検体、12群が1検体であった。

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