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神奈川県微生物検査情報

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第317号

令和元(2019)年5月20日発行
病原体検出は平成31(2019)年3月分


表1 病原体検出状況(保健所等別)―平成31年3月

<検出状況>

  • 3月の病原体検出数は合計111件、細菌は30件、ウイルス・リケッチアは81件であった。
  • 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が16件、ウイルスが27件検出された。
  • 保健所管内別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―平成31年3月

  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者22検体中19検体からA群溶血レンサ球菌が検出された。血清型は、T1が5検体、T4が5検体、T6が1検体、T11が1検体、T25が1検体、TB3264が6検体であった。
  • 食中毒様事例(有症苦情含む)では、266検体中9検体から食中毒菌が検出された。その内訳は、腸管凝集性大腸菌(EAggEC)OUT:H27が1検体、カンピロバクター ジェジュニが1検体、カンピロバクター コリが1検体、黄色ブドウ球菌が1検体、ウエルシュ菌が5検体であった。
  • 依頼検査では、1053検体中2検体からクラミジア トラコマティスが検出された。

表3 病原細菌検出状況(月別)―平成30年3月~平成31年3月 

 

表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断別)―平成31年3月

  • E型肝炎疑い患者2例(3検体)について検査を実施したところ、1例(2検体)からE型肝炎ウイルスが検出された。
  • 風しん疑い患者6例(17検体)、麻しん疑い患者27例(73検体)について検査を実施したところ、6症例(17検体)から風疹ウイルスが、9症例(16検体)から麻疹ウイルスが検出された。
  • 咽頭結膜熱患者3例からアデノウイルスが検出された。その内訳は、アデノウイルス1型が1例、アデノウイルス2型が2例であった。
  • 感染性胃腸炎患者6例中3例から下痢症の原因となるウイルスが検出された。その内訳は、A群ロタウイルス2例、アデノウイルス2型およびアストロウイルスの同時検出1例であった。
  • インフルエンザ様患者37例中27例からインフルエンザウイルスが検出された。その内訳は、インフルエンザウイルスAH3が23例、インフルエンザウイルスBが4例であった。
  • ヘルペス性口内炎患者1例から単純ヒトヘルペスウイルス1型が検出された。
  • 食中毒様事例(有症苦情含む)では、便20検体について検査を実施したところ、ノロウイルスが9検体、サポウイルスが2検体から検出された。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)-平成30年3月~平成31年3月

 

表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―平成31年3月


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